3月もせっせと図書館に通いました。
限度いっぱい予約して、限度いっぱい借りてくるので、〆切り
に追われるように読み飛ばすこともあって、そこは反省
3月は印象に残る本が多々ありました。
さだまさしさんの「風に立つライオン」
篠田節子さんの「ブラックボックス」
あと、児童書のジャンルですが、市川朔久子さんの
「紙コップのオリオン」「よるの美容院」も良かったです。
あと、これぞエンタメっていうジャンルでは
恒川光太郎さんの「金色機械」
これ、ホントに面白かったですよー!
2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:47冊
読んだページ数:15315ページ
ナイス数:4253ナイス
野川の感想
両親の離婚で2学期から都下の野川の崖地にある中学校に転校してきた「井上音和」。自然豊かな野川の風景、教師河井の語る様々なこと、新聞部と伝書鳩。春生まれの若い鳩「コマメ」とともに少しずつ成長する音和が愛おしくてたまらなかった。じんわりと感動をする良書だと思います。
読了日:3月31日 著者:長野まゆみ
幻夏 (単行本)の感想
夏休みに友達になった小6小3の兄弟と、同じく小6の男の子。新学期が始まってすぐに兄弟の兄、尚が行方不明になる。23年の時を経て兄弟の母親から一人の探偵が行方不明になった尚の捜索を依頼され、そこから物語が動いて行く。背景には、切ない冤罪事件が。警察、検察、裁判官、寄ってたかって冤罪者を作るような現状はあってはならないと思いました。袴田さんが48年に渡る牢獄から出られたタイミングで読めて良かったです。太田さん、初読み。もっと他の作品も読みたくなりました。
読了日:3月31日 著者:太田愛
蛍の森の感想
石井さん、初読み。60年前にあった激しい差別と人権蹂躙、悲劇の連鎖が現代の日本にまで続いていた。とても重い物語ではあるけれど、こうしたことから目をそらしてはいけないと思いました。最後の数ページで明かされた事実、涙々で読了しました。
読了日:3月31日 著者:石井光太
海と月の迷路の感想
読み応えがありました。N県警の警察学校校長まで勤めた荒巻が、定年退職を迎えたその時に語った、若き日の事件。端島=作中ではH島とされ、炭鉱の島として栄えた軍艦島。その町で起きた陰惨な事件を駆け出しの派出所巡査の荒巻が追いかけた顛末。島の人間関係、鉱山会社の職員、鉱夫、組夫の上下関係。狭い島に5000人の人口、生活はお互いを知り尽くしているその中で何故事件が起きたのか。さすが大沢さん、一気に読ませてもらいました。
読了日:3月29日 著者:大沢在昌
追憶の夜想曲の感想
御子柴弁護士シリーズ第2弾。高額な報酬と引き換えに弁護を行うという評判の御子柴が、お金のためではなく、夫殺しの妻の弁護を引き受ける…。岬検事との息詰まる法廷劇と、過去の…。禍々しい犯行シーンは読んでいて気分は良くありませんが一気に読ませる筆力はさすがだと思います。さて、御子柴さん、これからどうなるのでしょうか?
読了日:3月28日 著者:中山七里
空色メモリの感想
地味な文芸部のさえない男子の青春物語。楽しかったです!
読了日:3月26日 著者:越谷オサム
よるの美容院の感想
ひるま美容院を営むナオコ先生の素敵な手で、私もシャンプーをしてもらいたくなりました。声を出せなくなったまゆ子の成長と、それを見守り寄りそう素敵な大人や友達。児童書ですが大人も読んで欲しいですね。
読了日:3月25日 著者:市川朔久子
金色機械の感想
あー、面白かったです!これぞ、読書の醍醐味。人里離れた山奥に住む金色様。彼はどこからやって来て、どこへ行くのでしょうか?本当に奥山の人の分け入ることの難しいところに、極楽園いや、鬼御殿があったのかも知れませんね。
読了日:3月25日 著者:恒川光太郎
等伯 〈下〉の感想
狩野派との熾烈な争い、権力者の横暴さ、それに付随する権謀術数。様々なものに翻弄されながらも絵師としての高みを目指す等伯。気迫のこもった松林図屏風を書きあげる場面は息がとまるほどの感動でした。
読了日:3月24日 著者:安部龍太郎
等伯 〈上〉の感想
時の権力者に翻弄された長谷川信春(等伯)の前半生。能登七尾を追われ、妻子とともに苦労を続けるその暮らしぶり。一流の絵師としての記述は下巻で明らかになるのかな?中々苦戦しましたがようやく読了。下巻にて感想をまとめたいと思います。
読了日:3月23日 著者:安部龍太郎
せきれい荘のタマルの感想
大学入学と同時に入居したアパートせきれい荘の隣人は、田丸大介=タマル。熱くてお人好しで、強引なこの男。最初は寿史同様にこんな男は迷惑だなあと思って読み進めていたら、グングン彼の魅力に惹き付けられます。タマルくんの興奮した時の新潟弁が面白かったです!
