1892年のアメリカ。あと少しで退役となる軍人は、がんに侵されたシャイアン族の長とその家族を彼らの聖地へ送り届ける任を命ぜられる。
幾度もの戦いの中でお互いの仲間を殺め、憎しみあったであろう二人。そんな二人が自分たちの人生の終わりを感じる時に再び出会い、自分たちの過去と向き合いながら旅をする事になる。
時代は変わりつつあるものの、開拓者とインディアンの争いは絶えない。途中、インディアンに家族を殺された女性も助け、彼女もその旅に加わることになる。
隊は少しずつ人数を減らしてはいくものの、一行はその歩みを止めることなくシャイアン族の聖地へと向かう。(馬に乗った一行がある時は荒野をある時は草原を静かに進んでいく姿が、とても美しい・・・)
かつては殺しあうしかなかった彼らだが、時が過ぎ一緒に過ごす短い時間の中で生まれる、過去の出来事も含めてお互いを認め尊敬しあう気持ち。
言葉では語られずとも、その切ない思いが二人の佇まいから感じられる。
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シャイアン族の長を演じるウェス・ステューディ。その存在感に圧倒される。
エンディングは賛否が分かれるところだろうか。私は、「今、西部劇を作るならあのエンディングなのだろう」と考えて納得する。
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