ささやんの天邪鬼 座右の迷言

世にはばかる名言をまな板にのせて、迷言を吐くエッセイ風のブログです。

社説でリレー

2016-04-04 16:25:09 | 日記
国家の安全保障という

基本的で重要なイシューに関して、

国論が割れ、

与野党間の合意が成り立たない。

この嘆かわしい現状をうけ、

毎日新聞は社説で、

与野党が国会審議で充分に議論を尽くすことを求めた。

このことについては以前のブログで書いたが、

朝日新聞は4月4日付の社説で、

この毎日の社説を承けるかのように、

「安保・野党案 与党はなぜ逃げるのか」と題した

社説を掲げている。

毎日であるが、「与野党で議論を」とした自らの主張を

忘れてしまったかのように、

以後、この新聞は、このことについては触れようとしない。

ライバルであるべき他紙が

この問題提起を引き受けた格好になっているのは

なんとも奇妙な話だが、これ自体は決して悪い話ではない。

安倍首相はこの朝日の主張に真摯に耳を傾け、

逃げ腰にならずに、野党との議論を始めるべきだろう。

「保育園落ちた」問題のときのように、

「匿名である以上、真意が実際のところどうなのか、

確かめようがありませんから」などと

言い逃れをすることはできない。

天下の朝日が言ったことだから、

などと権威主義を振りかざすつもりはないが、

なにしろ相手は、世論を背負った公器である。

偏向呼ばわりされるとはいえ、

その真っ向からの要求を、

軽く受けとめることはできない。

「どうせ民間人が言ったことですから」などと答えたら、

「何だ!自民党は官僚の意見しか聞く耳を

持たないのか!民間人をなめるなよ!」と返されて、

はい、それまでよ、である。

そうなれば、(自民党が成立させた)安保関連法に

反対しなかった民間人の

(ただでさえ少ない)支持までも

失うことになりかねない。

それじゃあ、安倍さん、まずいと思うんだけどねえ。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする