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Trapped in me.

韓国漫画「Cheese in the trap」の解釈ブログです。
*ネタバレ含みます&二次使用と転載禁止*

背中越しの怒り

2013-11-05 01:00:00 | 雪3年2部(再会~三者対面)
雪は呆然と、玄関に立ち尽くしていた。

先ほど起こった予想外の鉢合わせに、未だ頭がついていっていない。



河村氏のことは、夕食を食べる約束をしている明日の夜にでも、言おうと思っていた。

まさか急にこんなことになるだなんてと、雪は顔面蒼白だった。

先ほどの、亮に送ってもらった場面が浮かぶ。



考えれば考える程、誤解されてもおかしくない状況だ。

「何かあったらオレに言えよ」という亮のセリフも、彼氏より頼りにしてると取られてもおかしくない。

先輩からの電話にも出れなかったし、浮気していると思われたって不思議ではないのかもしれない‥。


どうしよう‥先輩に何て言おう‥



俯いて悶々と考える雪は、後ろのドアが開いたのに気づかなかった。

音もなく手が伸びて、雪の肩に触れた。

「雪ちゃん」



雪は驚きのあまり、思わず小さな叫び声をあげた。

しかし淳は彼女が口を開くより早く、聞きたい言葉を口に出した。「なんでアイツと一緒にいたの?」と。



塾が一緒で‥と雪が説明しようとすると、彼の腕が彼女を覆った。

そして耳元で静かに、しかし強く響く声で囁いた。

「あまり関わるなと言ったじゃないか」



「なのに家の前まで連れて来たら駄目だろう?」

雪の感覚が、彼の行動に既視感を感じていた。掴まれた肩、耳元で発せられる警告、暗く光る瞳‥。

しかし過去をフラッシュバックするほど、今の雪に余裕があるわけではない。

「‥そ、そんなつもりじゃなかったんですけど、近所が物騒だったからたまたま‥」



雪が弁解を続けると、彼女の肩に回した淳の手に、僅かに力が入った。

淡々と、しかし強い調子で淳は言葉を続ける。

「じゃあ何でその話を俺にしなかった?」 



責めるような口調に、思わず雪も反論する。事件はたまたま、今日の夜に起きたのだと。

そして偶然にも様々な事情が重なって、河村氏に送ってもらう流れになった‥。

    



しかし雪は自分が言い返す状況ではないと思い直して、「こんなことになるとは思わなかったんです」と弁解した。

「すいませんでした‥」



淳の視線が雪に注がれる。

彼は背中越しに雪を抱きしめた格好のまま、質問を続けた。

「家に送ってもらうほど仲良くなったの?」  「え? いえ、本当に今日はたまたまなんです」

「本当?その前に何かあったりしなかった?」



淳の脳裏に、あの画像が浮かぶ。

”河村亮とその女”の画像が。



どう見ても”何か”あるように見えた。彼女は話すだろうか?あの時のことを‥。


「‥何もありません」




彼女は言わなかった。

淳は瞬きもせず雪を凝視した。底冷えするようなその瞳で。

「そう」




淳の心の外側は、氷で覆われていく。淳の心の内側は、炎で燻ぶっている。


あの時河村亮に警告したはずだった。

これ以上俺の周りの人間に付きまとうなよと。



しかし後日、あの画像を見た。”河村亮とその女”の画像だ。



警告を無視した腹いせに、静香の金のアテを切った。彼女が困ったあかつきには、頼る身内は亮しかいない。

それは間接的に亮へと向かう報復だ。



計算通り、静香は亮へと泣きついた。金を要求でもしたのだろう。

そして今日の夕方、亮からそのことに触れたメールが来た。



淳はもう一度彼に警告を思い出させた。

”だから言っただろ。俺の周りの人間に付きまとうなって”





