Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

ご報告

2015-03-03 15:15:48 | 日記
皆様、前回の記事にて温かいメッセージありがとうございました^ - ^

おかげさまで、昨日無事男の子を出産することが出来ました

ですので、ブログは今週分からお休みに入らせて頂きます。
何卒ご理解頂けると幸いです

それではまたお会い出来る日まで、皆様お元気で~


*5月頃から再開予定です。一日置きのアップになります。

よろしくお願いします

Yukkanen

<亮と静香>高校時代(1)ー西条のエピソード(2)ー

2015-03-01 01:00:00 | 河村姉弟2<西条編~おかしな子供>
そうだ。二年の時のことだよ。二年生の時の‥



亮の語りで始まるのは、西条和夫についての詳細なエピソードだ。

モノクロの記憶の中にいる彼らは、その時高校二年生だった。

西条和夫。

これはアイツが、四六時中テメーにイチャモンつけてた頃のことだ




西条和夫は、どこか癖のある男だった。亮はその男のことを、こう記憶している。

正確な理由は知らねーが、まぁ‥分かんだろ?

どうにかしてテメーに勝ってやろうと思ってたヤツさ




亮が語る過去の記憶。

淳はその声を聞きながら、瞼の裏にあの頃の情景を思い浮かべた‥。





その日西条は、一人の男を探して中庭をウロウロしていた。

その内賑やかな笑い声が上がるグループの中に、西条は目当ての人物を探し当てる。



真ん中に座っている、坊主頭の男子学生。

それが、西条が探している人物だった。

あれがうちのクラスの副級長、城崎仁の兄貴‥。

城崎社長の息子‥




男の名は城崎と言った。西条のクラスの副級長、城崎仁の兄だ。

彼は有名企業の子息で、この高校で大きな権力を持つ。


西条はへりくだるような笑みを浮かべると、ゆっくりと彼の元へ近づいて行った。

「あの~チワッス」「ん?誰だ?」

「俺、うちのクラスの副級長‥つまり城崎仁のダチの、西条和夫って言います」「お、そーか」



西条は弟の名を出し、彼に挨拶した。

「てか、どーしたんだ?」「いや、ただ通りがかったんで、挨拶を」「おぉ」



西条はニコニコと笑いながら、城崎の前で陽気に振る舞った。

城崎達はそんな西条を「面白いヤツ」と気に入り、彼らは会話を弾ませる。



和らいだ雰囲気の中、西条は人懐こい態度で城崎に向かって言った。

「後で休み時間、一緒に売店行っていいっすか?」「ん?いーよ」



その返事を聞いて、西条はニッコリと微笑んだ。

権力のある先輩に気に入られるという、その目的をクリアする。



そんな西条の後ろを、とある二人組が通りがかった。

青田淳と、河村亮である。



淳は西条と目を合わせた後、西条が一緒に居る城崎達をチラと見た。

西条は淳の視線を確認し、どこか得意気にニヤと笑う。

 

二人がその場を通り過ぎると、西条は一際大きな声で城崎達に挨拶した。

「それじゃ先輩方、また後で~!」



あの頃の西条和夫のことを、亮はこう回想している。

何にせよ、アイツはかなりウゼェ部類だった。だろ?



