さわさわとした胸騒ぎを抱えながら、雪は一人帰路についた。
しんとした夜道をゆっくりと歩く。
胸騒ぎは、消えない。
立ち尽くす彼の、瞳の中に答えを探すその眼差しが、雪の心を微かに揺らす。
まだ何も答えは用意出来ていないというのに。
瞬きをすると、そこに居たはずの彼は消えた。
胸の中の重たい気持ちが、雪に幻影を見せる。
「‥‥‥‥」
彼に対してなんと言ったら良いのか分からないくせに、いざ居ないと分かると落胆した。
身勝手な矛盾を持て余しながら、雪は無言で家に入る。
真夜中の静寂。
雪は布団に横になりながらも、まるで寝付けなくて何度も寝返りを打った。
胸のざわめきは、どんどん大きくなる。
ふと鼓膜の裏で、ピアノの音が聴こえた気がした。
雪は布団から飛び起きると、身支度をして家を出る。
不意に胸が騒いで、店まで走った。
まるで虫の知らせだった。
その胸騒ぎに突き動かされるかのように、雪は駆け足で店へと向かう。
「!」
そこには「今週いっぱい休業」と書かれた張り紙を眺める、亮の姿があった。
「いっそこれで良かったんだ。未練無く出て行ける」
「違いねぇ」
亮はそう言って荷物を背負い直した。
今にも背を向けて去って行こうとする亮を見て、雪の目が見開かれる。
「河村氏っ!!」
雪は彼の名を思い切り叫んだ。
亮は足を止め、彼女の方を向くー‥。
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<虫の知らせ>でした。
短い記事になってしまってすいません!
雪ちゃんまぼろし見すぎよぉ〜〜!どんだけ〜〜!
そして次回、ううううう‥
タイトルは、<河村亮>です。長いですよ!
そして今日3月4日は、河村静香氏の誕生日です〜
おめでとう静香
色々乗り越えて自立するんだよ!頑張るんだよ‥!(親心)
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