ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

医者にコミュ力は

2018-12-16 11:18:30 | 日記
この人、ヨシモトのM-1グランプリにでも出るつもりなのだろうか。こともあろうに医学部の、その入学試験の採点に当たって、順天堂大学は女子の面接点を減点した。その不正操作の責任者が、減点したのは「男子に比べ、女子のコミュ力が高いから」と宣ったのである。順天堂大・入試責任者のこの発言、馬鹿馬鹿しさ加減も度を超えている。「越えている」のではなく、「超えている」と言ったほうがよい。チョー非常識、チョー・トンデモなのだ。

まあ、言いたいことは解らないでもない。私の経験から見ても、女子はたしかにハキハキと受け答えが明確で、面接では好印象を与える傾向が強い。男子受験生のように、うつむいて口ごもってしまう女子生徒は少ない。

けれども、だからといって女子の面接点を減点するということは、相対的に見て、男子の面接点にゲタを履かせるのと変わらない。順天堂大学の弁解は、「男子は面接が苦手なので、ゲタを履かせました」と言っているようなものである。

この理屈が通るのなら、次のような言い分も認めざるを得ないことになるだろう。「二、三浪生は現役生に比べて、ペーパーテストが苦手なので、ゲタを履かせます。ハイ」。

実際はどうかといえば、二、三浪生はゲタを履かせてもらえない。むしろ切り捨ての対象になる。二、三年余計に勉強しても成績が伸びない学生は、入学後も伸びしろが見込めないと考えられるからである。

これと同じ考え方をすれば、コミュ力が低い学生は、たとえ「ゲタ履かせ」によって医学部に入学できたとしても、コミュ力は相変わらず低いままだということになるだろう。

こんな経験はないだろうか。病気で医者に診てもらったとき、低レベルの町医者ほど尊大で、取り付く島がないと感じた経験である。「インフォームド・コンセント」もへったくれもない。ーー今にして思えば、こんなコミュ障・医者は、「ゲタ履かせ」によって医学部を入学・卒業できた口なのではないだろうか。

医者にはコミュ力も大事だと思うよ。いっそのこと医師免許の国家試験にも、面接試験を加えてはどうだろうか。
コメント
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