先月は47冊読了。
感想文もその分多くなって、文字数がオーバーしたので、読書記録も
2回に分けました。
月の前半に読んだ分の記録です。
歩いても歩いてもの感想
再読。しかし以前読んだ記憶が全くなかったことに驚く。家族とは難しく、特に親に対する想いというものは、ひと言では語りつくせない。父を亡くした今読んでみて、ストンと心に落ちる文章が沢山あったことに気づく。良い時期に読み返せたことに感謝です。
読了日:3月10日 著者:是枝裕和
紙コップのオリオンの感想
市川さん、初読み。母親がいきなり家を出て、やんちゃな妹と血のつながらない父と3人で暮らすことになった中2の「論里」。創立20周年行事の実行委員になり、キャンドルナイトをやることに。母のとった行動には、最後まで納得いかない私ですが、論里の成長ぶりが読んでいて清々しく感じました。ましろという名前、素敵だと思います!
読了日:3月10日 著者:市川朔久子
にわか大根 猿若町捕物帳の感想
近藤さんの江戸物は初読みです。三十過ぎの独身の同心玉島千蔭が痴情のもつれに絡んだ殺人事件を追う連作中編。男女の機微には疎い千蔭が何となく面白く、吉原の梅ヶ枝や女形の巴之丞など脇を固める人物も中々魅力的。シリーズ3作目らしいので、さかのぼって前作も読みたいと思います。
読了日:3月10日 著者:近藤史恵
優しい死神の飼い方の感想
丘の上に建つ、古い洋館を改装したホスピス。そこに現れた1匹のゴールデンレトリバー。レオの口調が何ともユーモラスでやや時代錯誤というのが良かったですね。そうか、死神は本当は◎◎だったのね。
読了日:3月9日 著者:知念実希人
川の光2 - タミーを救え!の感想
悪質動物販売業者ツヨシとマモルに囚われた、ゴールデンレトリバーの「タミー」救出大作戦。大東京の西から東へ様々な困難を乗り越え、知恵と勇気を持って戦う犬、ネズミ、スズメ、クマタカ。彼らの友情は素敵です!新聞連載時も楽しく読みましたが、一気に読めて幸せ。外伝もあるということなので、そちらも読んでみたいですね。
読了日:3月8日 著者:松浦寿輝
ブラックボックスの感想
便利だから、キレイだから、安全らしいから…。私もつい手軽なものに手を伸ばしたくなるけれど、この本を読むとパック詰めされたカット野菜は怖くて食べられなくなりそう。カットされていなくても、スーパーに置いてある葉物野菜は工場のような場所で作られているものも多いわけだし。食の安全について深く考えさせられる1冊ですね。
読了日:3月7日 著者:篠田節子
14歳のノクターン (teens’hert selections)の感想
初めての作家さん。昭和30年代の中期、東京オリンピックを前に高度成長の始まった東京の小田急線沿線の私学の中等部に通う14歳の少女たちの物語。携帯もPCもないこの時代、少女たちの悩みはいつの世も変わらない。児童書コーナーで見つけて読了。思春期前半の少女たちにお勧めですね。
読了日:3月6日 著者:さとうまきこ
引き出しの中の家 (ノベルズ・エクスプレス)の感想
「花明り」という小さな人と、瑠璃という虫よりも小さい小鳥。花明りの住まうところは美しい花が咲き、人々に幸せをもたらすと言う。七重さんと独楽子さん、薫ちゃんと桜子ちゃん、世代を超えたつながりがとても素晴らしく、良い読書の時間を持つことが出来ました。アリエッティやコロボックルを連想出来たり、お花の周りで良い香りがすると、花明りを思い出しそうです。
読了日:3月6日 著者:朽木祥
鉄童の旅の感想
かつて「鉄童」と呼ばれた少年がいた。その子供は成長し、列車の車両を検査する職業に就くことになる。彼には幼い日の記憶がない。その事実を知るための長い長い旅路、鉄道好きなら間違いなく楽しめる1冊だと思います。
読了日:3月5日 著者:佐川光晴
雉猫心中の感想
猫、というタイトルにつられて読みましたが、正直不快感でいっぱい…。やっと読み終えました。私には理解不能な世界でした。不倫ものはやはり苦手です。
読了日:3月5日 著者:井上荒野
GO! GO! アリゲーターズの感想
地方都市の独立リーグ球団「アリゲーターズ」の球団職員兼マスコットのアリーちゃんに扮するシングルマザー茜の奮戦記。個性豊かな選手やGM、監督やオーナーも良い人ぞろい。これもお仕事小説ジャンルになると思いますが、やはり安定の面白さでした。
読了日:3月5日 著者:山本幸久
身をつくし 清四郎よろづ屋始末の感想
よろづ屋清四郎、元南町奉行所筆頭与力の彼の元に持ち込まれる様々な困りごと。これ、シリーズ化希望です。田牧さん、期待を裏切らない面白さ!
