夢の入力マシンで

笑いが止まらない。長年追い求めていた完璧なテキスト入力マシン、ーーそれがやっと手に入ったのだ。
私が追い求めていたのは、以下の条件を充たすようなマシンである。
１．ディスプレイが８インチであること。
２．ワイヤレスのキーボードとマウスが使えること。ただし、このキーボード&マウスは bluetooth 接続ではなく、2.4GHz の無線接続でなければならない。
３，無線接続のUSBドングルを使いながら、同時に micro USB からの給電ができること。
４．OSは Windows ではなく、android 。

少し補足させていただこう。「ディスプレイが８インチだって？」と怪訝な顔をする人がいるかも知れない。パソコンでは１４インチ前後が主流になっている昨今である。「どうしてそんな小さなディスプレイで？」と思う人も多いだろうが、私の場合、画面が大きくなると、文章がだらだらと間延びしてしまうのである。きりりと引き締まった文章を書くのには、画面は小さいに越したことはない。けれども小さすぎると、老眼の目が疲れるので、バランスを考えれば、８インチがベストなのである。

いちばん苦労したのは、「2.4GHz無線のUSBドングルを使用」と「micro USBからの給電」という２つの条件を両立させることだった。いろいろ試したが、これらの条件の両立は Windows タブレットでは可能でも、android のタブレットでは不可能だった。だから私は、OSが android ではこれらの条件の両立は不可能なのだと思い、条件２、３、４を充たす入力マシンはあり得ないのだと、愚かにもそう思い込んでいた。（私が android にこだわるのは、「jota+」というテキストエディタを愛用しているからである。）

ところが、である。事の発端は１１月１１日だった。中国では「独身の日」だということで、中国の通販サイトが安売りセールを行なっていた。その割引率の高さに釣られ目がくらんで、ついポチってしまったのが lenovo P8 という８インチの android タブレットだった。届くまでに日数はかかったが、なんといっても名だたる lenovo ブランド、物は悪くなさそうだ。届いてさっそく、私はこのタブレットをブログ書きに使ってみた。キーボードとマウスは、もちろん2.4GHz の無線接続である。給電ができるなんて、私ははじめから考えていなかったし、期待してもいなかった。

と、と、ところが、である。な、な、なんと、できているではないか！ちゃんと給電が！

というわけで、私は今、長年追い求めた夢の完璧な入力マシンで、この文章を打ち込んでいる。あまりに快適で、笑いが止まらない。あまりの愉快さに、書くべきネタのことなど、どうでもよくなってしまう。

次に私が追い求めるべきなのは、１〜４の条件を充たしながら、かつ、面白いネタを思い浮かばせてくれるような、そんなマシンなのかも知れない。あればいいのだけれど･･･。