読了日:3月22日 著者:越谷オサム
チョコレートの町の感想
故郷が嫌いで高校卒業と同時に町を飛び出した「早瀬遼」。トラブルの後始末のためにいきなり実家のある町の支店に出向くことに。チョコレート工場のある地方都市の閉塞感、同級生たちの考え方、両親や兄との関わり。1ヶ月半を過ごして東京(川崎)へ戻ることになった遼の胸の中は、きっと今までとは違った故郷への思いでいっぱいだったでしょうね。上司、吉村さんが素敵でした。大きな事件が起きるわけではないけれど、読み心地の良い1冊です。
読了日:3月21日 著者:飛鳥井千砂
風に立つライオンの感想
ケニアと南スーダンの紛争地帯の病院で働く日本人医師「島田航一郎」と少年兵だった「ンドゥング」の出会い。時を経て震災直後の石巻で「ンドゥング」が見て感じたこと。涙なくして読めませんでした。久しぶりに聴いた「風に立つライオン」、やはり名曲ですね。これは、お勧めです。
読了日:3月21日 著者:さだまさし
昭和の犬の感想
昭和33年生まれの「イク」の半生記と言えるのかな?犬たちと猫、そしてシベリア抑留から10年を経て復員した父と、教員としての矜持を強く持つ母との間に育ち、家族的には恵まれたとは言えないその生き方。本人は「私の人生は恵まれていた」と語っているけれど、切ない物語でした。姫野さんの作品としては「リアルシンデレラ」の方が好きです…。
読了日:3月20日 著者:姫野カオルコ
シリウスの道の感想
祐介・勝哉・明子、3人の幼なじみの25年前の出来ごとと、38歳になった祐介の広告代理店での仕事。どういうつながりになるのかとどんどん読み進めました。新宿のバーのマスター朝井さん、あの朝井さんだったのか…。もう、藤原さんの新作を読めないと思うと残念です。。
読了日:3月19日 著者:藤原伊織
緑ヶ丘小学校大運動会の感想
6年生のマサルは運動会当日の朝、優勝杯の中に隠されたビーズ細工のピルケースを見つけてしまう。タイトルから想像した楽しい小学校の運動会ではなく、ミステリーでした。登場人物が多くて少し混乱したけれど、一気に読了。イマドキの小学校運動会事情やPTA事情なども絡め、中々考えさせられる内容です。
読了日:3月18日 著者:森谷明子
星火瞬くの感想
シーボルトが2度目の来日をした折に同行した息子アレキサンダーを通して描かれる幕末の日本。歴史上の有名人が多々登場して、面白く読めました。ロシアの革命家バクーニンのことが主に語られていたけれど、父シーボルトのことをもう少し読みたかったですね。
読了日:3月18日 著者:葉室麟
三日間の相棒の感想
正体不明の新宿からやって来た探偵と、元県警捜査一課の刑事で左遷され所轄の警察署の会計係の男が、埼玉の田舎町で6年前のホスト殺害事件の真相を追う。このコンビ、正反対のキャラクターで面白いのでしょうが、何だか中途半端な感じがして読み心地は今一つ。残念!
読了日:3月17日 著者:永瀬隼介
チェンジングの感想
小学校5年生の大夢(タイム)が、大好きな本と大切な友達、料理を作ることを通していじめのあるクラスを立て直していく物語。児童書ですが、大人にもうったえる部分が沢山ありました。小学校中学年以上のお子さんをお持ちの皆さん、親子で読まれたら良いと思いますよ。
読了日:3月16日 著者:吉富多美
帝王、死すべしの感想
息子の日記を盗み見て、いじめがあるのではと、妻にも相談しないで学校に乗りこむ父。日記の中に記されたいじめの首謀者「帝王」は誰?ラストの展開に驚愕、久しぶりに折原ワールドを堪能させてもらいました。面白かった!