そんな矢先の出来事だったのだ。雪が亮に送られて家へ帰ってきたのは‥。




亮への苛立ちと、雪への不信。

今それらが淳の心を波立たせていた。

二人の間に沈黙が落ちる。




雪が振り返って彼に呼びかけようとするが、

しかし淳はそれを取り合う余裕が無い。心は波立ち、今までにないほど彼は苛立っていた。


「なのにどうして、こんなにも腹が立つんだろうな」




そう言い残して、彼は雪の家を出た。

雪が振り返って彼の姿を見ようとした時には、もうドアは閉まっていた。



混乱のあまり、雪は暫しその場に佇んでいたが、ハッとしてすぐに先輩を追いかけた。

玄関のドアを開け、階段を降りる。



先輩はもう既に家の前の道路を歩いていた。雪が必死に駆け寄って名前を呼ぶ。

「先輩、ちょっと待って‥!」



彼は一瞬振り返って、彼女の顔を見た。



しかしすぐにまた背を向けると、「明日な」と素っ気なく言った後、

そのまま行ってしまった。



小さくなっていく後ろ姿を見ながら、雪は呆然とその場に立ちつくした。

色々なことが起こりすぎて未だ整理はつかないが、とんでもないことになったということだけは、実感していた‥。










同じ頃河村亮も、苛ついた気持ちを抱えたまま下宿への帰り道を歩いていた。

「あいつは今女の為に、あんなバカなことをしてるってのか? 畜生‥」



静香への仕打ちの原因が”嫉妬”であったことは亮を嗤わせたが、同時にそのことに腹も立っていた。

先ほどの淳が口にした言葉が浮かんでくる。

彼女なんだから当然だろ



亮は思わず笑ってしまった。大きなその声が夜道に響く。

「一体いつまで続くことやら?!どーせちょっと付き合ってはすぐ終わるくせによぉ」



亮の脳裏に、高校時代の淳が思い浮かんだ。コロコロと変わる、同じようなタイプの元カノ達も。

  

線を超えただの気に障っただの、小さな理由で淳は彼女達を振った。

きっと今回もそうだろうと、亮が思った時だった。






脳裏に、雪の姿が浮かんできた。

掴まれた腕の、その温かな感触も。




亮は腕を触りながら、先ほど知った事実をかみしめていた。

ダメージヘアーが、淳と付き合っている‥。





心が波立っていた。

しかし彼自身はその正体が何なのか、まだ気づいていない。


亮はドスドスと大きく一歩一歩を踏み出して、下宿へと帰って行った。

二人がどうなろうと自分には関係ない、と大声でがなりながら。




亮の声が、夜空へと吸い込まれていく。



満月はそれぞれの思いをひっそりと見ていたが、やがて雲に隠れて消えてしまった。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<背中越しの怒り>でした。

一見萌える背中越しハグですが、去年の警告の進化バージョンなんですよね‥。

去年↓



今回↓



色々といわくつきの回でした。

しかしこの日、色々ありすぎです。

朝、雪は先輩とぎこちないながらも夕食の約束を取り付け、昼はみゆきと共に行った服屋で静香ともめる。

そして夕方亮に送ってもらい、秀紀を不審人物と勘違いしてやっさもっさ。からの、今回の三者対面ですよ。

連載分では特別編も含め、五週間同じ一日を描いているという‥。すごいですよね。



次回は<無条件に>です。


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最悪のタイミング

2013-11-04 01:00:00 | 雪3年2部(再会~三者対面)
雪と亮は再び並んで歩き出した。

先ほどの”変態”が隣人ということを受けて、本当に大丈夫なのかと亮は何度も雪に確認する。



雪ももう何度目かの「大丈夫ですってば」を繰り返したところだった。

この角を曲がれば雪の家が見える。



亮は辺りを見回しながら、近辺の安全を今一度確認した。

「何かあったときはオレに言えよな」と言って、隣のおっさんにも気をつけろと念を押した。

「だからあのおじさんは本当に誤解なんですってば‥」



俯きながら、雪がいい加減ゲンナリと言葉を返した時だった。

顔を上げて家の前を見た時、時が止まった。







淳の視線が、ゆっくりと雪と亮とを移動する。





三人は暫し固まった。顔を合わせるには、最悪なタイミングである。

一番先に口を開いたのは、顔面蒼白になった雪だった。


「先輩?!どうしてここに?!」




淳の視線は雪よりも亮に注がれた。

彼を凝視しながら、ここに居る理由を口にする。

「大学の近くで事件が起こったって聞いて‥来てみたんだけど‥」



そんな淳の視線を受けながら、亮が顔を顰める。

互いがどうしてここにいるのか、理解不能であるようだ。


「雪ちゃんは電話に出ないし」



淳はそう言って雪に視線を流す。少し非難めいた口調だった。

雪の携帯は鞄の中に入っていたため、その着信に気が付かなかった。塾に居る時は基本マナーにしているからだ。


雪はそのことを弁解しようとするも、今の状況にパニくってしまい言葉は尻すぼみになった。

前門の虎、後門の狼‥。

  

