Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

物語の始まり<雪の場合>

2013-05-24 19:54:01 | 雪2年(復学~球技大会前まで)
さていよいよ物語は始まります。

季節はまだ冬の寒さが厳しい、おそらく二月。A大学の春学期は始まります。

赤山雪 休学明け二年生



雪は去年一年間休学し、アルバイト地獄だったようです。

韓国の大学は学費がとても高く、学生自ら働いて自分の学費を捻出しなければ、通えないほどらしいですね。

そのため学生の多くは休学をして学費を稼いだり、奨学金をもらうために猛勉強することになります。

雪は前者後者どちらも目指し、頑張っていこうと意気込んでいる。

高3の時出会い、共に同じ大学に進学した親友・伊吹聡美とも、今学期から同じ学年として学校に通う予定で、

とにかく真面目に頑張って、卒業するまで大人しく通う!と思っているわけです。



しかし大学が始まる前、雪はとある占い師にこう言われます。

「あんた、男に気をつけなさい!」




すげーインパクト‥。



その占い師のおばちゃんが言うには、

今年雪の運勢にものすごい厄が入っている

近々会う男のせいで、悪いことが次々起こる

おまけにその厄は来年まで持ち越すっぽい

‥なんという幸先悪いスタート‥orz




その一週間後に大学はスタートし、

物語は、学科全体の新学期飲みから始まる。




一年ぶりの大学だが、知った顔も多い。



中でも最年長、健太先輩は雪が最もお世話になってる先輩の一人だ。



休学明けだから知らない奴も多いだろ、と全員の前で雪を紹介する健太先輩‥。

悪い人じゃないんだけどね‥うん‥。





飲み会がまったりと進行する中、一人の男が遅れて入ってくる。




イケメンキタ━(゜∀゜)━!

思わず雪もヨダレを垂らし「あ~タイプ‥」と思う始末!

当然雪にとってのそれは皆にとってもそうなわけで‥。




も~大騒ぎ。一瞬でその場の空気が変わった。

先生に呼ばれていたから遅くなった、でも走ってきたから許してくれよ、と汗を拭きながらもイケメンは止まらない。

雪は自分の目の前を通る彼の腕に、ブルガリの腕時計を見る。

「かっこよくて金持ちで、みんなが騒ぐわけだ」とこの場の雰囲気に納得する雪。

隣の席の先輩が、雪が休学する以前に休学し、今学期から復学する青田先輩だとはしゃぎながら言った。

格好良くて、性格もすごく良いのだと。

雪はこの現状に圧倒されながらも、どこか虚しさを感じる。



「同じ復学生だというのに、自分と違いすぎる」と。

そして、可愛がっていた後輩二人が同時に復学することになって、テンションマックスな健太先輩はまたやらかす!


「おい赤山!復学生同士挨拶しろよ!」




orz again!!

勘弁してよといたたまれなくなりながらも、挨拶をする雪。




「よろしくな」と青田先輩。

「あ、はい。こちらこそどうか宜しくお願いします」と雪。

が、そう言い終わらない内に、青田先輩は健太先輩に向き直って会話を続けた。



「‥‥‥‥」

なんてことはない。

なんてことのないことなのだ。

しかし他人の感情に敏感で鋭い雪には、どこか引っかかるものがあった。

続いて起こる小さな事件に、それは密かに持ち越された。



新入生の女の子二人が、青田先輩の隣りに座る。

中でもキノコ頭の子は積極的で、

どんな授業取ってるんですか?とか

いっぱい召し上がって下さいね!とか、

バンバンにアピールを始め出す。



健太先輩との話をも遮って、

果てには目の前の鉄板の肉が焦げてるからと、青田先輩の体に密着!



ドンガラガッシャーン!



キノコ頭ピンチ!

スカートはびしょぬれ、健太先輩はブチ切れ!

