さて、先日、友人たちと飲んでいた時のお話です。
ま、ついつい歴史好きが揃っていたので、なかなか興味深い話になりました。
そんなお話です。
その時は、僕と、某有名貿易企業の部長さん、仮名西川さん(49)と、丸の内の美人OL、君島さん(27)、伊藤さん(24)とで、飲んでいました。
皆、僕のサイクル仲間です。
「しかし、君島さんも、伊藤さんも大河ドラマ好きとは、驚いたねー。「平清盛」を見てる女子って、少数派じゃない?」
と、僕が言うと、
「私、あの時代、よく知らないんです。だから逆に新鮮っていうか・・・強訴のシーンって一度見てみたかったし、神輿に矢を放ったマツケンかっこよかったー」
と、君島さんです。
「そうそう。でも、清盛ってかわいそう。母からは嫌われているのわかってるし、一族からも、どこか余所余所しくされて・・・」
と、伊藤さんは清盛の気持ちになって話しているようです。
「まあ、神輿を射るってのは、あの時代、大変なことだったけど、どこか、その合理性が信長に似ているよな。ゆるちょくんがブログに書いている通りに・・・」
と、西川さんが言ってくれます。
「そうそう。わたしもゆるちょさんのブログ大好きー。信長論考、ガンガン書いてくださいよー。あれ、他にはない話だから、見ていておもしろい!」
と、伊藤さんです。
「うん。ゆるちょさんの話って、新しいっていうか、どこにもない話だから、新鮮なのよねー。すっごいおもしろいですー」
と、君島さんも目を丸くして話してくれます。
「いやあ、そう言って頂けるとうれしいですね。ま、あれ、自分も考えるの楽しいんでねー。ま、また書きますわ」
と、僕もマンハッタンを飲みながら、うれしそうに話します。
「しかし、日本のリーダーって、どういう資質があれば、いいのかしらね。今の野田総理って、何か重要なリーダーの資質に欠けてると思うのよねー」
と、君島さんが重要なテーマを投げかけます。
「あー。そうそう。っていうか、まず、ダサい感じなところがねー。オバマ大統領って、やっぱりイケメンだし、スマートだし、かっこ良さをちゃんと考えてるもん」
と、伊藤さんは話します。
「そうよねー。そういうところ大事よね。やっぱり、大人の男性は、魅力的にしてなきゃ、駄目よね。そういう意味じゃ、今の首相はバツ!」
と、君島さんも、厳しい採点です。
「まあ、それに発信力がないな・・・あの野田って男。発信しなけりゃ、問題を起こす可能性が減るって考えてるらしいんだが、ありゃ国民をなめとるなあ」
と、西川さんも厳しい採点です。
「歴史上で言うと、誰が、いい日本のリーダーだったんでしょう?」
と、僕が言うと、
「それは、やっぱ、ゆるちょさんの好きな信長じゃないですか・・・やっぱり実績も違うし、自分ですべて考えて行動しているから、説得力が違うもん」
「人の話を聞くって、やっぱり説得力だもん」
と、伊藤さんが言います。
「そうねー。実際に「日本を平和にする」という政治課題に挑戦して、そのベクトルを作っただけでもすごいと思うわよねー」
と、君島さんが言います。
「野田総理って、はっきり言って説得力が足りなくない?だって、彼は党内融和だけをするためにいる人でしょ?それって民主党のお家の事情ってだけでしょ?」
と、伊藤さんが発言します。
「そうか。国民の付託も何もなく決まった人選だから、権力基盤がものすごく弱いのね。っというか、国民に対しての説得力がまず、ないということね」
と、君島さんが話します。うーん、この二人なかなか・・・。
「信長と比べるのは月とスッポンのようだけど、やっぱり小泉純一郎氏が郵政民営化を成し遂げられたのも、国民の強力な付託があったからだな」
と、西川さんが話します。
「信長だって、強力な国民の付託があったと思いますよ。なにしろ日本を平和にしてくれる現世利益の神様でしたから、信長は」