どんな勇者でも立ちすくんでしまう状況だ。

雪は顔を上げて今の状況を説明しようとすると、それよりも先に先輩が口を開いた。

「俺が確認した限りは、玄関と窓はしっかり施錠されてたよ。

けど部屋に貴重品とか置いてない?」




雪のことを待っていた間、先輩が色々と確認してくれたことに思わず雪がハッとなる。

しかし彼女が口を開く前に、今度は亮が淳に向かって皮肉を投げた。

「さっすが優しいね~!天下の青田淳サマが人の心配をしてる姿はこれまた新鮮だ」



そんな亮の嘲笑に対し、淳は直球で返した。

彼の切り札が、亮に向けられる。

「彼女なんだから当然だろ」




「ナッ?!」



亮は後ずさりをしながら、淳と雪の顔を交互に見た。

いきなり告げられた事実。

雪は否定することなく、引きつった表情で亮を窺う。

「は‥は‥」



亮はその事実を受けて、今までの出来事が頭の中で繋がった。

淳に向かって言葉を続ける。

「ハイハイ、そういうことね~!やっと分かったぜ。

その愛しの彼女の為に、姉貴の金のアテを切ったってワケか?!」




恐ろしい、と亮はじっと淳を見つめたまま言った。

なんて恐ろしい野郎だと続けながら、亮の怒りは沸点に達した。

「このクソガキ‥!」




突然の亮の怒りに、雪は驚きながらも黙りこむしかなかった。



先輩の方を窺うが、彼は亮ではなく雪の方に声を掛けた。

「雪ちゃん、先家に入ってて」



雪は「え? でも‥」と先輩の言葉に戸惑った。

しかし淳は雪の顔を見ながら、反論を許さぬ口調で繰り返した。

「入ってて」



威圧的な口調、高圧的な視線‥。

それ以上雪は何も言えず、彼の言葉に従って家への階段を上った。

未だ整理のつかない頭と、ついていけない状況に心をざわつかせたまま。










淳と亮は、雪の姿が見えなくなるまで黙り込みその場に佇んでいたが、

不意に亮がけたたましい声で笑い出した。

淳はそれを無表情でじっと見ている。

「ぶはははは!くははは!うははは!」



ひとしきり笑った亮は、ニヤニヤと嗤いを浮かべながら口を開いた。

「マジかよ?!信じらんねー。オレがテメーの彼女に接近してっから?」



父親の次は彼女まで奪われると思ってんのかと、亮はおかしそうに言った。

静香に対する仕打ちの原因が”嫉妬”だったと知って、亮は愉快で堪らないのだ。


淳はそんな亮を前にして、深く溜息を吐いた。面倒くさそうに口を開く。

「喧嘩腰なのもいいけど、相手にするのも面倒くさいからほどほどにしてくれ」



ヤダね、と亮は言った。

そして嗤いながら、今度は自虐的な皮肉をぶつける。

「なんだよ。もう片方の手もぶっ潰してやるってか?」




淳は苛立ちのあまり、彼の皮肉をかわすことなく傷をえぐってみせた。

ほどほどにしてくれという忠告を聞かない彼への、仕返しの意味も含んでいた。


「‥本当にそうしてやろうか?」




あの事件について、今までしらばっくれて来た彼の、攻撃的な一言。

亮はその一言で頭に血が上るのを感じ、手に力を込めた。血管が浮き出る。

そのまま淳に向かって、掴みかかろうと右手を伸ばした。




しかし、すんでのところで亮は手を止めた。

淳がその様子を、無表情のまま観察するように眺めていた。



亮は振り上げた手を下ろすと、淳を睨んだ。

やれるもんならやってみろ、と凄みながら。

「そん時はオレだって黙っちゃいねーぞ!もう失って怖ぇもんなんて何もねーんだ」



「そん時はてめーも道連れだ‥!」

心の中に、ドロドロと怨みや憎しみが滾る。血を吐くような亮の警告。

しかしその悲痛な叫びも、淳には届かない。


彼は小首を傾げながら、冷静に言った。

「なんでそんなことを言う?違うだろう」



静香が聞いたら寂しがるぞ、と言い残して淳は背を向けた。

そのまま雪の部屋へと続く階段を上る。




その場に残された亮は、しばし呆然としてその後姿の残像を追っていた。



じわじわと事態を把握出来てくると、思わず唇をギリリと噛んだ。

亮の悔しさが叫びとなって夜道に響く。


満月は頭を抱えた亮を、ひっそりと照らしていた。





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<最悪なタイミング>でした。

初めて雪と亮と淳が揃いましたね!

