ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

菜の花

2006年04月19日 | ゆきちゃんの日記
今日は
「菜の花を見に行こう!」
という校外学習が予定されていました。 

由紀子も昨日から行く気満々だったのですが、
直前になっていかないといい出して、
結局学校でお留守番をしたそうです。 
 

去年はほとんど校外学習に参加できなかった由紀子ですが、
今の調子ならもしかして
一緒に出かけるかもしれないと思っていたのですが・・・。 
 

由紀子の気持ちの中でどんなことが起こったのでしょうか? 

これはあくまでも私の推測ですが、
きっと「ドキドキ感」に負けてしまったのだと思います。 
 

楽しみにしていたことが
「今始まる!」という時は
その期待や喜びで胸がドキドキしますよね。 

由紀子はその「ドキドキ」がとても苦手なのです。 

小さな頃からその傾向があって
テレビを見るときも好きな番組が始まる直前になって

「チャンネルを変えてください!」

とよく叫んでいました。 

そこで、我が家では
見たい番組の直前まで違うチャンネルにしておいて、
オープニングが始まってからチャンネルを変えます。 

そうすると落ち着いて見ることができるのです。 
 

どこかへ出かけるときもそうです。 

何日も前から予告すると
ドキドキ感が強くなるので、そ

の日の朝まで何も言いません。 
(これは・・・予定の変更があった時のためでもあるのですがね・・・。) 
 

本当は今日だって
由紀子はみんなと一緒に出かけたかったんです。 

その証拠に留守番の間も帽子を脱がないと言って、
かぶったままずっと課題のプリントをしていたそうです。 

菜の花が見られなかったことを
一番がっかりしているのもやはり由紀子なのだと思います。 
 

残念だと思いますが、
正直言って私は少しホッとしているところがあります。 

新学期が始まってから
ずっと頑張ってばかりいた由紀子でしたから、

そろそろ弱い部分を出して
先生方に見ていただいたほうがいいような気がしていたからです。 

これが本当の由紀子の姿です。 

この状態から少しずつ前に進んで行きたいと
思っている母なのです。
 

=END=
コメント
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