読了日:3月16日 著者:折原一
虹色の皿の感想
大阪のあべのにある調理師学校を卒業し、神戸の一流フレンチの店に就職して頑張る「小西比呂」。まあ、作者の体験を元に書かれた物語なのでしょうが、あまりにもこの主人公のキャラクターがいい加減で、好きになれず。。残念!
読了日:3月15日 著者:拓未司
花鳥の夢の感想
室町時代末期、戦国、安土桃山の時代を生きた絵師「狩野永徳」。絵師としての才気あふれる姿と、才能の劣る父への思い、ライバル長谷川等伯への嫉妬。読み応えのある1冊でした。山本さんに謹んで合掌。
読了日:3月15日 著者:山本兼一
冬虫夏草の感想
この世界観は何とも言えぬ雰囲気があり大好きです。綿貫征四郎が愛犬ゴローを探しに家を出る。イワナや河童、そして様々な植物。ゴローは何の役目を果たしていたのかしら?
読了日:3月14日 著者:梨木香歩
検察者の感想
検察審査会とは、不起訴処分になった事件を起訴相当か不起訴かを審議するもの。企業の管理職のためのセミナーで、しごきによるものと見られた死亡事件が起き不起訴となった事件を、この審査会で取り上げるようにと依頼された一人の女性。しごき事件と、一人の男の殺人事件がつながって行くプロセス、中々読み応えがあり面白かったです。小杉さんの法廷ものは良いですね~。
読了日:3月14日 著者:小杉健治
小説 友情無限 孫文を支えた日本男児の感想
壮大な日中の近代史とも言うべき本。中国の民衆を救おうとした「孫文」と、彼を支援した日本人実業家「梅屋庄吉」。彼らがもう少し長く生きていたならば、あの悲惨な日中戦争も起きていなかったかもしれない。孫文の生前最後の神戸での講演『欧米は物質文明中心で、武力を持ってアジアを支配しようとした。それを覇道という。アジアは仁義と道徳をもとに、人を圧迫しない文化、それを王道という』という趣旨。これには感動した。結局日本も軍部が実権を握り覇道を持って中国を支配しようとしたことで孫文の理想も叶わず。意義ある読書。
読了日:3月13日 著者:井沢元彦
マタタビ潔子の猫魂(ねこだま) (ダ・ヴィンチブックス)の感想
田万川潔子は冴えない派遣OL。飼い猫メロは潔子が放つ負のパワーを受け止め猫魂となり憑依する。憑き物退治のお話は、鬼ヒトデ、アライグマ、西洋タンポポ、フェレットと多様で興味深い。狸とのバトルが笑えて面白かった!朱野さん2作目。
読了日:3月12日 著者:朱野帰子
快挙の感想
小説家を目指す「俊彦」と、それを支える妻の「みすみ」。その道のりは平たんではなく、俊彦の作家デビューは中々実現しない。夫婦の間にも病があったり、迷いがあったり。最後のページが素晴らしく、読み始めはやや苦戦したけれど、いい読後感でした。私にとっての「快挙」は何でしょうか。。
読了日:3月12日 著者:白石一文
家族収容所―「妻」という謎の感想
うーーん・・・。この方の文章、私には少し合わないようです。もし、私が家族に問題が起こってカウンセリングを受けるような事態になったら、この方を相談相手にはしたくないかもと思ってしまいました。
読了日:3月11日 著者:信田さよ子
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島の感想
ずっと忘れないで伝えていくこと。読友さんの感想から出会えた素晴らしい1冊でした。語り継ぐこと、耳を傾けること、その大切さが身にしみました。
読了日:3月11日 著者:朽木祥
歩いても歩いてもの感想
再読。しかし以前読んだ記憶が全くなかったことに驚く。家族とは難しく、特に親に対する想いというものは、ひと言では語りつくせない。父を亡くした今読んでみて、ストンと心に落ちる文章が沢山あったことに気づく。良い時期に読み返せたことに感謝です。
読了日:3月10日 著者:
限度いっぱい予約して、限度いっぱい借りてくるので、〆切り
に追われるように読み飛ばすこともあって、そこは反省
3月は印象に残る本が多々ありました。
さだまさしさんの「風に立つライオン」
篠田節子さんの「ブラックボックス」
あと、児童書のジャンルですが、市川朔久子さんの
「紙コップのオリオン」「よるの美容院」も良かったです。
あと、これぞエンタメっていうジャンルでは
恒川光太郎さんの「金色機械」
これ、ホントに面白かったですよー!
