意識不明で運び込まれたヨハンと同じ病気の学生の意識は戻らない。
ステロイド剤の注射で免疫力が落ちたことは分かったが、それが現在の状況とどのように関係があるのかを判断するには情報が少なすぎるのだ。
そんな中、ヨハンは検事から呼び出され、無痛症であることを知っていると告げられるのだ。
(検事としては先日の事件の事でヨハンに対する印象はかなり違っていると思われるが、それでも痛みを感じない医師がペインクリニックで働くという意味をどのように考えればいいのか逡巡しているのかはよくわかる・・・)
記者からヨハンの秘密を聞いた看護士は病院の掲示板に書き込みをし、ヨハンの事はみなの知るところとなる。
院内で聴聞会が開かれ、事情を正されたヨハンは「本当だ」と答えるしかない。。。
シヨンの叔母は「今までなんの問題もなかった」と言うものの、意見の大半は「痛みを感じない医師がペインクリニックで働くことには疑問がある」というもの。
とりあえず、すべての業務から手を引くように言われるヨハン。いまだキチンと意識の戻らない学生の件でも指揮をとれなくなるものの「僕たちを手足として使ってください。先生の診断を信じています」という若い医師たちの言葉の元、彼が意識を失った本当の理由を探しだそうとするヨハン。
「痛みを感じないことを理由に倉庫でいじめられていた」という話を彼の友人から聞いたヨハンは、ケガをした倉庫の中に何か手掛かりがあるかもしれないと、一人倉庫へ向かう。
殴られ倒れこんだと思われる床が油だらけだったことから、傷口から油が入り込み、免疫力の落ちた状態の彼に何か異変が起きたと推測するヨハン。(彼の推測通り、レントゲン写真からは病変部位が見つかる)
一人倉庫に向かったヨハンは、自分が発熱していることにも気づかずにその途中で倒れ、救急車で病院に運び込まれてしまう。
自分の心配はせずに、自分と同じ病気の学生の心配をし、自らの傷が見えないようにしてテレビ電話で彼を勇気づけようとするヨハン。
ヨハンの診断に従って彼の治療にあたるペインクリニックのメンバー達だが、懲戒委員会のヨハンが職を解かれるかもしれないとの危機感から、彼を助けるべく、患者さんたちから嘆願書を出してもらうことでヨハンの解雇を食い止めようとする。
(「痛みの分からない医師が診断するなんて・・・」という報道が出ても、「先生に診てもらいたい」という患者さんの声が皆を動かしたのだ。)
更に懲戒委員会の直前に、彼に治療を受けた患者たちが会見を開いた事で、世論の後押しも得るメンバー達。
そんな中、弁護士から呼び出されたヨハンは、元検事長官の家を訪ねることになる。
車いすに座るその男性は、自分が病に侵され体の自由が利かなくなっていることを訴え、薬の力で自らの命を終わらせようとしていることをヨハンに告白するのだ。
彼らがヨハンに近づいたのは、患者を安楽死させて刑を受けたヨハンを味方につけ、安楽死法案を成立させることだったのだ。その証人としてヨハンを利用しようとしていることに拒否感を示すヨハン。
ただ、「誰でも死は避けられない」と言うその元検事長官は、「お金があれば、安楽死を認めている国に行くことも出来るし、ホスピスに入ることも出来る。しかしそんな余裕もなく、亡くなるまで痛みに耐えるしかいない人もいる。その人達のために、自ら命を終わらせる薬を広めることは悪いことではない・・・」という理念の元、結局同じ病にかかっている弁護士の手助けもあり、薬を使い自らの命を終わらせるのだ。
(あの財団は、製薬会社と一緒に設立したものだったのだろう・・・)
「僕の事等を調査するより、この件をあきらめずに調査して欲しい」とカン検事にその事情を伝え調査を依頼するヨハン。
最後まで患者を助けたいというヨハンは、再び重篤な状態に陥った彼に成功率の低い手術を行おうとする。仮に手術が成功しても寝たきりになる可能性の高い手術に難色を示すメンバー達に「何もしなければ彼は助からない」と手術を強行しようとするヨハン。
心臓マッサージを続けるヨハンだが、母もこれ以上は望んでいないのだ。
「彼を静かに送ってあげましょう」というシヨンの言葉が手術室に響く・・・
彼自身も主治医からさらに高濃度のステロイド剤の治療を提案されている。もう医師でいられる時間もわずかなのだ・・・
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