読了日:3月4日 著者:田牧大和
猿の悲しみの感想
風町サエは、とある弁護士事務所の調査員。表の雑務も裏の仕事も請け負う。彼女の生きるよすがは、16歳で産んだ一人息子の聖也。うーーん、何だかスッキリしない結末で不完全燃焼な読書でした。残念!
読了日:3月3日 著者:樋口有介
くるくるコンパス (一般書)の感想
修学旅行を抜けだして、転校した女子生徒の家をたずねようと計画した男子中学生3人組。大阪駅で迷子になりかけ、不良に恐喝されそうになり、ようやくたどり着いた彼女の家は留守。そしてその場所で待っていたものは?ゴリ先生が素敵で良かった!3人のその後は修学旅行がきっかけになったという、ちょっと胸の熱くなる物語です。
読了日:3月2日 著者:越谷オサム
聖夜 ― School and Musicの感想
オルガン奏者の高校生の物語。牧師の父とピアノ・オルガンの奏者の母の間に生まれた一哉。信仰への疑問、両親への不信、様々なことを乗り越えて、オルガン部の友と奏でる聖夜の音楽。『このオルガンが弾けてよかった。このオルガンを聴けてよかった。この曲をやってよかった。』この本を読むと、パイプオルガンの音色を聴いてみたくなります。
読了日:3月2日 著者:佐藤多佳子
彼女の時効の感想
夫をひき逃げ事故で失った久子は、命日に彼の好きな野の花を供えに事故現場を訪れる。そこで出会ったのは17年前に殺された政子。彼女の姿は久子にしか見ることが出来ない。罪を犯して逃げている人を許せるかどうか、奇しくもこの二人の女性に関わった犯人の現在の状況は悲惨なものになってしまっている。「罪を償う機会を与えられない限り、罪を犯した人間自身が救われない」このことを作者は訴えたかったのでしょうね。
読了日:3月2日 著者:新津きよみ
パパは今日、運動会の感想
楽しく読了。カキツバタ文具の社内運動会、日頃会社で見せる顔とは違う一面が垣間見えるイベント。高城母、まるで四次元ポケットのようで笑わせてもらえました。気分転換に良い1冊です。
読了日:3月2日 著者:山本幸久
生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ)の感想
あぁ、こんなに苦戦した本は久々です…。人類を襲う恐怖の正体が明らかになってからは、どんどん読み進めることが出来ましたが。この国を引っ張る政治家の資質が問われると言うことと、能力があるのに報われない研究者が哀れだったと言う感想でおしまいです。
読了日:3月1日 著者:安生正
読書メーター
感想文もその分多くなって、文字数がオーバーしたので、読書記録も
2回に分けました。
月の前半に読んだ分の記録です。
歩いても歩いてもの感想
再読。しかし以前読んだ記憶が全くなかったことに驚く。家族とは難しく、特に親に対する想いというものは、ひと言では語りつくせない。父を亡くした今読んでみて、ストンと心に落ちる文章が沢山あったことに気づく。良い時期に読み返せたことに感謝です。
読了日:3月10日 著者:是枝裕和
紙コップのオリオンの感想
市川さん、初読み。母親がいきなり家を出て、やんちゃな妹と血のつながらない父と3人で暮らすことになった中2の「論里」。創立20周年行事の実行委員になり、キャンドルナイトをやることに。母のとった行動には、最後まで納得いかない私ですが、論里の成長ぶりが読んでいて清々しく感じました。ましろという名前、素敵だと思います!
読了日:3月10日 著者:市川朔久子
にわか大根 猿若町捕物帳の感想
近藤さんの江戸物は初読みです。三十過ぎの独身の同心玉島千蔭が痴情のもつれに絡んだ殺人事件を追う連作中編。男女の機微には疎い千蔭が何となく面白く、吉原の梅ヶ枝や女形の巴之丞など脇を固める人物も中々魅力的。シリーズ3作目らしいので、さかのぼって前作も読みたいと思います。
読了日:3月10日 著者:近藤史恵
優しい死神の飼い方の感想
丘の上に建つ、古い洋館を改装したホスピス。そこに現れた1匹のゴールデンレトリバー。レオの口調が何ともユーモラスでやや時代錯誤というのが良かったですね。そうか、死神は本当は◎◎だったのね。
読了日:3月9日 著者:知念実希人
川の光2 - タミーを救え!の感想
悪質動物販売業者ツヨシとマモルに囚われた、ゴールデンレトリバーの「タミー」救出大作戦。大東京の西から東へ様々な困難を乗り越え、知恵と勇気を持って戦う犬、ネズミ、スズメ、クマタカ。彼らの友情は素敵です!新聞連載時も楽しく読みましたが、一気に読めて幸せ。外伝もあるということなので、そちらも読んでみたいですね。
読了日:3月8日 著者:松浦寿輝
ブラックボックスの感想