2014年3月の読書メーター
読んだ本の数:47冊
読んだページ数:15315ページ
ナイス数:4253ナイス
野川の感想
両親の離婚で2学期から都下の野川の崖地にある中学校に転校してきた「井上音和」。自然豊かな野川の風景、教師河井の語る様々なこと、新聞部と伝書鳩。春生まれの若い鳩「コマメ」とともに少しずつ成長する音和が愛おしくてたまらなかった。じんわりと感動をする良書だと思います。
読了日:3月31日 著者:長野まゆみ
幻夏 (単行本)の感想
夏休みに友達になった小6小3の兄弟と、同じく小6の男の子。新学期が始まってすぐに兄弟の兄、尚が行方不明になる。23年の時を経て兄弟の母親から一人の探偵が行方不明になった尚の捜索を依頼され、そこから物語が動いて行く。背景には、切ない冤罪事件が。警察、検察、裁判官、寄ってたかって冤罪者を作るような現状はあってはならないと思いました。袴田さんが48年に渡る牢獄から出られたタイミングで読めて良かったです。太田さん、初読み。もっと他の作品も読みたくなりました。
読了日:3月31日 著者:太田愛
蛍の森の感想
石井さん、初読み。60年前にあった激しい差別と人権蹂躙、悲劇の連鎖が現代の日本にまで続いていた。とても重い物語ではあるけれど、こうしたことから目をそらしてはいけないと思いました。最後の数ページで明かされた事実、涙々で読了しました。
読了日:3月31日 著者:石井光太
海と月の迷路の感想
読み応えがありました。N県警の警察学校校長まで勤めた荒巻が、定年退職を迎えたその時に語った、若き日の事件。端島=作中ではH島とされ、炭鉱の島として栄えた軍艦島。その町で起きた陰惨な事件を駆け出しの派出所巡査の荒巻が追いかけた顛末。島の人間関係、鉱山会社の職員、鉱夫、組夫の上下関係。狭い島に5000人の人口、生活はお互いを知り尽くしているその中で何故事件が起きたのか。さすが大沢さん、一気に読ませてもらいました。
読了日:3月29日 著者:大沢在昌
追憶の夜想曲の感想
御子柴弁護士シリーズ第2弾。高額な報酬と引き換えに弁護を行うという評判の御子柴が、お金のためではなく、夫殺しの妻の弁護を引き受ける…。岬検事との息詰まる法廷劇と、過去の…。禍々しい犯行シーンは読んでいて気分は良くありませんが一気に読ませる筆力はさすがだと思います。さて、御子柴さん、これからどうなるのでしょうか?
読了日:3月28日 著者:中山七里
空色メモリの感想
地味な文芸部のさえない男子の青春物語。楽しかったです!
読了日:3月26日 著者:越谷オサム
よるの美容院の感想
ひるま美容院を営むナオコ先生の素敵な手で、私もシャンプーをしてもらいたくなりました。声を出せなくなったまゆ子の成長と、それを見守り寄りそう素敵な大人や友達。児童書ですが大人も読んで欲しいですね。
読了日:3月25日 著者:市川朔久子
金色機械の感想
あー、面白かったです!これぞ、読書の醍醐味。人里離れた山奥に住む金色様。彼はどこからやって来て、どこへ行くのでしょうか?本当に奥山の人の分け入ることの難しいところに、極楽園いや、鬼御殿があったのかも知れませんね。
読了日:3月25日 著者:恒川光太郎
等伯 〈下〉の感想
狩野派との熾烈な争い、権力者の横暴さ、それに付随する権謀術数。様々なものに翻弄されながらも絵師としての高みを目指す等伯。気迫のこもった松林図屏風を書きあげる場面は息がとまるほどの感動でした。
読了日:3月24日 著者:安部龍太郎
等伯 〈上〉の感想
時の権力者に翻弄された長谷川信春(等伯)の前半生。能登七尾を追われ、妻子とともに苦労を続けるその暮らしぶり。一流の絵師としての記述は下巻で明らかになるのかな?中々苦戦しましたがようやく読了。下巻にて感想をまとめたいと思います。
読了日:3月23日 著者:安部龍太郎
せきれい荘のタマルの感想
大学入学と同時に入居したアパートせきれい荘の隣人は、田丸大介=タマル。熱くてお人好しで、強引なこの男。最初は寿史同様にこんな男は迷惑だなあと思って読み進めていたら、グングン彼の魅力に惹き付けられます。タマルくんの興奮した時の新潟弁が面白かったです!
