毎朝、ラジオを聴きながら朝食を摂っているのだが、「今日は何の日」というコーナーで、1981年(昭和56年)8月22日は、作家の向田邦子さんが飛行機事故で亡くなった日と紹介されていた。
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1981年(昭和56年)8月22日は土曜日だったはずだ。もう夏休みも残り少なくなった土曜日の午後。
久米宏がパーソナリティをしていたラジオ番組を聞きながら宿題をしていたのだが、そんな番組のニュースで飛行機事故の一報を聞いた事を覚えている。
「乗客者名簿にK・ムコウダさんという名前があります。現在詳細を確認しています。」
そんな一報だったと思う。
何で、30年以上も前のことを、そんなに細かく覚えているのか自分でも不思議だが、テレビドラマで「続 あ・うん」を見た直後だったことや、直木賞を受賞した本を読んでいたせいかもしれない。
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岸本加世子演じる娘は、恋人が戦地へ赴くことになったと知ると、普段着のまま恋人の元へ駆けつける。母はそんなを引き留めることなく、普段着のまま娘を行かせてしまったことを静かに後悔する・・・・「続 あ・うん」にはそんな場面があった。当時、家にテレビは一台しかなかったので、両親と一緒にそういう場面を見るのはやや気づまりだったのだが、それでも面白いので見ずにはいられなかったことを覚えている。
食事の場面もあったが、おかずが沢庵だけなことを指摘すると「戦争中は物がなかったのだから、おかずがあるだけでもありがたいこと。」と両親が口をそろえて言っていたことも覚えている。
自分の昭和の思い出の中に、また別の昭和の思い出があるような、不思議な感覚の思い出だ。
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1981年(昭和56年)8月22日は土曜日だったはずだ。もう夏休みも残り少なくなった土曜日の午後。
久米宏がパーソナリティをしていたラジオ番組を聞きながら宿題をしていたのだが、そんな番組のニュースで飛行機事故の一報を聞いた事を覚えている。
「乗客者名簿にK・ムコウダさんという名前があります。現在詳細を確認しています。」
そんな一報だったと思う。
何で、30年以上も前のことを、そんなに細かく覚えているのか自分でも不思議だが、テレビドラマで「続 あ・うん」を見た直後だったことや、直木賞を受賞した本を読んでいたせいかもしれない。
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岸本加世子演じる娘は、恋人が戦地へ赴くことになったと知ると、普段着のまま恋人の元へ駆けつける。母はそんなを引き留めることなく、普段着のまま娘を行かせてしまったことを静かに後悔する・・・・「続 あ・うん」にはそんな場面があった。当時、家にテレビは一台しかなかったので、両親と一緒にそういう場面を見るのはやや気づまりだったのだが、それでも面白いので見ずにはいられなかったことを覚えている。
食事の場面もあったが、おかずが沢庵だけなことを指摘すると「戦争中は物がなかったのだから、おかずがあるだけでもありがたいこと。」と両親が口をそろえて言っていたことも覚えている。
自分の昭和の思い出の中に、また別の昭和の思い出があるような、不思議な感覚の思い出だ。
あ・うん (文春文庫) | |
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