と、僕が言うと、
「現世利益の神様か・・・その面で見ると、野田総理は、まったく現世利益の神様にはなっていないね」
と、西川さんが笑います。
「国民に痛みばかり求めて・・・その先にどんないいことがあるのか、示せていない段階で、小泉純一郎さんとは違うわねー」
と、君島さんが話します。
「消費税増税の理由はわかるけど・・・身を切ることを一切していない・・・だから、生理的にいやな感じだな」
と、伊藤さんは言います。
「なんというか・・・政治家としての資質に疑問があるよね。消費増税に命をかけるって言ってるだけじゃあ、政治は前に進まないものだからね」
と、僕が話すと、
「どうやったら、具体的に政治を進められるんですか?」
と、伊藤さんが質問してきます。
「小泉純一郎氏の手法を参考に考えればいいよね?彼は皆が思っている正義を口にした。「自民党をぶっ潰す!」これだよ。これはお笑いの人のギャグがウケるのと同じ構造なんだ」
と、僕が答えます。
「ギャグ?」「ギャグ!」「ギャグ!!」
と、3人はポカンとした表情を示します。
「小島よしおさんの「そんなの関係ねー」。あれがウケたのは、見えないお約束だらけのこの日本で、「そんなの関係ねー」って言われて気持ちよさを感じたから、ウケたんだ」
と、僕が言うと、
「あ、確かに」「なーるほど」「そういう意味・・・なるほどねー」
と、3人は同感します。
「「欧米か!」のギャグも、日本人が持っている欧米コンプレックスをうまく突いたから受けた・・・つまり、日本国民が密かに持っているコンプレックスやいやなことを、突いたからウケるんだよ」
と、僕が説明します。
「当時、小泉純一郎氏は、日本国民が皆思っていた「自民党なんて潰れればいいんじゃね?」という思いを代弁した。時代の正義をしっかりと掴んだんだ」
と、僕は言い、
「だから、あれだけ支持されたんだ。例えば織田信長は、「日本を平和にする」という、皆が望んだ政治課題を解決しようとしたから、時代に乗れたんだよ」
と、僕は続けます。
「つまり、今の時代の正義は、何か?を知り、そして、その政治課題を解決しようと、時代の正義を口にした人間こそが、日本の真のリーダーになり得るんだ。政治を動かせるんだ!」
と、僕は言います。
「今の政治家は、ダサれた宿題を、いやいや、やっている小学生と同じさ。だから、政治能力が低いし、政治が動かないんだ」
と、僕は言います。
「だとしたら、今の時代の正義って、何かしら?」
と、君島さんが言います。
「時代の正義は、今、皆が思っている正義だよ。大多数の人間が思っている正義・・・それは被災地・東北の復興しかないだろうね」
と、僕が言うと、
「そうか・・・東北の復興が今の時代の正義なのに、政権与党はだらしないし、野党も戦うばかりで、東北の復興に協力していないように見えるから、支持率落ちてるんだ」
と、伊藤さんが真実を掴んで、驚くように話します。
「しかも、首相は消費増税に命かけてる・・・今、それが正義じゃないだろう。それより先に復興ありきだろうって、みーんな思っている」
と、僕が話します。
「だから、時代の正義と首相の思惑が乖離しているから、うまくいくはずがない。消費増税は空中分解して終わる可能性大なんじゃないかな」
と、僕は話します。
「民主党は、もう死んでいる。もうなにをやってもダメだ。民主党自体、もう空中分解していると見ていいね」
と、僕が言うと、
「なーるほど、そういう見方をしていけば、いいのね。ゆるちょさん、やっぱり、おもしろい!はい、どうぞ」
と、君島さんは、ビールを注いでくれます。
「お、ありがとう・・・マンハッタン飲みながらのビールも、これでなかなか・・・」
と、僕はうれしそうにビールを飲みます。
