ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

世紀の大発明なのに

2020-01-16 11:04:03 | 日記
なんともすごい発明である。世紀の大発明、ノーベル賞級の大発明といってよい。な、な、なんと、CO2を燃料にして、発電を行おうというのである。

CO2といえば、地球温暖化の元凶として、長らく白眼視されてきた最大の厄介者である。この画期的な発電方式は、そのCO2を削減することに貢献し、しかも新たなCO2を排出しないのだから、まさに一石二鳥である。CO2は無尽蔵にあるから、この発電方式では、燃料にする資源が枯渇する心配もない。

私がこの大発明について知ったのは、日経(日本経済新聞)のメルマガによってである。こんなふうに書かれていた。

「ドイツ西部にある石炭火力発電所から排出されるCO2を活用する『ALIGN(アライン)―CCUS』プロジェクトには、欧州各国などの補助金を得て30を超える研究機関や企業が参画する。水を電気分解して得られる水素と、発電所から回収したCO2から燃料を合成。輸送や発電に使用し、温暖化ガスの削減効果を検証する。19年から同発電所にCO2の回収や電気分解などの設備を設置して試験運転を開始。今年1年をかけて効果を実証する。」

この発電方式を開発するプロジェクトはまだ始まったばかりで、かなり大掛かりなものだが、その根本にある考え方、--「水を電気分解して得られる水素と、発電所から回収したCO2から燃料を合成する」という考え方は、文字通り画期的である。この発想がなぜ注目されないのか、私は不思議に思っている。

冒頭に述べたように、この発想は(「コペルニクス的転換」ともいえる)世紀の大発明であり、地球環境問題の解決にも資する点で、ノーベル賞ものだと私は思っている。日本の環境省も、この発電方式を実用化するための一大プロジェクトを立ち上げたらどうだろうか。

石炭火力発電に頼り、大量のCO2を排出することで国際社会から非難を受けている現在の日本だが、この新しい発電方式を取り入れ、他国に先駆けてこれを実用化すれば、非難が称賛に変わることは間違いない。そう天邪鬼爺は思うのだが、いかがだろうか。
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