しかしまぁなんというか‥タイミングは最悪です。今回は亮がキレ、次回は‥。

<背中越しの怒り>です。

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疑われた彼

2013-11-03 01:00:00 | 雪3年2部(再会~三者対面)
「この近所、暗すぎるだろ!!」



亮の叫びが、暗く細い道に響き渡った。

物騒な事件が起こったので、雪の家まで送って行くとついてきた亮だが、これは予想外だった。

続けて「税金払ってるんだから街灯でも設置したらどーなんだ!!」と大きな声を出す亮を、

雪は必死でなだめる。なんて恥ずかしいんだろう‥。



雪の家へと向かう道は、暗く細く狭い上に静まり返っている。

ただでさえ女性のひとり歩きは危ないというのに、これでは毎日危険と隣り合わせだ。

「お前も大変だな。学校の為に実家出てこんな所に住まなきゃなんねーなんて。

バイトして勉強して帰りも遅い上に、女だぜ?」




そう言って彼女を労う亮に、雪はお決まりの台詞で返す。

「本来皆そうでしょう」と。頑張ってるのは私だけではないと。



亮は下宿の仲間達や雪が苦労しているのを見る度、なんだか悲しい気持ちになった。

でもその一方で、認めたくはないが感心していたのだ。

なぜなら職を転々とする自分もそうだが、それ以上にヒドイ怠け者が肉親にいるからだった。

「それでもうちの姉貴が、お前の半分でもその考えがあればなぁ」



そう言って溜息を吐く亮に、雪はなぜかと聞いた。

彼は姉の姿を思い出して、幾分苛立ちながら言葉を続ける。

「アイツはあまりにも本能に忠実すぎんだよ。すぐに怠け癖が出る」



そして亮は、自分の正直な気持ちを口にした。彼女に対する、客観的な見解を。

「正直オレはお前のことからかってばっかいるけど、お前はすげー誠実だよ。

何やっても、きっと上手くいく」




心配いらねーよ、と亮は自信を持った口調で言った。

雪は急に褒められ、思わず赤面する。

「そりゃ!何度も言ってますけど、皆と同じように私だって努力しようと‥必死ですもん~」



褒められることに慣れてない雪は、ぎこちない素振りで謙遜した。

話題を変えるように、雪は亮の姉がすごく綺麗な容姿をしていることについて触れた。

芸能人かと思ったと雪は続けたが、亮は動物的な感覚で異変を感じている最中だったので、その話題は全く耳に入らなかった。



ゆっくりと辺りを見回す。

耳を澄まし、目を見開いて、心がざわめく音に感覚を傾ける。

ダッ!



次の瞬間、亮は駆け出した。

いきなりのその行動に、雪は驚きを隠せない。

亮はそのまま、すごい勢いで不審人物が居るところへと突っ込んで行った。



拳を握り、めいっぱいその男の顔を殴る。

二人はもつれ合ってその場に倒れこんだ。



亮が男の胸ぐらを掴みながら、お前は何者だと詰め寄る。

自分たちの後をつけてくる気配を、先ほどから亮は感じていたのだ。



怒れる亮に組み敷かれた男は、必死に誤解だと言い続け、助けてくれと悲痛な声を上げた。

その騒動に雪が近づき、抑えこまれた男を見た時、思わず目を丸くした。

!!



