(承前)
たけしがパクったと思われるブログがある。このブログのタイトルは、だが、明かさないことにしよう。
このブログの内容について、もし私が何らかのケチをつければ、私はこのブログの書き手を個人攻撃していると取られかねない。だが私には、そんな意図は毛頭ないからである。あくまでも問題なのは、ブログの内容である。
それにしても、このブログのタイトルはとても絶妙なもので、紹介しないのはもったいない気もする。
たとえば、コメ価格が高騰して、国民が音をあげる中、「コメは買ったことがない。支援者の方々がたくさんコメを下さるので」などと(国民感情を逆なでするような)無神経な発言をし、総スカンを食らって農相を更迭されたボケナス・江藤拓がいる。このボケナスをおちょくるのに、「コメ屋になれなかったタクちゃん」などと揶揄するのと同類の面白さが、このブログのタイトルにはあるのだ。
だから、まあ、このブログのタイトルの一端をほんのちょっとだけ明かせば、「**屋の**ちゃん」ということになるのだが、本文にはこう書かれている。
「**ちゃんは農水大臣として、『農協(JA)解体』をやりたいのです。(中略)その狙いは、JAバンクが抱える60兆円もの資産にアメリカの金融機関が割り込みやすいようにすること、アメリカの農業、酪農製品、資材関係が日本市場に割り込みやすくさせたいこと、さらにJAを協同組合から株式会社に組織替えして、政府が口出しがしやすいものに改組したいこと、この3つです。農業関係者は、油断してはいけません。」
こう書いたあとでこのブログの書き手は、こう述べている。
「**ちゃん」は「アメリカの産学共同体の利益代弁者」であり、「ジャパン・ハンドラー(対日調教師たち)」の手のひらで踊らされているのだ、と。
さらには「**ちゃん」の父について、このブログの主は次のように書いている。きっとたけしはこの部分を丸ごとパクったのだろう。
「賢明な皆さんは、思い出すでしょう。**ちゃんの父、小泉純一郎首相が、そうでした。『官より民へ』、『聖域なき構造改革』と称して、国営郵便事業を郵便、銀行、保険の3分割し、民営化にしました。当時、貯金と簡保資産は総額350兆円に上り、”世界最大級の銀行”といわれていたのです。その巨額のカネにアメリカは目をつけていた。その圧力に応えたというもの。
その後、保険事業には思惑通りアメリカの大手保険会社、アヒルのマークのアフラックが参入にしています。全国の郵便局を活用して保険事業を展開しています。小泉首相の国営郵便事業解体の動きは、アメリカ側からの構造協議や年次改革要望書の線に沿ったものだという見方が、いまも根強くあります。」
純一郎氏の「郵政民営化」の思惑について述べたこの部分の、その論理展開に、さほどの飛躍はない。一応、「お説、ごもっとも」と肯かざるを得ない、それなりの説得力を持っている。
だが私は、このブログの見解に「いいね!」と拍手を送る気にはなれなかった。後味が悪いのである。なぜか。
(つづく)
たけしがパクったと思われるブログがある。このブログのタイトルは、だが、明かさないことにしよう。
このブログの内容について、もし私が何らかのケチをつければ、私はこのブログの書き手を個人攻撃していると取られかねない。だが私には、そんな意図は毛頭ないからである。あくまでも問題なのは、ブログの内容である。
それにしても、このブログのタイトルはとても絶妙なもので、紹介しないのはもったいない気もする。
たとえば、コメ価格が高騰して、国民が音をあげる中、「コメは買ったことがない。支援者の方々がたくさんコメを下さるので」などと(国民感情を逆なでするような)無神経な発言をし、総スカンを食らって農相を更迭されたボケナス・江藤拓がいる。このボケナスをおちょくるのに、「コメ屋になれなかったタクちゃん」などと揶揄するのと同類の面白さが、このブログのタイトルにはあるのだ。
だから、まあ、このブログのタイトルの一端をほんのちょっとだけ明かせば、「**屋の**ちゃん」ということになるのだが、本文にはこう書かれている。
「**ちゃんは農水大臣として、『農協(JA)解体』をやりたいのです。(中略)その狙いは、JAバンクが抱える60兆円もの資産にアメリカの金融機関が割り込みやすいようにすること、アメリカの農業、酪農製品、資材関係が日本市場に割り込みやすくさせたいこと、さらにJAを協同組合から株式会社に組織替えして、政府が口出しがしやすいものに改組したいこと、この3つです。農業関係者は、油断してはいけません。」
こう書いたあとでこのブログの書き手は、こう述べている。
「**ちゃん」は「アメリカの産学共同体の利益代弁者」であり、「ジャパン・ハンドラー(対日調教師たち)」の手のひらで踊らされているのだ、と。
さらには「**ちゃん」の父について、このブログの主は次のように書いている。きっとたけしはこの部分を丸ごとパクったのだろう。
「賢明な皆さんは、思い出すでしょう。**ちゃんの父、小泉純一郎首相が、そうでした。『官より民へ』、『聖域なき構造改革』と称して、国営郵便事業を郵便、銀行、保険の3分割し、民営化にしました。当時、貯金と簡保資産は総額350兆円に上り、”世界最大級の銀行”といわれていたのです。その巨額のカネにアメリカは目をつけていた。その圧力に応えたというもの。
その後、保険事業には思惑通りアメリカの大手保険会社、アヒルのマークのアフラックが参入にしています。全国の郵便局を活用して保険事業を展開しています。小泉首相の国営郵便事業解体の動きは、アメリカ側からの構造協議や年次改革要望書の線に沿ったものだという見方が、いまも根強くあります。」
純一郎氏の「郵政民営化」の思惑について述べたこの部分の、その論理展開に、さほどの飛躍はない。一応、「お説、ごもっとも」と肯かざるを得ない、それなりの説得力を持っている。
だが私は、このブログの見解に「いいね!」と拍手を送る気にはなれなかった。後味が悪いのである。なぜか。
(つづく)