読了日:3月22日 著者:越谷オサム
チョコレートの町の感想
故郷が嫌いで高校卒業と同時に町を飛び出した「早瀬遼」。トラブルの後始末のためにいきなり実家のある町の支店に出向くことに。チョコレート工場のある地方都市の閉塞感、同級生たちの考え方、両親や兄との関わり。1ヶ月半を過ごして東京(川崎)へ戻ることになった遼の胸の中は、きっと今までとは違った故郷への思いでいっぱいだったでしょうね。上司、吉村さんが素敵でした。大きな事件が起きるわけではないけれど、読み心地の良い1冊です。
読了日:3月21日 著者:飛鳥井千砂
風に立つライオンの感想
ケニアと南スーダンの紛争地帯の病院で働く日本人医師「島田航一郎」と少年兵だった「ンドゥング」の出会い。時を経て震災直後の石巻で「ンドゥング」が見て感じたこと。涙なくして読めませんでした。久しぶりに聴いた「風に立つライオン」、やはり名曲ですね。これは、お勧めです。
読了日:3月21日 著者:さだまさし
昭和の犬の感想
昭和33年生まれの「イク」の半生記と言えるのかな?犬たちと猫、そしてシベリア抑留から10年を経て復員した父と、教員としての矜持を強く持つ母との間に育ち、家族的には恵まれたとは言えないその生き方。本人は「私の人生は恵まれていた」と語っているけれど、切ない物語でした。姫野さんの作品としては「リアルシンデレラ」の方が好きです…。
読了日:3月20日 著者:姫野カオルコ
シリウスの道の感想
祐介・勝哉・明子、3人の幼なじみの25年前の出来ごとと、38歳になった祐介の広告代理店での仕事。どういうつながりになるのかとどんどん読み進めました。新宿のバーのマスター朝井さん、あの朝井さんだったのか…。もう、藤原さんの新作を読めないと思うと残念です。。
読了日:3月19日 著者:藤原伊織
緑ヶ丘小学校大運動会の感想
6年生のマサルは運動会当日の朝、優勝杯の中に隠されたビーズ細工のピルケースを見つけてしまう。タイトルから想像した楽しい小学校の運動会ではなく、ミステリーでした。登場人物が多くて少し混乱したけれど、一気に読了。イマドキの小学校運動会事情やPTA事情なども絡め、中々考えさせられる内容です。
読了日:3月18日 著者:森谷明子
星火瞬くの感想
シーボルトが2度目の来日をした折に同行した息子アレキサンダーを通して描かれる幕末の日本。歴史上の有名人が多々登場して、面白く読めました。ロシアの革命家バクーニンのことが主に語られていたけれど、父シーボルトのことをもう少し読みたかったですね。
読了日:3月18日 著者:葉室麟
三日間の相棒の感想
正体不明の新宿からやって来た探偵と、元県警捜査一課の刑事で左遷され所轄の警察署の会計係の男が、埼玉の田舎町で6年前のホスト殺害事件の真相を追う。このコンビ、正反対のキャラクターで面白いのでしょうが、何だか中途半端な感じがして読み心地は今一つ。残念!
読了日:3月17日 著者:永瀬隼介
チェンジングの感想
小学校5年生の大夢(タイム)が、大好きな本と大切な友達、料理を作ることを通していじめのあるクラスを立て直していく物語。児童書ですが、大人にもうったえる部分が沢山ありました。小学校中学年以上のお子さんをお持ちの皆さん、親子で読まれたら良いと思いますよ。
読了日:3月16日 著者:吉富多美
帝王、死すべしの感想
息子の日記を盗み見て、いじめがあるのではと、妻にも相談しないで学校に乗りこむ父。日記の中に記されたいじめの首謀者「帝王」は誰?ラストの展開に驚愕、久しぶりに折原ワールドを堪能させてもらいました。面白かった!