亮が不審者だと思って取り押さえた男は、隣に住む秀紀だった。

そうとは知らない亮は、彼を変態だと言って離さない。

「あ、あんた!」



秀紀が雪に気付いて、咄嗟に呼びかけた。男性はあまり使わない”あんた”という呼び方を使って。

雪も「おじさん!」と呼びかける。それは親しみを込めての彼への呼び方だった。



亮は二人が顔見知りだったことを意外に思ったが、隣人が変態なんて、と尚の事疑いを深めていった。

男のくせに女言葉を使うのにも違和感があるようだ。

三人はしばしその場で揉めていた‥。






雪の必死の弁解で、ようやく亮は秀紀を解放した。

しかしまだ心から信用したわけじゃないようで、訝しそうな表情で秀紀の方を見ている。

恨めしそうな顔をしながら、秀紀は雪の方を向いて口を開いた。先ほど掴まれた胸元が苦しそうだ。

「あんたこんな男と付き合ってるの?!完全にチンピラじゃないの」



雪が慌てて否定する中、亮は罵倒されたのが癪に障り、またもや秀紀の胸ぐらを掴んで凄んだ。

やはり秀紀が女言葉を使うことに抵抗があるようだ。



秀紀も秀紀で、変態呼ばわりされたことに憤慨していた。自分の口調がどうであれ亮には関係のないことだし、

先程も別に後をつけていたわけではないと弁解する。


暗い夜道でわぁわぁと言い争っている内に、いつのまにか周りに人だかりが出来ていた。

変態‥捕まった‥などヒソヒソと囁く声が聞こえてくる。



秀紀は思わず俯き、亮に倒された時脱げたキャップを拾って目深にかぶり直した。

しかし野次馬は目ざとく秀紀の顔をジロジロと見ると、「あの人この前自治体に連れて行かれた人じゃない?」と噂した。



秀紀があれはただの検問だと弁解しようとするが、彼女らは聞く耳持たない。

ヒソヒソと、しかし秀紀に聞こえるように噂を続けた。

あの人さっきから聞いてたら口調もオカマみたいだし‥。 この前なんて服装も悪趣味でさぁ

スーパーでまゆげ整えてるのも見たことあるわ マニキュアしてたこともあった 男なのに? うわ‥




ジロジロと、無数の好奇の目が秀紀に注がれる。

あんた達に関係ないでしょという彼の呟きも、彼らの中の誰かが言った一言の前に、消え去った。

「キモ!」



野次馬は散り散りに去って行った。しかし秀紀は俯いたまま動けない。


その様子を見ていた亮が、ほれみたことかと秀樹を責めた。

「ほらな?マニキュア?自治体~?」



どう疑わずにいられるんだと亮は続けようとしたが、咄嗟に雪がその腕を掴んだ。

言葉には出さず、首を横に振って亮にストップをかける。



亮は舌打ちをしつつも、雪の言う通りそれ以上秀紀を責めるのを止めた。

雪がフォローしようと、秀紀に声を掛ける。

「あ、おじさん‥あの、ですから‥」



しかし雪は言葉に詰まった。

秀紀は俯いたまま、何も言わない。その横顔に、掛けられる言葉なんて無かった。



すると秀紀は無言のまま、地面に落とした包みを拾うと家とは反対方向に向かって歩き出した。

思わず雪は、何処へ行くのかとその背中に問いかける。



しかし秀紀は「関係ないでしょ」と言い残して去って行った。

その後ろ姿を心配そうに見つめる雪と、胡散臭そうに訝しがる亮。



彼の背中が見えなくなると、また辺りは静寂に包まれたのだった。








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<疑われた彼>でした。

秀紀さん可哀想に‥。野次馬達、スーパーで眉毛整えてるとかマニキュアしてるとか、秀紀のこと見過ぎ‥(T T)

そして今回個人的に笑ってしまったのは、ここのコマ↓



三人が揉めてるコマですが、雪の下辺りに手書き文字がありますね。

本家版では「オクシンカクシン」、いざこやゴタゴタという意味の言葉が書かれてますが、

日本語版。

「やっさもっさ」!!(すいません、ちょびこさん画像お借りしました!)



やっさもっさ‥。私初めて聞きました。揉め事や騒いだりすることを表す言葉なんですってね!

翻訳者の方、一体おいくつ位の方なのか改めて謎に感じた表現でした‥。

やっさもっさ‥。



そして記事には関係ないですが、チートラドラマCDの宣伝パート2,私見たことなかったので、
もし同じような方がいたら‥と思って載せます~(^^)

cheese in the trap2_cm.wmv


亮の声‥イケてる!

そして「週末時間ある?映画行かない?」の先輩の台詞が聞ける‥!(*^^*)

どうぞ萌えて下さい(笑)!


次回は<最悪なタイミング>です。


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彼の心境

2013-11-02 01:00:00 | 雪3年2部(再会~三者対面)
塾での授業が終わり、雪は一人廊下を歩いていた。

謎の女性に掴まれた手首を見ると、幸い指の形の痣はほぼ消えかけていた。



明日は先輩とのデートだというのに、こんな痣が残っていては何事かと思われるところだ。

苦々しい表情をして、雪は廊下を歩いた。


するとそんな雪の前を、河村亮が道を塞いだ。ダメージヘアー、と声を掛ける。



亮はいつもと違い、神妙な顔をして雪のことを見ていた。

普段の憎まれ口も叩かずに。



何か用ですか、と雪が亮に問うと、亮は頭を掻きながらお前のダチはどうしたと聞いてきた。近藤みゆきのことだ。

雪が、「みゆきちゃんなら授業の途中で帰りました」と伝えると、亮はいつも通りの口調で不満を漏らした。

「ったく何なんだあの女は?!高い金出してまたサボって、何考えてんだか‥」



目の前の雪が若干引き気味でそれを聞くのを見て、亮は口を噤んだ。

ゴホン、と咳払いを一つした後、雪に向き直って言った。

「さっきは、悪かったな」



亮は「アイツ、オレの姉貴なんだ」と言葉を続けた。少し居心地悪そうに、言いづらそうに。

「アイツちょっと‥癖のわりぃヤツでよ。オレが代わりに謝るから‥」



この後亮は、前に西条和夫と揉めた時のことを言及した。

あの時も先ほども、いつも雪の前で格好悪い所ばかり見せてしまっていることを、亮は詫びた。

俯きながら視線を落とす亮は、普段の粗野な彼とはまるで違っていた。



そんな亮を見て、雪は慌てて口を開く。

「‥いえ、河村氏のせいじゃないですし‥。そんな大したことでもないし、手も大丈夫ですし‥。

今度みゆきちゃんに大丈夫かって一言聞いてくれれば‥」




亮は、一生懸命言葉を紡ぐ雪を見ながら、先ほどの姉の言葉を思い出していた。


淳に復讐しようとか思って来たんでしょ。どーせ失敗したんだろうけど



亮が上京したのは、姉の安否確認と淳への復讐心からだった。

淳の通う大学へ彼を見に行った時、今まで見たことがないくらい楽しそうに笑う淳がいた。



一緒に居る女は、スタイルも容貌もファッションも凡庸に見えるのに、なぜ淳はあんなに嬉しそうなのだろう?