「じゃあ、橋下大阪市長と大阪維新の会の掲げる正義「決断できる民主主義の為に、統治機構を変える」というのは、どう思うかね」
と、西川さんが聞いてきます。
「本当に、維新の会が主張するように、統治機構を変えれば、決断が出来るのか・・・その一点に掛かっていると思いますね。このまま決断の出来ない政治が続けば・・・」
と、僕は少し考えます。
「続けば?」
と、伊藤さんが僕に先を促します。
「決断できない政治家は、いらない・・・ということになり、大阪維新の会の正義が国民に大きくアピールしていくことになるでしょうね」
と、僕は言います。
「ただ、やっぱり今の日本の正義は、東北復興なんですよ。これをもっと大胆に国を挙げてやらねばならない。そういう策を提示出来た人間こそ、次の日本のリーダーになると想います」
と、僕は話します。
「じゃあ、やっぱり、今年中に選挙があるんですか?」
と、君島さんが真面目に僕に聞きます。
「消費増税に失敗して、野田内閣退陣。だけど、選挙せずに4人目の首相というのは、あり得ないんじゃないかな」
と、僕が言うと、
「でも、民主党は選挙を出来るだけやりたくないはずだから、伸ばしにかかるんじゃないか?」
と、西川さんが聞いてきます。
「民主党は9月に代表選があります。野田内閣がそれまでに潰れたら、誰が代表をやるんです?言うだけ番長の前なんとかさんですか?プライドだけの男、岡田さんですか?」
と、僕は逆に聞きます。
「どちらも政治能力が低い。とても首相なんてタマじゃない。でも、それくらいしか、もう人材はいない。樽床なんて、町内会で毎日酒のんで真っ赤になっているようなレベル」
と、僕が言うと、
「確かに、もう人材はいないわね。民主党には」
と、君島さんが話します。
「確かに樽床ってひと、どこの町内にも、いそうなひとよねー」
と、伊藤さんが笑います。
「確かに、もう誰を担いでも、民主党は選挙に勝てない。早く話し合い解散をして、出なおす方が日本の為になるだろうね」
と、西川さんも、企業のお偉いさんだけあって、日本の為という視点を持っています。
「まあ、最後まで利権にひっついている人間は、次ないですよ。まあ、厚顔無恥で仕事の出来ない、恥ずかしい奴の集まりというのが、僕の民主党への見方ですけどね」
と、僕が言うと、
「となると、大阪維新の会が、新しい民主党のような形で、勝利してくる可能性もあるなー」
と、西川さんが話します。
「確かに、それはありそう。橋下さんって、賢いし、正義ということを知ってそう。それに普通にイケメンだしー」
と、伊藤さんがうれしそうに話します。
「民主は大激減して、自公もあまり勝てず、みんなの党が少し躍進して、大阪維新の会が大勝・・・そんな風景も見えてきそうですね」
と、君島さんが話します。
「大切なのは、日本国民の多くが賛同する新しい正義だよ。これを示せる党が勝ち、示せない党は負ける。それだけの話だ」
と、僕が話すと、
「これからが問題ね」
と、伊藤さんは、うれしそうに、僕にしなだれかかります。
「あーん、少し酔っちゃったみたい・・・ゆるちょさーん、少しやさしくしてー」
と、正面攻撃をしてくる伊藤さんです。
「おいおい・・・まだ、話は終わってないぞー」
と、僕が言うと、不満そうに元の姿勢に戻る伊藤さんです。
「もう、いけずー」
と、小さな声でつぶやきます。
「信長、秀吉、家康は、信長の提案した政治課題、「日本の平和化」を3人で成し遂げた。大久保と西郷は、賞味期限の切れた幕府を倒し、西洋化に突き進んだ」
「つまり、「古い日本を捨て、新しい国際化日本を作る」という政治課題を成し遂げた。西郷は薩摩士族の意図的削除までやってのけた」
「田中角栄は日本に夢を与え、日中国交正常化まで成し遂げた。小泉純一郎は、改革の先に夢があるとして、郵政民営化を成し遂げた」
