ソン議員の法務委員長就任を阻止すべく立ち上がった元師匠イ議員の行動をなんとかやめさせたいテジュン。
ソン議員を勝たせて自分の未来を確保したいテジュンと、たとえ勝率が低くともやらなければならない時があると決意するイ議員。
悩みながらも、「弱者が救われる世の中を作るには、仕組みを作る側にならねばならない。そのためには汚い手を使うことも必要悪」と思うようにしているテジュンを「遠くまで行ってしまったら戻るのはたいへんだ。」静かに諭すイ議員。忠告の中身は分かっていても、そして自分の目指す姿はソン議員でないと分かっていても、もう既に遠くまで来てしまったテジュンに戻るという道はない。
法務委員長就任前に開かれる聴聞会の準備を進める両陣営。
オ補佐官は、時間が無い中でソン議員の関連資料をチェックする彼らを邪魔すべく、市場の再開発を進めて欲しい市民達を反対陣営に送り込む。抜け目の無いオ補佐官は単純に邪魔するだけでなく、テジュンが警察官を辞めて補佐官になったことを快く思わない彼の父親を市民陳情メンバーの中心に据えるという、彼的には一石二鳥の方法を取る。
しかし抜け目の無いオ補佐官も叩けばほこりが出る身だ。印刷所からインターンが持ち帰った紙袋が裏金作りのためのものだったと見抜くテジュン。(助成金で報告書を印刷するも実際の印刷数はわずかで差額を現金で印刷所から戻してもらい、それを裏金にするという手法。印刷所はコンスタントに仕事がもらえるのであれば、それ位の手間はどうということはない・・・日韓ともに裏金作りの手法は同じようなものらしい・・・)
オ補佐官を蹴落す事は出来たが、聴聞会を無事切り抜けられるかどうかは又別の問題だ。検察時代の仲間への忖度が問題になっているにも関わらず、それに関してはテジュンになんの指示もしないソン議員。
「法務委員長に就任したからといって、20年も守ってきた自分の地盤をあなたに渡すと思う?一番大事な部分はあなたに見せようともしないのよ?自分の地位が危うくなったらあなたを捨てるに決まっている!」というソニョンの忠告の通りのことが起こるのだ。
ソン議員は、非が暴かれそうになったら、全てテジュンの一存だったということで逃げ切ろうと画策していることが分かる・・・・
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10年前、まだ市民運動家だったイ議員の元を訪れた時の事を懐かしく思い出すテジュン。
「年金もないし、身分保証もない。警察官でいる方がずっといいのに、何で?」というイ議員に「世の中を変えたいんです」と鳥肌が立ちそうな青臭い言葉でで自分の思いをぶつけるテジュン。それから5年間二人三脚でやって来た2人は、テジュンがソン議員の事務所からスカウトされたことで一旦は別れるものの、「世の中を変えたい」という思いは共通だったのだ。
別れた5年前もまだ有名な市民運動家でしかなかったイ議員。そんな彼を師匠と思いながらも、テジュンは現実的な道を歩み始めたのだ。
ソニョンの言葉通り、聴聞会で糾弾されることになるのは、ソン議員でなくテジュンだった。
工場の事故の件を上手く収めようと、更には自分が国会議員になるのを後押ししてもらうための保険としてテジュンが使ったUSBの件を「うちの補佐官が私の知らないところで裏工作をしていた。それを知ったのは最近だ。」とテジュンが自分を裏切ったという態で話を進めるソン議員。聴聞会で、過去に自分の行った忖度裁決が問題にならないように、テジュンをいけにえにする事を選んだのだ。チーフ秘書と関連書類を廃棄しようとするテジュンだが、話は付いているので根回しは早い。ソン議員の後輩検事達は「何年位がいいですか?5年ですね・・・」など言い最初から話は全部ついているのだ。
そんな中、逃げ出したテジュンは、ソン議員のアキレス腱である(彼が色々忖度をし、さらには裏金を作るのに使った会社とその会長の謎を暴くべく)相手先に乗り込み、情報を得ようとする。検察内部の情報提供者、そして警察官時代の後輩・・・使えるツテを全て使い、自分が手出しを出来ずともソン議員自ら墓穴を掘るに足る情報を得て、それをイ議員とソニョンに手渡そうとするのだ。
渡された情報から午後の聴聞会に望むイ議員だが、工場事故の当事者である議員が聴聞会に出席したことで、会議は非公開になってしまう。聴聞会の議長もソン議員達が所属する三一会のメンバーなのだ。メンバーから要職につくものが出れば、メンバー全員はその恩恵を得ることが出来る。生中継されている聴聞会も結局は出来レースの1コマなのだ。
逃げ切れるはずもないテジュンは自らソン議員の前に姿を現すも、そんな彼に「2人ともおぼれることは無い。ちょっと我慢してくれれば、お前の事はなんとかする。」とこの期に及んでまでそんな言葉をテジュンにかけるソン議員。
(仕組みが良く分からないが、法務委員長になれば、大統領府に入ることになり、議員職とは一線を画す事になるのか・・・要するに彼の議員枠の後釜にテジュンをということを暗に示しているらしいのだが・・・お互いに嘘と分かっているやり取りが恐ろしい)
聴聞会は翌日も開かれるはずだったのだが、オ補佐官がイ議員の裏金問題をリークしたことから様相は一変。5年前、まだ市民運動家だったイの下を去る際に、テジュンは警察の後輩を使って選挙資金を作り、こっそりと彼の選挙運動を手伝ったのだが、それがリークされてしまったのだ。テジュンがイ議員のことを思いやった事であり、イ議員には何の落ち度もなかったはずなのだが・・・市民運動家出身の彼にとっては致命傷だ。そして事務所から身を投げるイ議員・・・・
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長老議員たちがこっそりと作っている組織の名前が三一会・・・三一運動から取った名前だろう。
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