ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

終わりが嫌い!(自閉症の特性29)

2010年02月20日 | 自閉症の特性
2月17日の日記の中に由紀子は終わりを嫌うということを書きました。

その事について、少し書いておこうと思います。



このこだわりに気がついたのは、ずいぶん昔のことです。
まだ由紀子が保育園の頃だったと思います。

その頃、由紀子は絵本が大好きだったので、
よく読み聞かせをしていたのですが
気に入った本が見つかると、
何度も、何度も繰り返し読まされました。

それこそ、一日に同じ話しを何度も・・・・(笑)


でも、始めの数回は最初から最後まで読ませてくれるのですが・・・
ストーリーを覚えると
なぜか、最後のページを開かせてくれなくなります。

「おしまい!!」ヾ(・ω・`;)ノぁゎゎ

最後のページになると
由紀子がそう言って本を閉じてしまうのです。

無理に読もうとすると、
泣き出して・・・・
もう大変なことに!(笑)



でもその頃は、
絵本の最後が嫌いなくらいで
それ程問題はなかったのですが・・・・


成長するにしたがって、そのこだわりも一緒に成長して
徐々に由紀子の生活に支障をきたすようになって来ました。


現在、由紀子がテレビのアニメが見られなかったり
ディスにーのビデオが見られないのは
やはり、このこだわりの延長線上にあると思います。


由紀子が見られないビデオのほとんどは
以前は大好きだったビデオばかりです。


何度も繰り返し見ているうちに
まずエンディングが見られなくなります。




最初は、お話しが終わる直前に、
ビデオのスイッチを切ることから始まり・・・

そのタイミングが徐々に早くなって
最後には全く観られなくなります。



観ると、終わる!
終わりが嫌い!
だったら、最初から観ない!


そんな論理(?)のような気がします。




どんどん好きなものが観られなくなる・・・


「そんなのかわいそう過ぎる!」

そう思った私は
チャンスがあるたびにいろんな専門家の先生に相談をしました。


○ 終わってしまう事 = 失う事
と、いう構図になってしまうので嫌うのではないか?
喪失感の強い子供さんなんでしょう。

○ お話しが終わると、世界の全てが終わってしまうような
感覚になるのかもしれない。
自分自身も消えてしまうような恐怖心があるのかもしれませんね!?
終わっても、また始まることを繰り返し教えてあげることが必要です。


いろんな答えを頂きましたが、
なんだか、分かったような・・・
分からないような・・・・(笑)


でも、ある日
小児科の先生にその話しをしたら
 
その先生が・・・・

「僕もそんなところがあるから・・・
分かるような気がするなぁ~!」


( ̄□ ̄;)え~~本当に?

その先生、子どもの頃、テレビのテストパターンの画面を見るのが
とても嫌だったのだそうです。
その画面になると、テレビを消してくれと泣いていたんだとか・・・(笑)


注)若い人には信じられないかもしれないけど
昔はお昼の3時ごろにテレビの休止時間があって
テストパターンという画面になっていたんです。


その話しを聞いたとき、
ふと、自分の中にも少しだけそんな感覚があることに気がついたんです。

私は・・・テストパターンじゃないですけどね!?(笑)



誰だって、終わって欲しくないことはありますよね!?

楽しくて仕方がないときに
「いやだなぁ~。もうすぐ終わってしまう!」
そう感じることはありませんか?


でも、普通の人は、それでも終わりを受け入れて
「また今度!」で乗り切れる。

発達障害の由紀子は、きっとそれが出来ないんです。



由紀子を育てていて、よく思うのですが・・・・


由紀子の障害と呼ばれている部分は
ほとんど、普通の人の中にもある
ちいさな「こだわり」が強調されて出てきたものです。



う~~~!?

書いているうちに、何が言いたいのかよく分からなくなってきた!(汗)

ただ・・・
由紀子は好きなことが終わるのが
人の何倍も嫌いなんです。


そう!
由紀子のこだわりを理解するときは
「普通の人の何倍も・・・」
のキーワードを使うと、
ほとんどの事が理解できるということ!

そういうことです!(笑)


分かるかなぁ~????f(^-^; ポリポリ



それが、分かっても
こだわりを解消してやることは出来ませんけど・・・

理解してやることに意義はある!

ってね!?(笑)

=END=
コメント (2)
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