便利だから、キレイだから、安全らしいから…。私もつい手軽なものに手を伸ばしたくなるけれど、この本を読むとパック詰めされたカット野菜は怖くて食べられなくなりそう。カットされていなくても、スーパーに置いてある葉物野菜は工場のような場所で作られているものも多いわけだし。食の安全について深く考えさせられる1冊ですね。
読了日:3月7日 著者:篠田節子
14歳のノクターン (teens’hert selections)の感想
初めての作家さん。昭和30年代の中期、東京オリンピックを前に高度成長の始まった東京の小田急線沿線の私学の中等部に通う14歳の少女たちの物語。携帯もPCもないこの時代、少女たちの悩みはいつの世も変わらない。児童書コーナーで見つけて読了。思春期前半の少女たちにお勧めですね。
読了日:3月6日 著者:さとうまきこ
引き出しの中の家 (ノベルズ・エクスプレス)の感想
「花明り」という小さな人と、瑠璃という虫よりも小さい小鳥。花明りの住まうところは美しい花が咲き、人々に幸せをもたらすと言う。七重さんと独楽子さん、薫ちゃんと桜子ちゃん、世代を超えたつながりがとても素晴らしく、良い読書の時間を持つことが出来ました。アリエッティやコロボックルを連想出来たり、お花の周りで良い香りがすると、花明りを思い出しそうです。
読了日:3月6日 著者:朽木祥
鉄童の旅の感想
かつて「鉄童」と呼ばれた少年がいた。その子供は成長し、列車の車両を検査する職業に就くことになる。彼には幼い日の記憶がない。その事実を知るための長い長い旅路、鉄道好きなら間違いなく楽しめる1冊だと思います。
読了日:3月5日 著者:佐川光晴
雉猫心中の感想
猫、というタイトルにつられて読みましたが、正直不快感でいっぱい…。やっと読み終えました。私には理解不能な世界でした。不倫ものはやはり苦手です。
読了日:3月5日 著者:井上荒野
GO! GO! アリゲーターズの感想
地方都市の独立リーグ球団「アリゲーターズ」の球団職員兼マスコットのアリーちゃんに扮するシングルマザー茜の奮戦記。個性豊かな選手やGM、監督やオーナーも良い人ぞろい。これもお仕事小説ジャンルになると思いますが、やはり安定の面白さでした。
読了日:3月5日 著者:山本幸久
身をつくし 清四郎よろづ屋始末の感想
よろづ屋清四郎、元南町奉行所筆頭与力の彼の元に持ち込まれる様々な困りごと。これ、シリーズ化希望です。田牧さん、期待を裏切らない面白さ!
読了日:3月4日 著者:田牧大和
猿の悲しみの感想
風町サエは、とある弁護士事務所の調査員。表の雑務も裏の仕事も請け負う。彼女の生きるよすがは、16歳で産んだ一人息子の聖也。うーーん、何だかスッキリしない結末で不完全燃焼な読書でした。残念!
読了日:3月3日 著者:樋口有介
くるくるコンパス (一般書)の感想
修学旅行を抜けだして、転校した女子生徒の家をたずねようと計画した男子中学生3人組。大阪駅で迷子になりかけ、不良に恐喝されそうになり、ようやくたどり着いた彼女の家は留守。そしてその場所で待っていたものは?ゴリ先生が素敵で良かった!3人のその後は修学旅行がきっかけになったという、ちょっと胸の熱くなる物語です。
読了日:3月2日 著者:越谷オサム
聖夜 ― School and Musicの感想
オルガン奏者の高校生の物語。牧師の父とピアノ・オルガンの奏者の母の間に生まれた一哉。信仰への疑問、両親への不信、様々なことを乗り越えて、オルガン部の友と奏でる聖夜の音楽。『このオルガンが弾けてよかった。このオルガンを聴けてよかった。この曲をやってよかった。』この本を読むと、パイプオルガンの音色を聴いてみたくなります。
読了日:3月2日 著者:佐藤多佳子
彼女の時効の感想
夫をひき逃げ事故で失った久子は、命日に彼の好きな野の花を供えに事故現場を訪れる。そこで出会ったのは17年前に殺された政子。彼女の姿は久子にしか見ることが出来ない。罪を犯して逃げている人を許せるかどうか、奇しくもこの二人の女性に関わった犯人の現在の状況は悲惨なものになってしまっている。「罪を償う機会を与えられない限り、罪を犯した人間自身が救われない」このことを作者は訴えたかったのでしょうね。
読了日:3月2日 著者:新津きよみ
パパは今日、運動会の感想
楽しく読了。カキツバタ文具の社内運動会、日頃会社で見せる顔とは違う一面が垣間見えるイベント。高城母、まるで四次元ポケットのようで笑わせてもらえました。気分転換に良い1冊です。
読了日:3月2日 著者:山本幸久
生存者ゼロ (『このミス』大賞シリーズ)の感想
あぁ、こんなに苦戦した本は久々です…。人類を襲う恐怖の正体が明らかになってからは、どんどん読み進めることが出来ましたが。この国を引っ張る政治家の資質が問われると言うことと、能力があるのに報われない研究者が哀れだったと言う感想でおしまいです。
読了日:3月1日 著者:安生正
読書メーター