「つまり、国民に夢を与えた人間だけが、日本を成長させることが出来たんだ。時代の正義を敏感に読み取った人間だけが、政治を進ませることが出来たんだ」
と、僕は結論として、話します。
「今、それに最も近いのは、橋本大阪市長かもしれない。少なくとも野田という人間ではない」
と、僕は結論的に言います。
「だって、彼は、夢を国民に提示出来ていないもの・・・それじゃ、駄目さ」
と、僕は言います。
「ああいう人って、子供の頃から、勉強しかして来なかった男ね。勉強が出来れば、モテると勘違いしているカバ・・・私には、そう見えるな」
と、君島さんがキツく言います。
「そうよねー。大人の男のかっこ良さを知らない男。だって小泉さんセクシーだったもの!」
と、伊藤さんも、その話に乗ります。
「ダサい男は、リーダーにはなれない。そういうことかね?」
と、西川さんが苦笑しながら、話します。
「ま、そういうことでしょうね」
と、僕が言って、マンハッタンを飲み干すと、
「うん。よーくわかった。君の話は、いつも明快だ。こちらまで、楽しくなるよ!」
と、西川さん自らビールを注いでくれます。
「あーん、西川さん、次は、私が注ぐ順番だったのにー」
と、伊藤さんは、横でふくれます。
「あ、そりゃ、ごめんごめん」
と、西川さんは慌てて謝ります。
僕はその様子を楽しみながら、ビールを飲み干すと、
「じゃ、注いでくれる?」
と空になったコップを伊藤さんの前に出します。
「はい。お疲れ様。この話、ブログの記事に絶対してくれますよね?」
と、笑顔でビールを注いでくれる伊藤さんです。
「お、おう。そりゃ、もちろん・・・次の月曜日くらいには、アップ出来るかな」
と、僕が言うと、
「私のことも書いてくださいねー」「私もー」「ま、僕も書いてくれるよな?」
と、3人は口を合わせて話します。
「はあ・・・書きますよ。もちろん、お3人さんとも」
と、僕が言うと、3人とも満足そうな笑顔です。
夜は静かに更けていきました。
ま、ついつい歴史好きが揃っていたので、なかなか興味深い話になりました。
そんなお話です。
その時は、僕と、某有名貿易企業の部長さん、仮名西川さん(49)と、丸の内の美人OL、君島さん(27)、伊藤さん(24)とで、飲んでいました。
皆、僕のサイクル仲間です。
「しかし、君島さんも、伊藤さんも大河ドラマ好きとは、驚いたねー。「平清盛」を見てる女子って、少数派じゃない?」
と、僕が言うと、
「私、あの時代、よく知らないんです。だから逆に新鮮っていうか・・・強訴のシーンって一度見てみたかったし、神輿に矢を放ったマツケンかっこよかったー」
と、君島さんです。
「そうそう。でも、清盛ってかわいそう。母からは嫌われているのわかってるし、一族からも、どこか余所余所しくされて・・・」
と、伊藤さんは清盛の気持ちになって話しているようです。
「まあ、神輿を射るってのは、あの時代、大変なことだったけど、どこか、その合理性が信長に似ているよな。ゆるちょくんがブログに書いている通りに・・・」
と、西川さんが言ってくれます。
「そうそう。わたしもゆるちょさんのブログ大好きー。信長論考、ガンガン書いてくださいよー。あれ、他にはない話だから、見ていておもしろい!」
と、伊藤さんです。
「うん。ゆるちょさんの話って、新しいっていうか、どこにもない話だから、新鮮なのよねー。すっごいおもしろいですー」
と、君島さんも目を丸くして話してくれます。
「いやあ、そう言って頂けるとうれしいですね。ま、あれ、自分も考えるの楽しいんでねー。ま、また書きますわ」
と、僕もマンハッタンを飲みながら、うれしそうに話します。
「しかし、日本のリーダーって、どういう資質があれば、いいのかしらね。今の野田総理って、何か重要なリーダーの資質に欠けてると思うのよねー」
と、君島さんが重要なテーマを投げかけます。