そう思って彼女に近付いた。



そして度重なる偶然が、ますます亮を彼女に近付けた。

  

亮は淳への復讐として、彼女に嘘のアドバイスをしたり、



意識的に近付いてみようとしたが、なぜだかいつも上手く行かなかった。

  

雪に絡む度に彼女は真面目に振り回され、二人は口喧嘩ばかりを繰り返す。




しかしそんな亮の、計画的とは言いづらい復讐も幾らか淳に影響を与えていた。

これ以上、俺の周りの人間に付きまとうなよ



他人に無関心な彼の、意識的な威嚇と警告。

亮は引き続き、赤山雪に何かしら関わっている環境に居続けた。


そして塾で彼女を見かける度、地道に自分の人生を歩む彼女を知った。

自習するために早く来たり、席を取るために走ったり、



休憩時間も教材片手に勉強し、「頑張っているのは自分だけではない」と謙虚に言ったりした。



亮が誤って彼女のノートを濡らしてしまった時、彼女は決して怒らず丁寧にコピーの仕方を教えてくれもした。




彼女は一度も本気で怒らなかった。亮はその度量の広さに感心する。

客観的に見た彼女は堅実で良識があり、地に足を付けて自分の人生を歩む、かなり真面目ないいヤツだ。



けれど‥。

ただそれだけの理由で、淳はこの女に近づいたのだろうか?

彼女でもない女に近づいた報復に、静香の金のアテを切るまでするのか?

