日韓のいざこざ 韓の屁理屈に反撃する

ああ言えばこう言う。さまざまな形の反論があるが、頭の中でひねり出された屁理屈は、事実によって簡単に論駁される。韓国国防省の最新の反論は、そのような反論の典型だと言えるだろう。

ネットの情報（YOMIURI ONLINE）によれば、韓国国防省の関係者は次のように反論した。北朝鮮漁船を探索中だった韓国海洋警察の警備救難艦は、当時、現場海域でレーダーを稼働していた。日本のＰ１哨戒機は、これを火器管制レーダーと誤認したのだ。ーー韓国側がこの主張の根拠にしようとしているのは、レーダーの周波数である。

韓国国防省筋によれば、駆逐艦の探索レーダーは周波数帯域がＧバンドのため、火器管制レーダーと誤認される可能性はほとんどない。しかし警備艇のレーダーは探索・火器管制の兼用で使用されており、火器管制レーダーと同じＩバンドを使うため、誤認される可能性があるというのだ。
　　　　　　　　　（１月１８日配信《「海洋警察がレーダー」…日本側の「誤認」主張》）

なるほど。お説ごもっともである。頭の中だけで考えれば、たしかに筋は通っている。けれども、事実はどうだったのか。それが問題である。

事実から言えば、Ｐ１哨戒機が現場上空にさしかかったとき、韓国の警備艇ははすでに北朝鮮漁船の探索を終えていた。当然、探索用レーダーの稼働も止めている。

専門家はこう述べている。
「海上自衛隊哨戒機『P-1』への（韓国駆逐艦による）火器管制レーダー照射時には、（韓国警備艇は）すでに北朝鮮漁船を見つけていたのです。それは日本の防衛省が公開した映像で明らかになっています。苦し紛れで、何とか煙に巻いてしまいたい考えのようですが稚拙です。『P-1』は、純国産の最新鋭の哨戒機です。これまでの主力哨戒機 P-3Cよりもあらゆる点で優れており、そんな初歩的なミスを起こすことはあり得ないことです。」
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（GLOBAL NEWS ASIA １月１９日配信）

あがけばあがくほど蟻地獄に落ちて行く韓国国防省だが、次にはどういう手を繰り出してくるのか。「日本は無礼だ！」などと言って、論戦を（お家芸である）感情の応酬へと持って行こうとしているようだが、その手は桑名の焼き蛤（はまぐり）。やれやれ。