読了日:3月16日 著者:折原一
虹色の皿の感想
大阪のあべのにある調理師学校を卒業し、神戸の一流フレンチの店に就職して頑張る「小西比呂」。まあ、作者の体験を元に書かれた物語なのでしょうが、あまりにもこの主人公のキャラクターがいい加減で、好きになれず。。残念!
読了日:3月15日 著者:拓未司
花鳥の夢の感想
室町時代末期、戦国、安土桃山の時代を生きた絵師「狩野永徳」。絵師としての才気あふれる姿と、才能の劣る父への思い、ライバル長谷川等伯への嫉妬。読み応えのある1冊でした。山本さんに謹んで合掌。
読了日:3月15日 著者:山本兼一
冬虫夏草の感想
この世界観は何とも言えぬ雰囲気があり大好きです。綿貫征四郎が愛犬ゴローを探しに家を出る。イワナや河童、そして様々な植物。ゴローは何の役目を果たしていたのかしら?
読了日:3月14日 著者:梨木香歩
検察者の感想
検察審査会とは、不起訴処分になった事件を起訴相当か不起訴かを審議するもの。企業の管理職のためのセミナーで、しごきによるものと見られた死亡事件が起き不起訴となった事件を、この審査会で取り上げるようにと依頼された一人の女性。しごき事件と、一人の男の殺人事件がつながって行くプロセス、中々読み応えがあり面白かったです。小杉さんの法廷ものは良いですね~。
読了日:3月14日 著者:小杉健治
小説 友情無限 孫文を支えた日本男児の感想
壮大な日中の近代史とも言うべき本。中国の民衆を救おうとした「孫文」と、彼を支援した日本人実業家「梅屋庄吉」。彼らがもう少し長く生きていたならば、あの悲惨な日中戦争も起きていなかったかもしれない。孫文の生前最後の神戸での講演『欧米は物質文明中心で、武力を持ってアジアを支配しようとした。それを覇道という。アジアは仁義と道徳をもとに、人を圧迫しない文化、それを王道という』という趣旨。これには感動した。結局日本も軍部が実権を握り覇道を持って中国を支配しようとしたことで孫文の理想も叶わず。意義ある読書。
読了日:3月13日 著者:井沢元彦
マタタビ潔子の猫魂(ねこだま) (ダ・ヴィンチブックス)の感想
田万川潔子は冴えない派遣OL。飼い猫メロは潔子が放つ負のパワーを受け止め猫魂となり憑依する。憑き物退治のお話は、鬼ヒトデ、アライグマ、西洋タンポポ、フェレットと多様で興味深い。狸とのバトルが笑えて面白かった!朱野さん2作目。
読了日:3月12日 著者:朱野帰子
快挙の感想
小説家を目指す「俊彦」と、それを支える妻の「みすみ」。その道のりは平たんではなく、俊彦の作家デビューは中々実現しない。夫婦の間にも病があったり、迷いがあったり。最後のページが素晴らしく、読み始めはやや苦戦したけれど、いい読後感でした。私にとっての「快挙」は何でしょうか。。
読了日:3月12日 著者:白石一文
家族収容所―「妻」という謎の感想
うーーん・・・。この方の文章、私には少し合わないようです。もし、私が家族に問題が起こってカウンセリングを受けるような事態になったら、この方を相談相手にはしたくないかもと思ってしまいました。
読了日:3月11日 著者:信田さよ子
光のうつしえ 廣島 ヒロシマ 広島の感想
ずっと忘れないで伝えていくこと。読友さんの感想から出会えた素晴らしい1冊でした。語り継ぐこと、耳を傾けること、その大切さが身にしみました。
読了日:3月11日 著者:朽木祥
歩いても歩いてもの感想
再読。しかし以前読んだ記憶が全くなかったことに驚く。家族とは難しく、特に親に対する想いというものは、ひと言では語りつくせない。父を亡くした今読んでみて、ストンと心に落ちる文章が沢山あったことに気づく。良い時期に読み返せたことに感謝です。
読了日:3月10日 著者:
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