ウメバチソウの仮雄しべは実に芸術的です。
玉のように丸くなった先端は、外側が白くまばらで扇のように広がっています。
中心部に向かってはだんだんせばまり、色も黄色になっています。
その並び方の美しいこと!!
そして、さらにその黄色い玉の付け根には、なんと蜜まで出しています。
仮雄しべは退化して花粉をつくらなくなったものですが、
ウメバチソウの仮雄しべはただ退化しただけではなく、
みごとなまでに昆虫を誘う役割を演じているんですね。
この仮雄しべの玉をじっと見てると、飛行機が着陸するときの
夜間誘導灯とそっくりに思えてきました。