高校時代は彼女に対してだって、あれほど無関心だったじゃないか‥。





そして主観的に彼女を前にした時に感じるものを、亮は持て余していた。

もう淳への当てつけとしてだけで彼女を見ることが、いつのまにかなくなってもいた‥。




そんな亮の視線を感じて、雪は振り返った。



雪は「さっきのことならあまり気にしないで下さい」と言った。

先ほどからずっと落ち込んでいるように見えるからだ。

亮はそういう意味で見ていたのではなかったので、無意識な自分をきまり悪く思った。



二人は自然と、いつも別れる交差点まで並んで歩いた。

雪は亮の姉のことを恨むことなく、そっくりだけど双子なのかと亮に聞いたりした。



亮もそんな雪の会話にリードされて、年子なんだと普通に答える。

そっくりなのは顔だけでなく、性悪なところもそうだと自虐的に言って、雪を困らせたりもした。


すると、家へ向かう通りの途中にパトカーが何台も止まっているのが見えた。

警察官も何人かウロウロしている。



気になった雪は、野次馬の一人に声を掛けた。中年女性に、「何があったんですか」と聞く。

「あんたこの辺の子?この辺りで夜中に泥棒が入って、下着やら金品やら盗んでいったみたいよ」



雪はそれを聞いて、思わず顔が青くなった。

亮が物騒な世の中に舌打ちする。



ここは雪の家の近所である。自分の家は大丈夫だろうかと、雪は急いで家に帰ろうとした。

すると亮が彼女を呼び止める。

「送ってやるよ」



突然の申し入れに雪が戸惑っていると、亮は「さっきの詫びだ」と言葉を続けた。

「こんな騒ぎの中、一人で帰すのも申し訳ねーし」



な?と返事を促す亮に、雪はまだ決断できず迷っていた。

そんな生真面目な雪に、亮は「そんな重く捉えんな」と諭すように言った。

「お前だって不安だろ。さっさと行くぞ」



そう言われて、雪は先日怖さのあまり一人歌を歌って帰った時を思い出した。

確かに不安だ‥。それに河村氏は悪い人じゃないし、心配なさそう



雪は「はい‥それじゃあ‥。ありがとうございます」と亮に向かって笑顔を浮かべた。

幾分申し訳なさそうに、手を首にやりながら。



亮はそんな雪を見ながら、彼女の心境の変化を感じた。



そしてまだ意識してはいないが、彼の心境の変化も。


二人は満月の下、雪の家へと向かって並んで歩き出した。




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

<彼の心境>でした。

亮→雪への、「心境の変化ダイジェスト」のような回になりました。

今回の亮を見ていると、普段の振る舞いや言動は粗野なイメージだけどすごく細かいところを察したり、

他人の心境の変化を汲み取ったり出来る繊細な面があるのだなと気づかされます。

そしてこの薄い青のシャツは過去何回着ただろうとか、スーツは塾に置きっぱなのだろうかとか、

細かいところまで気になります。笑


次回は<疑われた彼>です。


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動けぬ姉弟

2013-11-01 01:00:00 | 雪3年2部(再会~三者対面)
怒り心頭の亮に、静香は引きずられるようにして路地裏まで連れて来られた。

こんな狭く汚らしいところに連れ込むなんて犯罪者みたいじゃないと文句を言う静香を、亮は一蹴する。



先ほどの静香からの電話の際、亮は駅前で大人しく待ってろと彼女に伝えたのだ。

なのに、自分の職場の近所で喧嘩沙汰の騒ぎを起こした姉に亮は憤慨していた。



しかし静香は悪びれない。

「さっきのはあいつらにムカついて気が動転してただけよ。あんたに迷惑かけるつもりはなかった」



そう言って溜息を吐く彼女。こんな姿を、もう何度見ただろう。



昔から静香は頭に血が昇ると、自分の感情を制御出来なかった。

怒れるままに相手を責め、手を出し、感情を吐露するようにその怒りを剥き出しにする。

  

青田淳の父親、青田会長も幼い頃はそうだった。

亮や静香の祖父、河村教授に出会い教育を受けるまでは、社会生活を送ることに困難を覚え続けていたのだ。



それもあって彼は静香のことを見捨てることが出来なかった。

昔河村教授から受けた恩を返すように、こんな年になるまで静香の生活費を工面し、面倒をみてやっていた‥。



なんにせよ悪かったわ、と静香は亮に軽く詫びた。

自分がケンカした相手が亮の顔見知りだということを受けても、反省の素振りは見せなかった。

「まぁどうせ辞めたとこで大したことないでしょ~」



いつも職を転々としている亮のことだ。静香が軽い気持ちでそう言うと、ブチ切れの亮が目の前に居た。

なんちゃって、と静香は言葉を濁す。



そして今日亮を呼び出した本題を、静香は切り出した。

手を亮の方に差し出し、小首を傾げる。

「で、お金は? 持って来てくれた?」



亮は舌打ちを一つすると、静香の両腕を掴んで詰め寄った。

まだ詳しいことは何も聞いていないのだ。

「おい!今どういう状況なのかはっきり説明しろ!あの家からの仕送りはどうなってんだ?

追い出されでもしたのかよ?なんで急に金くれなんて‥」




何があったんだと必死になる亮を見て、静香は憐憫を誘うように俯いた。

実は‥としおらしく口を開く。

「淳が‥会長に告げ口したらしくて‥カードも全部止められちゃったの」



これからどうしたらいいの、と途方に暮れる演技をしながら静香は泣く真似をする。

亮は今のこの状況に淳が絡んでいることに、顔を顰めた。



他人を見下すような、いけ好かないあの顔が脳裏を過る。




尚も静香は演技を続けた。

自分が今までどれだけ尽くしてきたと思っているんだと嘆きながら。



それを聞いた亮は、にわかには信じられず違和感を感じた。

いくら息子からの提言だったからとしても、会長はそれを鵜呑みにするような男だっただろうか?



大人しくそこで会長だの淳だのに怒りを感じて、直訴しに行くでもすればいいのに、冷静に物事を知ろうとする亮に、

静香はキレた。泣きの演技もお終いである。

「ったく、だから今あたしがこのザマなんじゃん!今まで何聞いてたんだよ!

