ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

大麻はいけない、のはなぜ?

2019-05-29 12:26:15 | 日記
きのうは「大麻はなぜいけないのか」について考えた。大麻は、タバコやアルコールよりも依存性、身体有害性がともに遥かに低いだけでなく、医療面での有効性も認められるから、それ自体としては決して「悪い」ものではない、ーーそう書いた矢先に、こんなニュースが飛び込んできた。
「厚生労働省関東信越厚生局麻薬取締部は28日、覚醒剤と大麻を所持したとして、文部科学省のキャリア官僚で初等中等教育局の参事官補佐、福沢光祐(みつひろ)容疑者(44)を覚せい剤取締法違反(所持)と大麻取締法違反(同)の疑いで現行犯逮捕した。同部によると、福沢容疑者は『使用するために持っていた』と容疑を認め、大麻については『大麻とは知らなかったが、違法薬物と認識して葉っぱを持っていた』と供述している。」
                    (毎日新聞5月28日)

ことさらこうしたニュースを取り上げるのは、このニュースを知ったときの、私自身の心の動きを知っていただきたいからである。正直に申しあげよう。逮捕された文科省の福沢某に対して、私は「けしからん奴だ!」という思いを懐いたのだった。それは、犯罪者に対して懐くのとさほど変わらない忌避の思いだった。なぜ私はそんな思いを懐いたのか。「麻薬」と呼ばれる薬物を所持することも、使用することも「悪いことではない」と考えるその私が、「けしからん奴だ!」という思いを懐いたのは、一体なぜなのか。

そのとき私がイメージしたのは、大麻を摂取して、まったりとラリっている福沢某の姿だった。「おい、お前はキャリア官僚なんだろう、しっかり仕事をしろよ、この税金ドロボーめ!」

こう罵りながら、私はこの言葉があのアホ丸山議員(ーー酒に酔って、「女を抱かせろ」と叫いたという、あのアホ丸山議員ーー)に向けた言葉と、さほど変わらないことに気づいたのである。「おい、お前は国会議員なんだろう、恥を晒さずにしっかり国会議員の仕事をしろよ、この税金ドロボーめ!」

アルコールにしろ、大麻にしろ、コカインにしろ、我を失うほど過剰に摂取すれば、それこそ議員失格、官僚失格、社会人失格、人間失格、命取りである。大麻やコカインを取り締まるのなら、国はアルコールの所持や摂取も厳しく取り締まるべきだろう。まあ、私自身、若い頃には酒に酔って何度か失敗も重ねたけど、今は年老いて、嚥下障害のためにあまり酒が飲めなくなってしまったから、こんなことが言えるのだけれどね。
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