鳥についてはまったくのど素人ですが、この鳥は佐賀方面に行くとよく目にします。
シチメンソウ(七面草)は季節により葉の色が変化するのを
七面鳥の面色が変わるのにたとえたものだそうです。
アカザ科の植物です。
塩生植物といって、満潮の時に海水が入ってくる土地にだけ生える珍しい種類です。
北海道のアッケシソウと並ぶ九州の代表的な塩生植物なんですよ。
日本では有明海沿岸など ごく限られた地域にしか生えていません。
ご覧下さい、シチメンソウの大群落です。
みごとに、一面が真っ赤に染まっていますよ。
晩秋に、真っ赤に色づく様子は、まさに『 海の紅葉 』といえますね。
よくこんな名前をつけたなぁ・・ ほんとうにタコの足のようです。
タコノアシは水田や湿地に生える雑草ですが、
秋には赤く染まり、おいしそうな「ゆで蛸」のようになるのもおもしろいですね。
ホトケノザはふつう春に咲く花ですが、今年の秋は暖かいからでしょうか、
10月下旬から咲き始め、今ではあちこちで花を咲かせています。
画像は、3日前(11月6日)に田んぼのあぜ道で撮しました。
花は紅紫色の唇形花のほかに、つぼみのまま結実する閉鎖花をたくさんつけます。
閉鎖花は、つぼみのまま枯れていて、よく見ると種子ができていますので、これが閉鎖花だな・・とわかります。
でも、つぼみの時に開放花なのか閉鎖花なのかがわかりにくいので、受粉の状態をちょっと観察してみました。
閉鎖花のつぼみ 開放花のつぼみ
すでに受粉を終えています 花粉は出ていません
閉鎖花のつぼみの中では、柱頭は雄しべの葯にぴったりくっついていました。
雄しべから花粉は出されていて、すでに受粉を終えた状態でした。
花がたくさん咲いているすぐ近くには、閉鎖花ばかりつけている個体もありましたよ。
キッコウハグマの種子が綿毛を広げて、飛び立とうとしています。
種子はタンポポのようには多くなくて、3個しかありません。
というのも、頭花が3個の小花でできているからです。
1個の小花は先が5つに深く裂け、3個集まってまるで1つの花のように配置しています。
つぼみが多くあるような感じがしますが、ほとんどが閉鎖花のようです。
広げてみると中にはもうすでに、ちゃ~んと種子が3個できています。
ハグマ(白熊)が耳慣れない言葉ですが、中国産のヤクの白い尾のことで、
旗や槍の装飾として使ったものだそうです。