「マスクをいつ外す事が出来るか?」という話題を報道番組でよく耳にするようになった頃から、「そろそろ海外出張を・・・」という話が社内で聞かれるようになった。
会社の状況や職種によって状況は色々違うと思うが、私の勤務先では実質的に社内で海外出張が無くなってから2年以上が経った。
当初はこんなに長い間、海外出張が無くなるとは思っていなかったので、新聞記事等をチェックし、世の中の流れがどんな風になっているかを把握しようとしていたのだが、そのうちにそんな事をするのも無意味だと思うようになってしまった。
今日、2年以上見る事がなかった海外出張時の海外旅行保険付与についての資料を見てみると、その当時の新聞記事が出てきた。
2020年6月の新聞記事でも「ビジネス渡航にPCR 行動計画も義務付け」というタイトルの記事があり、日本人がビジネスで出入国する際に想定される流れという表が参照されている。
2020年10月の新聞記事は「出張帰国時の待機免除 手続きは?」というタイトルでPCR陰性証明も条件にという風になっている。
2年間という時間が経っているにも関わらず、記事の見出しにあまり違いがない事に改め根強いコロナの威力を実感する。(もちろん内容は違っているんだろうが・・・)しかし、もう「コロナだから仕方ない」といつまでも言っていられないんだろうな・・・とも思う。
新聞記事の中には、「コロナ患者情報 共有進まず」という、タイトルだけなら今でも通じるような記事もあれば、「五輪に簡素化案」という2年間の月日を感じさせる記事もある。
私が寂しく思いながら読んだのは「天安門31年強まる統制」というタイトルの記事だった。
2020年6月 香港は追悼集会を決行という記事内容なのだが、2022年の今年、香港では追悼集会という言葉を発する事も憚られる事だろう。2年という時間が経ち、香港は全く違う姿になってしまった事を改めて実感する。