ゆこちんのトランペット

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記譜法から、西洋音楽における「リズム」ってのを考察しておりますー!

2021年04月21日 19時26分17秒 | 論文ネタ
こんばんはー!!

いやー、今日ふと本棚を見て、わ!!この本買ったこと忘れてた!!と、自分で自分にビックリしたフジイです😅

これな!
 この本、なかなかのお値段で、定価で6600円ですよぉ。実は次にほしい本がもう1冊あるんだけど、そいつも5000円越えで・・・なぜこういう本は高いんだい??需要がないから??きっとそうですね(;´∀`)

そんな清水の舞台から飛び降りる気分で買ったのに、ほんの1週間で買ったことを忘れるなんて!!凄すぎでしょー??(笑)

また慌てて開いてみたりして、、、

それで、この本は17世紀から18世紀にかけての記譜法について、めっちゃくちゃマニアックに書いてあるわけなんですけど、

もっともっと昔のことが知りたいんじゃー!!

というわけで、ネットをウロウロ。

するってーと、なかなかに衝撃的な(というか私が知らなかっただけのこと)ことが次々分かって、たまげております。

たまげたポイントを書き出します。

  1. 西洋音楽でも、もともとのリズムは3がベースだった!!!
  2. ルネッサンス期に2でもいいということになったことで、次第に3が特別なモノに変わっていく
  3. もとは拍子という考えはなかった(考えなのか、記譜的になのかはわからないけど)
  4. 多声音楽の発達の中で、パート譜でやってると、リズムの定量化がされてないと、ズレてきちゃう・・・という欲求によりリズムの記譜法が発達していった
  5. 「相互に波長を合わせる関係」(by Schutz) という概念が1964年にはあったということ(寺前典子氏の論文「音楽の記譜法の合理化と時間をめぐる考察」より)
  6. ドレミファソラの6音が初めにあって、シはあると便利だなってことであとから出てきた!!


この辺が、なかなかにぶっ飛びました。

すでに相当自分だけ面白いんですけど、まだまだ掘れるね。

そして、世間にはこういうことをめっちゃ掘ってる人たちがかなりいて、しかもかなりしっかりと研究しておられるということ。

先日買った本には、モンテベルディからベートーヴェンの17-18世紀の記譜法のことが逆にあまり研究されていないから、今回研究してみたという文言があり、この記譜法の黎明期のことは意外と調べてる人が多いのかもしれない。

記譜法の歴史自体が、グレゴリオ聖歌という教会における音楽を何とか覚えて置けるように、記録出来たらな…という欲求からスタートしてることもあって、始めはリズムよりも、音程が重要だったわけだけど、そこから徐々にリズム(節回し)も書いときたいよね、、、となっていくわけだ。。。

そんな側面(グレゴリオ聖歌が中心)があるから、この譜面が出来始めた初期の西洋音楽にとってのリズムに対する重要度が若干低いように感じる。

記譜で言えばそういうことになるけど、

この頃の西洋の音楽には、グレゴリオ聖歌以外のモノも存在していたわけで、そういう音楽がリズムに対してどうだったのか?ってのも気になるよね。

むちゃくちゃダンサブルなリズムの音楽が中心だった可能性もあるよね。。。

そういうところも知りたいもんだ。

ん??

確かにそれは記譜法の歴史じゃないなwwwそれは西洋音楽の歴史だね、あはは。気にすんなッ!

というわけで、たまには真面目なお話でした。

それではまたねー!!

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