ささやんの週刊X曜日

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

自己中の背理

2016-01-16 10:18:17 | 日記
自己中。ジコチュウ。

自分を中心にしかものを見られない人。

利己的にしか振舞えない人。

そういう人は他人から嫌われ、疎んじられ、

結局は損を見る。

四六時中「自分のため」ばかり考える人は、

「自分のため」にはならないのだ。

これとは反対に、いつも「他人のため」を考えて行動し、

自分のことを後まわしにする人は、

他人から好かれ、頼られ、好い思いをする。

「情けは人の為ならず」と、ことわざにも言う通りである。

自分の為を考えたら、自分のことは後まわしにしなければならない。

ある程度人生経験を積んだ人なら、そんなことはだれでも知っている。

「どうしてなの?」と訊くのは、幼稚園児か、小学生並みの知能である。

ここ第7章には、この小学生の問いに対する老子の答えが書かれている。

「天長地久。天地所以能長且久者、以其不自生。故能長生。」

(天は長く地は久(ひさ)し。天地の能(よ)く長く

且(か)つ久しき所以(ゆえん)の者は、

その自(みずか)ら生(しょう)ぜざるをもってなり、

故(ゆえ)に能く長生(ちょうせい)す。)

「君ねえ、自然って、そういうものなんだよ。

自然は、長生きしようなんて思わないから、

永遠に生きられるんだ。

自然が永遠に生きられるのは、

自分のことを考えないからなんだよ。」

人と交わらず、山奥で隠遁生活を送っていた(かどうか、私は知らないが)

いかにも仙人らしい人の答えではないか。
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