私の映画玉手箱(番外編)なんということは無い日常日記

なんということは無い日常の備忘録とあわせ、好きな映画、韓国ドラマ、そして
ソン・スンホンの事等を暢気に書いていく予定。

新宿インシデント

2009-05-01 21:21:34 | 映画鑑賞
成龍が主演、舞台が歌舞伎町の黒社会映画を見る日が来るとは思わなかった。
アクション映画でありながら、勿論笑いは一切ない。恋人を追って密航船でやって来た男が、生きて行く為にどんどん流され行くのだ。
守るつもりが裏切れ、手を組んだと思ったら又裏切りだ。
最後の30分程は敵が味方で味方が敵で。白黒はっきりしているのが成龍の一番の特徴だと思っていたので、そうでない映画をこんな風にみせられるとは、思わなかった。
大久保、新大久保、歌舞伎町。映画館を出れば、すぐにでもロケをした場所を見に行けるのだが、イ―・トンシンの手による新宿の街角はオレンジ色の光で浮かび上がって、非常にクラシカルだ。

成龍が必死に走っている姿を見ながら、「もしかしたらここでこけたりするのでは?」と思ってしまう。
竹中直人が一生懸命中国語を話している姿を見ながら「もしかしたらここで笑いを取ろうとするのでは?」と思ってしまう。
そんなことを通り越すと、ただ生きていこうとしているだけのはずなのに、そこに欲と金が絡んで来るこの映画に二人が出ていることが面白く思えてくる。特に成龍がこの映画に出演することをよく決心したなと思う。
その決心がもう10年、いや15年早かったらもっと面白かったのにと思うが・・・・

こういう映画の場合、日本人役の役者の日本語が「嘘っぽい」ケースが多いのだが、今回はそんなことなし。
加藤雅也、竹中直人、更に倉田保昭、澤田謙也と香港映画好きにはおなじみの顔ぶれ。(エンドロールには千葉真一の名前もあったように思う。アクション協力だろうか?)香港側も林雪、シュー・ジンレイ、ファン・ビンビン、そしてダニエル・ウー。
成龍のR-15映画をバックから支えるメンバーにも不足なし。
特にダニエル・ウーが素敵だ。前半と後半のギャップにびっくりだが、やりがいある役柄だったと思う。

****
公開初日だったが、映画の日だったので1000円で鑑賞。
新宿歌舞伎町が舞台の映画だ。新宿で見ないでどこで見る!と思い、仕事帰りに、新宿歌舞伎町で観賞。映画が終わって外に出れば、映画の続きのような風景だ。
歌舞伎町ってなんだか怖い?いやそんなことはない。これこそ相乗効果だ。1000円でこんな気分まで味わえ、香港ノワール好きとしては、非常に満足。
お客さんの入りは5,6割といったところか?
女子度は5%程度。お客さんの雰囲気もやっぱり歌舞伎町らしい。(上手くは説明出来ないが・・・)



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