大阪市の中学で女子7人搬送 過換気症候群
学校側が、遺憾で再発防止に努める…と言っているそうな。
でも、正直言って、これって個人の問題だと思うんだ。例えば空気が悪くて酸欠…とか、3分ロングトーンとかやって倒れたとかなら、指導者が悪いと思うんだけど、過換気症候群って、いわゆるヒステリー症状の1つ。
ちょっとしたきっかけから、ヒロイックな気持ちが私ってかわいそう、とか、こんなに頑張ってる!とか、具合が悪くなっちゃうんじゃ?…などと自分で思って、呼吸を速く繰り返すと、二酸化炭素が足りなくなって、気持ち悪くなる。息ができないかのような錯覚にも襲われる…
で、もっとあえいで息をしてしまうので、もっと具合が悪くなり、二酸化炭素欠乏でクラクラするし、顔色も悪くなる。
しばらく息をしないか、自分の吐いた息をまた吸う(紙袋とか帽子とかを使って)とかすれば、しばらくして治るんだけど、周りがビックリして「大丈夫?!!!」とか慌てると、もっとヒロイックな気分になってますます過呼吸になったりするね。
自分も中学生のとき、たまたまトイレに一人で行って、過換気症候群になって吐いたことがあった。やっぱり吹奏楽部だったし、コンクールのことやら人間関係やらいろんなストレスはあったと思う。そのときは、全然「過換気症候群」などと言うものだとは気がつかなかったけど、その後、弟も「酸欠」で痙攣して硬直してるからと救急車で運ばれた事があり、やっぱり吹奏楽コンクール前でフリューゲルホルンのソロがあって、そういう中での練習中だった。死んじゃうのか?!とビックリして大急ぎで車をすっ飛ばして病院へ行ったことがあったなー。でも、やっぱり酸欠じゃなくて過換気症候群だったね~。
ということもあり、過換気症候群になるときの「メンタル」はちょっと分かる気がする。
でも、あとで「ヒステリー的症状」と気付いたので、なんだか恥ずかしい気分。
自爆なんだから、あ~あバカだな…って。
先生が、その子の症状が何なのか?!に気付けば、他の6人は多分ならなかったな。冷静になれば、陥らない症状だからね!
あ、でも似たような症状でも中には命に関わる「病気」の場合があるそうで、よく見もしないで「ほっときゃー治る!」みたいなのはいかんね。適切な処置をしたあとに、ちゃんと経過観察する人がいないといけん。
そういえば、前に教えに行ってた学校のトランペットの子もしょっちゅうおかしくなるというので、私がレッスンに行った時に見てみたら、やっぱり過換気症候群だった。
ちょっと追いつめられる局面になると、呼吸が速くなって、手が震えて顔が白くなって具合が悪くなる。
見てるとちょっと腹が立ったもんだ。落ち着け!ゆっくり息をしろ!!!って。
金管楽器って、呼吸がとっても大事なんだけど、上手くいかないときって、呼吸も浅くなってることが多いし、そのせいで体も固まりがち。そうするとなおさら呼吸がしづらい。呼吸がダメだと、楽器が上手くいかない。そしたら、超不安になる。本番出来なかったらどうしよう…どうしようもなく不安になる。で、また体が固まり…
みたいな悪循環に陥りやすい。だからこそ、世界中の多くのプレーヤーがヨガをやったり、ゴルフをやったり、ボート漕いだり…と何かしら、そういう環境に陥らないように、常に良いコンディションでいられるようにしているわけだ!
中・高生は体は本当はよく動くはずだけど、思春期でもあるし、ナイーブでもあるねー。それと…最近は、小学生ぐらいでももう肩こりとかハンパない。早熟、というのが違う意味でも若者に降りかかって来てる。
まぁ、運動不足気味だし、体をいっぱい使った遊びも不足してるだろうし、勉強のことやらなんやらストレスも多いだろうしね~。それに情報も多いから、なんだか「1回の失敗も許されない」「完璧じゃなくちゃだめ」「どうせあんな風にはできない」みたいな脅迫観念も多くありそうだし。
でも、それじゃーかわいそうだね…。
最初から完璧になんかできないしー。でもあきらめちゃいけないし~。
う~ん。だから…学校も大切な役割をもちろん担ってるけど、やっぱり家族、とくに両親がどれだけ暖かく見守ってあげられるか?!じゃないかねー。
何かしら、不安で寂しいんだよね。きっと。だから対策よりも、「見守り」だと思うんだ~。違うかなぁ?!(@_@;)
あ!だからって、今回のこと、その子たちの家族が悪いとかって意味じゃないよ。そういうことじゃなくて、通り一辺倒の「対策」みたいなことじゃなくて、一人ひとりをよく見ることだよねっていう意味だよ~。
何事も、1つのマニュアルでは済まない。常に相手を見ることだって思うんだーい。