ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

初心忘れるべからず!!

2008年06月24日 | ゆきちゃんの日記
学校の行事が一段落して由紀子が落着いてきて、
あらためて反省した事があります。 

それは・・・ 
由紀子がパニックになったときに口走る言葉です。 
 
「ゆきちゃん、嫌い!!」 
 

これは由紀子が荒れていた頃に私が言った言葉のせいなんです。 
 

何度注意しても衝動的に壁や机を叩く由紀子に
我慢の限界が来たときに 

「お母さん、そんな事をするゆきちゃんは嫌いよ!!」 

と、何度か言ってしまったんです。 
 

何日も寝ないで由紀子のパニックに付き合っているときでした。 
 
「机を叩いちゃいけないんだよ!」と言いながら、
ワザとのように私の顔を見て机を叩く由紀子に腹が立ちました。 

それでつい言ってしまったのですが、
やはり言ってはいけない言葉でした。 
 

私には由紀子が自閉症と解かった時から
守り続けていた事がありました。 

それは、できない事を嘆いたりするのではなく、
できるようになった事を見つけて誉めながら育てること。 

そして、「愛している!」とはっきり言葉にして伝えてやること。 
 

だから、由紀子は愛されているという自信に満ちていたし、
由紀子の笑顔の源はその自信だったはずです。 

なのに、私から「嫌い!」という言葉を投げつけられて、
きっとショックだったんでしょう。 

本当に反省しています。 
 
 
「ゆきちゃん、嫌い!」 

お母さんは机や頭を叩く自分が嫌いなんだ! 
お母さんが私を嫌いになった!! 
 

その言葉を聞いたときに、
由紀子がそう訴えているような気がしました。 
m(;∇;)mゴメンネ  
 
 

自閉症の人は記憶力がいいから、
きっと私が言った言葉は忘れないんでしょうねぇ~。 

どうすればいいのか・・・ 

いろいろ考えましたが、誉めて育てようと決めた頃の日記を読み返して、
初心に戻るしかないと思いました。 
 

それ以来、小さなことを見つけては誉めて、
「そんなゆきちゃんが大好き!」を繰り返しています。 


ちょっとわざとらしいけどね・・・(笑) 
 

それでも、私に「好きよ!」と言われた時の由紀子はとても嬉しそうです。 
 
 

12年前に書いた日記を読むと、
必死に由紀子の障がいを受け入れようとしている
自分の姿がそこにありました。 

そしてその頃、由紀子の事を見極めている事は的確で、
今に通じていることがいっぱいでした。 
 

その日記は保育園時代の3年間に書いたもので、
アナログの日記なのでこのHPにもアップしていません。 

いつか時間ができたらアップしようと思います。 
 


由紀子との合言葉も思い出しました。 
 
「ゆきちゃんは、お母さんの宝物よ!」 
 
ずっと言い続けてきた言葉だったのに、
この1・2年は数えるほどしか言ってませんでした。 
 

自立させる時期だからこそ、
由紀子には愛されているという自信が必要なんですよね。 

本当に初心忘れるべからずです。

=END=
コメント
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