そんな中、青田先輩は「俺が片しておくから、早くトイレ行って洗っておいで」

とにこやかに言った。

「なんでお前が片付けるんだよ」と不満そうな健太先輩にも、

「グラス持ちながら鉄板の火を消そうとした自分のせいでもありますから」と、

おしぼりで濡れた机を拭きながら笑った。



そのスマートな優しさに、周りの女子からはため息に似た花やハートが飛んだ。

「優しすぎるー、あーゆう人と結婚したいよね」「イケメンすぎる」



そんな中、雪だけは違った。

先ほど引っかかったものが、彼の行動に疑問を抱かせた。

コップ、わざと手を滑らせたんじゃないの

おしぼりだってテーブルは他人ので拭いて、手は自分ので拭いて。

‥いや、さすがに考え過ぎだろうと雪は自分を戒める。


そんな中で、ようやく聡美が飲み会に到着する。



雪の隣りに座っていた福井太一とは親しいようで、ここからこの三人の友情が始まったかと思うと感慨深い。

そして聡美は、遅れてきたくせに雪にサンチュに焼酎を注いで飲ませるのだった‥。




もうこうなったらとことんこの場を盛り上げるしかない!とその誘いに乗る雪。



見事飲み干し、周りからは拍手喝采!



太一に「あんたもやりな!」と絡んだりと、宴会のボルテージはマックスだ。


ただ一人を除いては。



目の端に、一人顔を背ける彼の姿が映った。

顔を向けると、もうその人は健太先輩と談笑している。



雪は「気のせいだよね‥」と自分に言い聞かせた。




宴会は進み、大多数は屍となった‥

雪も一杯だけのつもりが思いの外飲んで、かなり酔っ払ったようだ。

前で突っ伏してる聡美も寝ぼけて、雪にタバコを催促する。(しかし雪は超がつくほどのタバコ嫌い)

家に電話をするからと、外に出る雪。


2月の夜。酔っ払った体には夜風が染みる。

帰り道、雪はタバコが落ちているのを見つける。



聡美が吸いたがっていたのを思い出し、拾っていってあげようとそれを手に取った。

すると、誰かが電話している声が聞こえた。



振り返ってみると、青田先輩だった。

こちらには気がついていない。

「こっちは、もうそろそろ終わりそうかな。まぁ、それなりに楽しいよ。

てか、ご飯は食べたのか?夜ご飯抜かずに、ちゃんと食べろよ」



その会話から、彼女か?と予想する雪。あの顔でフリーなわけないもんな、とぼんやり考えながら、

ついつい盗み聞いてしまう。

「ああ、もちろん俺の他にも何人かいるよ。そんなもんだろ」

復学生のことか?とまたもや考えるが、あまり聞きすぎても悪い。

そろそろ中入ろ、と立ち上がりかけた時だった。



「まぁ、ちょっと汚らわしいけどな」






え?





まさか、と雪は思う。




背けられた視線、

心に引っかかったままの刺。

不信感を抱いた行動、

そしてその言葉。






汚らわしいという言葉の対象は、まさか‥。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

こうして物語は始まりました。

これが雪の物語の始まり。


次回は、青田先輩の物語の始まりを紐解いて行こうと思います。


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3 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
U+AE85~~~~ (yun)
2013-11-08 21:18:18
U+C88BU+C544U+C694 U+C88BU+C544U+C694 U+C544U+C8FC U+C88BU+C544U+C694~
U+CC98U+C74CU+BD80U+D130 U+C774U+B807U+AC8C U+C77DU+C5B4U+AC00U+B2C8 U+B610 U+C88BU+AD70U+C694~~~~
U+C5ECU+B7ECU+BC88 U+C77DU+C740U+AC74U+B370U+B3C4 U+B450U+ADFCU+B450U+ADFC!
U+B2E4U+C74CU+D3B8U+C73CU+B85C gogoU+2661U+2661
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yunさん (Yukkanen)
2013-11-08 23:20:38
yunさん、こんにちは!
きっとハングルで書き込んでくれたんだと思われますが、すいません‥。gooブログはハングル文字化けするんです‥(T T)
よろしければ翻訳機で日本語にして書き込んで下さい!
ちょびこさんのブログでのyunさんの韓国語は、翻訳機にかけた日本語でもすごく読みやすいですよ!
きっと問題なく読めると思います。
わざわざコメント下さったのに、申し訳ありません。またお待ちしています!
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Unknown (もちぐまん)
2020-06-04 19:05:22
個人的に大好きな雪ちゃんと先輩の過去編。 お互い嫌悪感丸出しなのも見てて面白いし、先輩→雪ちゃんへの気持ちの変化を丁寧に描いてあるのも👍です。お人好しで不器用だけど言う時は言う雪ちゃんもめちゃくちゃ好感持てます。
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