「あー。そうそう。っていうか、まず、ダサい感じなところがねー。オバマ大統領って、やっぱりイケメンだし、スマートだし、かっこ良さをちゃんと考えてるもん」
と、伊藤さんは話します。
「そうよねー。そういうところ大事よね。やっぱり、大人の男性は、魅力的にしてなきゃ、駄目よね。そういう意味じゃ、今の首相はバツ!」
と、君島さんも、厳しい採点です。
「まあ、それに発信力がないな・・・あの野田って男。発信しなけりゃ、問題を起こす可能性が減るって考えてるらしいんだが、ありゃ国民をなめとるなあ」
と、西川さんも厳しい採点です。
「歴史上で言うと、誰が、いい日本のリーダーだったんでしょう?」
と、僕が言うと、
「それは、やっぱ、ゆるちょさんの好きな信長じゃないですか・・・やっぱり実績も違うし、自分ですべて考えて行動しているから、説得力が違うもん」
「人の話を聞くって、やっぱり説得力だもん」
と、伊藤さんが言います。
「そうねー。実際に「日本を平和にする」という政治課題に挑戦して、そのベクトルを作っただけでもすごいと思うわよねー」
と、君島さんが言います。
「野田総理って、はっきり言って説得力が足りなくない?だって、彼は党内融和だけをするためにいる人でしょ?それって民主党のお家の事情ってだけでしょ?」
と、伊藤さんが発言します。
「そうか。国民の付託も何もなく決まった人選だから、権力基盤がものすごく弱いのね。っというか、国民に対しての説得力がまず、ないということね」
と、君島さんが話します。うーん、この二人なかなか・・・。
「信長と比べるのは月とスッポンのようだけど、やっぱり小泉純一郎氏が郵政民営化を成し遂げられたのも、国民の強力な付託があったからだな」
と、西川さんが話します。
「信長だって、強力な国民の付託があったと思いますよ。なにしろ日本を平和にしてくれる現世利益の神様でしたから、信長は」
と、僕が言うと、
「現世利益の神様か・・・その面で見ると、野田総理は、まったく現世利益の神様にはなっていないね」
と、西川さんが笑います。
「国民に痛みばかり求めて・・・その先にどんないいことがあるのか、示せていない段階で、小泉純一郎さんとは違うわねー」
と、君島さんが話します。
「消費税増税の理由はわかるけど・・・身を切ることを一切していない・・・だから、生理的にいやな感じだな」
と、伊藤さんは言います。
「なんというか・・・政治家としての資質に疑問があるよね。消費増税に命をかけるって言ってるだけじゃあ、政治は前に進まないものだからね」
と、僕が話すと、
「どうやったら、具体的に政治を進められるんですか?」
と、伊藤さんが質問してきます。
「小泉純一郎氏の手法を参考に考えればいいよね?彼は皆が思っている正義を口にした。「自民党をぶっ潰す!」これだよ。これはお笑いの人のギャグがウケるのと同じ構造なんだ」
と、僕が答えます。
「ギャグ?」「ギャグ!」「ギャグ!!」
と、3人はポカンとした表情を示します。
「小島よしおさんの「そんなの関係ねー」。あれがウケたのは、見えないお約束だらけのこの日本で、「そんなの関係ねー」って言われて気持ちよさを感じたから、ウケたんだ」
と、僕が言うと、
「あ、確かに」「なーるほど」「そういう意味・・・なるほどねー」
と、3人は同感します。
「「欧米か!」のギャグも、日本人が持っている欧米コンプレックスをうまく突いたから受けた・・・つまり、日本国民が密かに持っているコンプレックスやいやなことを、突いたからウケるんだよ」
と、僕が説明します。
「当時、小泉純一郎氏は、日本国民が皆思っていた「自民党なんて潰れればいいんじゃね?」という思いを代弁した。時代の正義をしっかりと掴んだんだ」
と、僕は言い、
