行政マン・コーチのはじめの一歩

自治体職員でストレングスコーチ&ファシリテーターの丸本です。
人と組織の持つ強みを活かして、応援を続けています。

危機感が違う

2006年02月11日 | ニュース記事
キリン3年ぶり首位 アサヒビール社長に荻田氏 異例、子会社から抜擢 (産経新聞) - goo ニュース

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産経新聞(2006年 2月11日)から引用

 アサヒビールは十日、子会社のアサヒ飲料の荻田伍(ひとし)社長(64)が社長兼COO(最高執行責任者)に就任する人事を発表した。五年間堅持しているビールや発泡酒など業界首位の座を、一月単月実績とはいえ二位のキリンビールに抜かれるなどしたため、事業基盤再強化を狙って、グループで初めて子会社トップを本体トップに“復帰”させる。
(略)
 アサヒビールが子会社からトップを迎え入れるという産業界でも異例の決断をしたのは、好調なビール風味アルコール飲料「第三のビール」を原動力に勢いに乗るキリンビールが、首位奪回に向け攻勢を強めていることへの危機感の表れだ。
 シェア競争が激化しているビール類(ビール、発泡酒、第三のビール)では、一月の出荷数量ベースで約三年ぶりにキリンに首位を奪われたことが十日明らかになった。業界関係者によるとアサヒのシェア37・7%に対し、キリンは38%程度とわずかながら上回った。

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行政ネタではないのですが、読んだ瞬間「厳しさ、危機感が全く違う」としみじみ感じました。

生きるか死ぬかじゃないですけれど、日々の取り組みが繁盛か倒産かを分かつ厳しさが当たり前なのが民間企業ということですね。
3年ぶりに1月だけシェアを抜かれた。売上高は1%だけ減少。

役所なら、まだまだたいしたもんだの世界です。

タイミングを逃さず、次々に手を打ち続けないと敗退するという厳しさ。

以前、政令市の職員の方と話していたとき、商業の盛んな街なのに「何とかしないといけない」という話をされました。
「これだけ賑わっているからいいじゃないですか」といったのですが、「ダメになってから取りかかっても遅いでしょう。」と言われ、シュンとしつつ「収穫ひとつ!」です。

ダメになってからでは遅い。良いうちに次の手を打つ。

民間には当たり前のことが、行政で当たり前でない甘さを感じた記事でした。

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