亮はそう語りながら、過去の記憶を思い出し続けた。

そしてとある事件に向かって、物語はゆっくりと進行して行く。




「それじゃ担任の先生の誕生日プレゼントは、皆で決めた通り

”Hネックレス”を買おうと思うけど、それでいいよな?」




級長である青田淳は皆の前で、その確認事項を口にした。

淳の隣には副級長の城崎仁、淳の前には沢山の生徒たちが集まっている。

「おーいいじゃん。それとサプライズでケーキな!」「一旦一人二千円ずつ集めるぞー」

「淳君、あたし美味しい手作りケーキの店知ってるー!」



ワイワイと賑わう皆の前で、淳が「それじゃ俺が誕生日の前日までには買ってくるから」と言って微笑みを浮かべる。

教室内は友好的な雰囲気。しかしただ一人、不満を漏らした男が居た。

「はぁ~?千円ずつだけでもウン万円になんのに‥。

後でちゃんと領収書見せてくれんだろーな?」




西条和夫だった。しかし淳は彼の前でも、その笑顔を崩すことはない。

「当然だろ」



そして話がまとまると、淳はにこやかに教室を出て行った。


「おい!ちょっと」



西条は淳を追いかけると、廊下で彼に声を掛けた。

目を丸くして振り返る淳に、西条は不満をぶつける。

「恩師の日だからプレゼント渡すっつって前にも金集めて、

そんで誕生日だからってまた金集めてよぉ、ちょっと頻繁すぎんじゃね?」




淳は西条に向き直ると、冷静に答えを返した。

「恩師の日と先生の誕生日、日にちがいくらも違わないんだからしょうがないじゃないか」

「いや日にちがどーとかじゃなく、なんでお前が‥」



そう言って口を尖らせる西条が続けるより先に、淳は憂いを含んだ表情でこう切り出した。

「それが不満なら、俺が西条の分を出そうか?」



皆には秘密にするから、と続ける淳に、西条は思わず大声を出す。

「はあぁ?!」



淳が切り出した、哀れみのようなその提案。西条は額に青筋を立てて突っかかった。

「こんのクソ野郎‥!今何つった‥?!」

「なぜそんな悪態をつく?カッとする所を見ると、金がなくて言ってるわけでもなさそうだな。

こんな不満を漏らすのはお前しかいないから、提案したのに」




冷静にそう返す淳に、西条はますます逆上した。

「このっ‥!」



思わず大声を出した西条。しかしその先を続けることは出来なかった。

廊下に居る大勢の生徒達が皆、淳と西条の方を見ていたからだ。



西条は一旦気を鎮め、落ちついてから再び口を開いた。

「ふ‥そうかよ。

ただお前は今、金が問題なワケじゃねーってことを分かってないようだけど‥」




西条はこう言いたかった。

いつも先生から贔屓されてる淳が皆と同じだけの金額しか出さないのは不公平なんじゃないか、と。

しかし淳は西条の真意に言及することは無く、キョトンとした顔でこう返す。

「それじゃあ何が問題なんだ?」



淳のその答えは、西条を最高に苛つかせた。

西条は淳を凄むように睨みつけると、耳元に向かって釘を刺す。

「おいお前、あんま調子乗んなよ?

このガッコでは何しても許されると思ったら、大間違いだからな」




「そのうち痛い目見るだろーよ」



去り際にそう言い残し、西条は淳に背を向けて歩いて行った。

淳はその背中を、その場でじっと凝視している。







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<亮と静香>高校時代(1)ー西条のエピソード(2)ーでした。

出てきましたね‥西条和夫。なんて小物感満載のキャラ‥。

淳がどうやってこの男を破滅に追い込むのか‥注目ですね。


そんなところで今週はおしまいです。


そしてここからはワタクシゴトなのですが‥。

実は二週間後に出産予定日を控えていまして‥

もう正産期(いつ産まれてもおかしくない時期)に入っていることもあり、出産が早まったらもうそこから産休(?)

に入らせていただくことになります^^;


当初の計画では、今の時期には既に本家連載も最終回を迎え、ブログも最終回をまとめ終わり、

満を持しての出産‥!だったのですが、昨年末の予想外の休載‥

泣く泣く、最終回を迎える前にお休みに入ることになってしまいました。


いつも楽しみにして下さってた皆様、ご期待に添えず申し訳ありません‥

産後回復したらまた再開しますので、それまで暫しお待ち頂けたら幸いです。


では、まだ産まれてなければ来週!

産まれていたら数カ月後にお目にかかりましょう~~


Yukkanen



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