「だから、あれだけ支持されたんだ。例えば織田信長は、「日本を平和にする」という、皆が望んだ政治課題を解決しようとしたから、時代に乗れたんだよ」
と、僕は続けます。
「つまり、今の時代の正義は、何か?を知り、そして、その政治課題を解決しようと、時代の正義を口にした人間こそが、日本の真のリーダーになり得るんだ。政治を動かせるんだ!」
と、僕は言います。
「今の政治家は、ダサれた宿題を、いやいや、やっている小学生と同じさ。だから、政治能力が低いし、政治が動かないんだ」
と、僕は言います。
「だとしたら、今の時代の正義って、何かしら?」
と、君島さんが言います。
「時代の正義は、今、皆が思っている正義だよ。大多数の人間が思っている正義・・・それは被災地・東北の復興しかないだろうね」
と、僕が言うと、
「そうか・・・東北の復興が今の時代の正義なのに、政権与党はだらしないし、野党も戦うばかりで、東北の復興に協力していないように見えるから、支持率落ちてるんだ」
と、伊藤さんが真実を掴んで、驚くように話します。
「しかも、首相は消費増税に命かけてる・・・今、それが正義じゃないだろう。それより先に復興ありきだろうって、みーんな思っている」
と、僕が話します。
「だから、時代の正義と首相の思惑が乖離しているから、うまくいくはずがない。消費増税は空中分解して終わる可能性大なんじゃないかな」
と、僕は話します。
「民主党は、もう死んでいる。もうなにをやってもダメだ。民主党自体、もう空中分解していると見ていいね」
と、僕が言うと、
「なーるほど、そういう見方をしていけば、いいのね。ゆるちょさん、やっぱり、おもしろい!はい、どうぞ」
と、君島さんは、ビールを注いでくれます。
「お、ありがとう・・・マンハッタン飲みながらのビールも、これでなかなか・・・」
と、僕はうれしそうにビールを飲みます。
「じゃあ、橋下大阪市長と大阪維新の会の掲げる正義「決断できる民主主義の為に、統治機構を変える」というのは、どう思うかね」
と、西川さんが聞いてきます。
「本当に、維新の会が主張するように、統治機構を変えれば、決断が出来るのか・・・その一点に掛かっていると思いますね。このまま決断の出来ない政治が続けば・・・」
と、僕は少し考えます。
「続けば?」
と、伊藤さんが僕に先を促します。
「決断できない政治家は、いらない・・・ということになり、大阪維新の会の正義が国民に大きくアピールしていくことになるでしょうね」
と、僕は言います。
「ただ、やっぱり今の日本の正義は、東北復興なんですよ。これをもっと大胆に国を挙げてやらねばならない。そういう策を提示出来た人間こそ、次の日本のリーダーになると想います」
と、僕は話します。
「じゃあ、やっぱり、今年中に選挙があるんですか?」
と、君島さんが真面目に僕に聞きます。
「消費増税に失敗して、野田内閣退陣。だけど、選挙せずに4人目の首相というのは、あり得ないんじゃないかな」
と、僕が言うと、
「でも、民主党は選挙を出来るだけやりたくないはずだから、伸ばしにかかるんじゃないか?」
と、西川さんが聞いてきます。
「民主党は9月に代表選があります。野田内閣がそれまでに潰れたら、誰が代表をやるんです?言うだけ番長の前なんとかさんですか?プライドだけの男、岡田さんですか?」
と、僕は逆に聞きます。
「どちらも政治能力が低い。とても首相なんてタマじゃない。でも、それくらいしか、もう人材はいない。樽床なんて、町内会で毎日酒のんで真っ赤になっているようなレベル」
と、僕が言うと、
「確かに、もう人材はいないわね。民主党には」
と、君島さんが話します。
「確かに樽床ってひと、どこの町内にも、いそうなひとよねー」
と、伊藤さんが笑います。
「確かに、もう誰を担いでも、民主党は選挙に勝てない。早く話し合い解散をして、出なおす方が日本の為になるだろうね」
