知人から聞いた話だ。自分が直接聞いた話ではないし、話を聞いた中で、私の中でもバイアスがかかってしまっているかもしれない。ただ、印象的な話だったので備忘録として。
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「仕事の案件の話で唐突に『マカオの会社を云々』という話が出てきたの。そもそも別にマカオを通す必要もないし・・・・まぁ今までもそういう話が無かったわけでもないけれど、そういうケースなら香港で・・・という事で落ち着く話が多かったから。相手に『なんでマカオ?』と聞いても要領を得ないし・・・そのやり取りをしている最中に、経験豊富な先輩が『多分こんな事だと思うよ』と話をしてくれたんだけど・・・・
『今まで香港が一国二制度でやってこれたのはGDPが30%を占めていたからなんだけれど・・・それが最近は3%位になったんだねよね。それでいよいよこんな流れになったんだよ。香港はイギリスの元で民主化が進みすぎたから、もうどうしようもないと判断したんだろうね。力づくで弱体化させるにも無理があるし。結局民主化しているところからはお金を引き上げるという事だろうね。それで市場機能をマカオに移そうという風にどんどん進んでいるんだよ。マカオはポルトガル領だったから英語も通じないし、ギャンブルのイメージが強すぎるのが難点なんだけれど・・・でも無理がある事は承知の上でその方向性で進めることは決まっているんだろうね。世界遺産しかないマカオにインフラもどんどん整備していているし。
以前は上海に市場機能を移したかったんだろうけれど、上海では本土に近すぎるし、島ではないから結局うまくいかなかったからね。最終的には広東省、深圳、マカオという3つでオフショア云々という事を考えているんだよ。』
そんな話の後、話の中で出て来た人も共産党の中でそれなりの地位にある人の子息等のはずで(もちろん自分の出自なんて口が裂けてもいわないとの事)先方で案件の内容も十分に精査しているだろうから、先方の話に合わせていくしかないという説明だったらしい。
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マカオに行った際、夕闇のタンパの街から対岸の本土のまぶしい明かりを見ながら食べたエッグタルトの事を思い出した。。。