あたしに勉強なり仕事なりしろって言うのよ?!」




苛立った静香の口から、本音が吐露される。

無一文の自分をこんなに急に見捨てるなんて、と静香は亮に向かって憤慨した。



亮は頭を抱え、貯金もしてないのかと彼女をなじった。

静香は黙るどころか居直り、そんなもんないと大声で言った。亮に向かって手のひらを差し出す。

「ごちゃごちゃ言ってないでさっさとその金渡しな!」



亮は文句を言いながらも、ジャケットの裏から封筒を取り出し彼女に渡した。

中を確認する静香の口元が上がる。思っていたより入っていたようだ。



そんな彼女に向かって、亮は人差し指をさして警告した。こんなことをするのはこれが最後だ、と。

「会長の言う通りだ。俺も言える立場じゃねーけどお前は酷すぎる。

これからは自分で何とかしろ。自分でな!」




そんな亮の説教にも、静香は全く聞く耳を持たない。

このくらい貰って何が悪いのかと、まるで理解できない様子だった。笑いながら、軽々しく口にする。

「あんたも今からでも遅くないって。そうだ!この際治療費にリハビリ代に保障費にってしこたま貰って‥」



彼女は、超えてはいけない一線を超えた。

「静香!!」



突然の大声に、静香が目を見開く。

目の前の亮は、今までと比べ物にならないくらいの鬼気迫る目つきで彼女を見やった。



二度とその話はするなと言ったはずだと、亮は言葉を続けた。

静香さえいなければ、静香が青田家の庇護の下にさえいなければ、亮が淳と関わることなんて二度となかったろう。



亮は苦々しい気持ちでいっぱいだったが、不貞腐れる静香を見ながら「逆に良かったのかもしんねーな」と彼女に向かって言った。

静香は何を言い出すのかと思い、亮の方を見た。



亮は静香に、勉強なり仕事なりしろと言った。

青田会長や淳のみならず、亮までそんな説教を垂れるのを受けて静香がウンザリした表情を浮かべる。

しかし亮は冷静だった。「それが出来ねぇなら」と前置きして、真剣な表情で言葉を続けた。

「このままオレとここを離れよう」




いきなりの亮からの提案に、思わず静香は吹き出してしまった。

路地裏に彼女の甲高い笑い声が響き渡る。



暫し笑った後、静香は見下すような目つきで弟を見やった。

バカじゃないの、と言い捨てながら。



静香はかつて何度も口にした言葉を、嫌味ったらしくわざとゆっくりと声に出した。

「ねぇ、プライドだけのあんたに残ってるものって何?」



静香の顔が、意地悪く歪む。

指を故障して絶望の淵に沈んだ弟を嗤ったあの時と、静香は同じ顔をしていた。




「あの時あんたに付いて行ってたら、きっと餓死していたでしょうね」と言って静香は顔を顰めた。

「河村静香の人生に、そんなことがあってはならないのよ」




プライドだけの彼女に、一体何が残っているというのだろう。

彼女の中の”河村静香”が、プライドの盾を作ってこの場から動けない。


静香は淳と青田会長の元から離れるどころか、彼らに感謝しなければと改めて自分の立場を自覚し、口にした。

「二人があたしを引き取ってくれたから、あんただってそれなりに人間らしく生きてられんのよ」




幼い頃の、彼女の英断が思い出された。

虐待を受けていた叔母の前で、青田会長の前で服を脱いだ。血を吐くような思いで、連れて行ってと訴えたあの時。



もし彼女の決断が無かったなら、亮だってあそこまで自身のピアノの才能を伸ばすことは出来なかったろう。

静香はそう思っていた。


姉の紡ぐ言葉を聞くうちに、亮の拳は自然と力が入っていた。



右手は拳を固めることが出来るが、左手は今も思うように力が入らない。

誰のせいでこうなったのか。一体なぜ、こんな絶望を味あわなければならなかったのか‥。


そんな亮の思いには気が付かず、静香は言葉を続けた。

また田舎に行くなら一人で行けと言う。静香はここを離れるつもりは甚だ無いのだ。

そして「そもそもここには何しに来たワケ?」と投げやりに質問する。

「どうせ向こうで何かやらかしたか、淳に復讐しようとか思って来たんでしょ。どーせ失敗したんだろうけど」



亮が質問に答える前に、静香が見当をつけてその答えを口にする。

そして静香の予想が図星だったので、亮は思わず声を荒げた。

「てめぇ!!このクソ女!その金全部返しやがれ!」



亮が静香に掴みかかろうとすると、彼女はひらりと身を翻して逃げた。

甲高い笑い声を上げながら、そのまま駆け足で去って行く。



亮はポケットから携帯を取り出し、事の発端である青田淳に電話を掛けた。

プルルル、と何度も呼び出し音が鳴る。淳はなかなか電話に出ない。



亮は半ばキレながら電話を切ると、超高速で淳にメールを打った。

てめぇ!静香の仕送り止めたのお前だろ!

せめて働き口見つかってから止めるべきだろが!会社継ぐまでは黙ってるんじゃなかったのかよ!!




するとそのすぐ後で、淳からメールが返ってきた。

つまり先程は不在などではなく、敢えて亮からの電話に出なかったということだ。

メールを開くと、そこにはそっけない返事が書いてあった。

だから言っただろ。俺の周りの人間に付きまとうなって




「‥なっ?!」



亮の脳裏に、前回淳に言われた言葉が蘇る。


お前 これ以上俺の周りの人間に付きまとうなよ




一体どこで見られていたのかと、亮はドギマギと自身に盗聴器でも付けられてるのかと訝しがった。

続けてメールを返そうとするが、ふとその手が止まる。

「ってことは‥それで‥静香を‥」




自らの手を汚さない淳の報復は、その矛先を静香へ向けた。

彼女が金銭を絶たれて困ったとしたら、まず頼るのは弟の亮だ。淳はそこを突いてきた。

まわりくどく狡猾な彼の攻撃は、結果亮へと回ってくる。

それを知った亮は一人、暫く路地裏に佇んでいた。


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<動けぬ姉弟>でした。

過去の話をまとめつつ、書いてみました。

プライドが高く感情的なのは、姉弟似てますね。あの封筒に、一体いくら入っていたんだろう。。

次回は<彼の心境>です。



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