と、西川さんも、企業のお偉いさんだけあって、日本の為という視点を持っています。
「まあ、最後まで利権にひっついている人間は、次ないですよ。まあ、厚顔無恥で仕事の出来ない、恥ずかしい奴の集まりというのが、僕の民主党への見方ですけどね」
と、僕が言うと、
「となると、大阪維新の会が、新しい民主党のような形で、勝利してくる可能性もあるなー」
と、西川さんが話します。
「確かに、それはありそう。橋下さんって、賢いし、正義ということを知ってそう。それに普通にイケメンだしー」
と、伊藤さんがうれしそうに話します。
「民主は大激減して、自公もあまり勝てず、みんなの党が少し躍進して、大阪維新の会が大勝・・・そんな風景も見えてきそうですね」
と、君島さんが話します。
「大切なのは、日本国民の多くが賛同する新しい正義だよ。これを示せる党が勝ち、示せない党は負ける。それだけの話だ」
と、僕が話すと、
「これからが問題ね」
と、伊藤さんは、うれしそうに、僕にしなだれかかります。
「あーん、少し酔っちゃったみたい・・・ゆるちょさーん、少しやさしくしてー」
と、正面攻撃をしてくる伊藤さんです。
「おいおい・・・まだ、話は終わってないぞー」
と、僕が言うと、不満そうに元の姿勢に戻る伊藤さんです。
「もう、いけずー」
と、小さな声でつぶやきます。
「信長、秀吉、家康は、信長の提案した政治課題、「日本の平和化」を3人で成し遂げた。大久保と西郷は、賞味期限の切れた幕府を倒し、西洋化に突き進んだ」
「つまり、「古い日本を捨て、新しい国際化日本を作る」という政治課題を成し遂げた。西郷は薩摩士族の意図的削除までやってのけた」
「田中角栄は日本に夢を与え、日中国交正常化まで成し遂げた。小泉純一郎は、改革の先に夢があるとして、郵政民営化を成し遂げた」
「つまり、国民に夢を与えた人間だけが、日本を成長させることが出来たんだ。時代の正義を敏感に読み取った人間だけが、政治を進ませることが出来たんだ」
と、僕は結論として、話します。
「今、それに最も近いのは、橋本大阪市長かもしれない。少なくとも野田という人間ではない」
と、僕は結論的に言います。
「だって、彼は、夢を国民に提示出来ていないもの・・・それじゃ、駄目さ」
と、僕は言います。
「ああいう人って、子供の頃から、勉強しかして来なかった男ね。勉強が出来れば、モテると勘違いしているカバ・・・私には、そう見えるな」
と、君島さんがキツく言います。
「そうよねー。大人の男のかっこ良さを知らない男。だって小泉さんセクシーだったもの!」
と、伊藤さんも、その話に乗ります。
「ダサい男は、リーダーにはなれない。そういうことかね?」
と、西川さんが苦笑しながら、話します。
「ま、そういうことでしょうね」
と、僕が言って、マンハッタンを飲み干すと、
「うん。よーくわかった。君の話は、いつも明快だ。こちらまで、楽しくなるよ!」
と、西川さん自らビールを注いでくれます。
「あーん、西川さん、次は、私が注ぐ順番だったのにー」
と、伊藤さんは、横でふくれます。
「あ、そりゃ、ごめんごめん」
と、西川さんは慌てて謝ります。
僕はその様子を楽しみながら、ビールを飲み干すと、
「じゃ、注いでくれる?」
と空になったコップを伊藤さんの前に出します。
「はい。お疲れ様。この話、ブログの記事に絶対してくれますよね?」
と、笑顔でビールを注いでくれる伊藤さんです。
「お、おう。そりゃ、もちろん・・・次の月曜日くらいには、アップ出来るかな」
と、僕が言うと、
「私のことも書いてくださいねー」「私もー」「ま、僕も書いてくれるよな?」
と、3人は口を合わせて話します。
「はあ・・・書きますよ。もちろん、お3人さんとも」
と、僕が言うと、3人とも満足そうな笑顔です。
夜は静かに更けていきました。