ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

王子様

2007年07月18日 | ゆきちゃんの日記
眠り姫はやっと目を覚まして、
通常の生活ができるようになりました。(笑) 
 
昨日、日記を書きながら 

「眠り姫を起こすには王子様のキスしかないのか?」

と書こうとして、 

私の中で一つの思い出が膨らみました。
 
膨らみすぎて、
とうとう昨日は書けませんでした!(笑) 
 

それは、由紀子の初恋の話です。 

私が知る限り、
由紀子の初恋は小学校1年生の時だと思います。(早っ!) 

相手は交流学級の担任のひでき先生でした。 

独身で優しくて、
なぜかとてもミッフィちゃんが好きな先生でした。
 
給食の時間にはミッフィちゃんのエプロンをしていたし、
時々はネクタイもミッフィ柄だったっけ・・・

もちろん男の先生!(笑) 


あれは子どもたちの為だったのかもしれませんね!
(*⌒ー⌒*) 
 

由紀子は本当にこの先生の事が大好きでした。 

運動会や、持久走大会の練習など、
泣きながら練習をしたのだけれど、
 
朝に「ひでき先生が待っているよ!」
と声をかけると、 

サッと準備をして笑顔になって学校に行きました。(笑) 

 
もちろん他の子どもたちにもとても人気があって、
競争相手はたくさんいたのだけれど、
由紀子はそれも気にせず、
自分の気持ちをストレートに表していました。(笑)
 
先生はご迷惑だったかもしれないのに、
いつもニコニコして
そんな由紀子を受け入れてくださいました。 

 
でも、先生と一緒に過ごせたのは
たった1年だけでした。 

先生は翌年に転勤をして
学校を去っていかれたのです。
 
 
まだあの頃、
自閉症の事をよく解からなかった私は 


「自閉症でもこんなに人を好きになれるんだ!」 

と、初めて知りました。 

当たり前のことなのですが、
その頃はとても新鮮に感じだ事をおぼえています。 
 

先生はまだこの日記を読んでくれているでしょうか? 

もう、結婚をされたかしら?

・・・これは余計な事でした!(笑)

 
あの頃、6歳だった由紀子が、
もう14歳になりました。 
 

由紀子は過去の記憶を
自分の心の中にしまいこんでしまうけれど、
きっとあの頃のあの淡い初恋の気持ちは、
宝箱の中にしまわれていると思います。 

 

眠り姫→王子様→初恋・・・・

どんどん私の中でイメージが膨らんで、
思い出の中に完全にはまってしまいました。(笑) 
 

何故、急に先生の事をこんなに思い出したのか、
自分でもよく解からないのですが、 

さっき、探し物をしていて、
由紀子の引き出しを開けたら
隅のほうに先生に頂いた
ミッフィちゃんのピンバッチが入ってました。 

このタイミングで見つけるなんて・・・
本当に不思議です。 
 
このピンバッチを見て、
今日はこの話を書こうと決めました。 

 
たまにはタイムスリップもいいですよね!
(*⌒ー⌒*)

=END=
コメント
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