ゆきちゃん通信++日記++

自閉症の娘、由紀子の毎日を
母親(tomi)の目を通してお伝えします。

ピアノのレッスン 

2003年12月04日 | ゆきちゃんの日記
先々週のピアノのレッスンで
初めて先生とセッションをする事ができた由紀子。 

今日はもちろん機嫌よく現川へ向かいました。 

いつものように母は一人で写真を撮りに里へ降り、
由紀子と先生は2人だけのレッスンです。 

先生も今日は大丈夫!と笑顔でした。 

1時間後 

二人はかえるの歌を演奏中でした。 

早いカエル、遅いカエル、スキップをするカエル・・・・。 

リズムや速さを変えながら演奏をします。 

由紀子のお気に入りは「早いカエル」。

初めは早すぎて音が飛んでしまっていましたが、
繰り返すうちに正確に音を拾えるようになっていきました。 

先生の指示がよく入っています。 

「今度はどんなカエルにする?」の質問に
さっと「早いカエル!」と答えが出ます。
 
やっと先生との間にコミュニケーションが取れるようになったようです。 
 

後半は先生に素敵な曲を何曲も演奏してもらいました。 

お母さんの為にと、由紀子の知らない曲もたくさん! 

とても気持のいい時間でした。
 
その中に、「千と千尋の神隠し」の挿入曲がありました。
 
すると、それまで黙って聞いていた由紀子が、
この曲を聞いた途端に
自分もピアノを弾くと言って音を拾い始めました。 


最初は何を弾いているかわからないほど音を探してていましたが、

何度か引く間に何の曲か解るようになってきました。 


「自分が知っているのに弾けないのが悔しいのでしょうね。
きっと今度来るまでにはマスターしてしまうんじゃないかな?」 


先生の言葉通り、
家に帰ってからCDを何度も聞き返している由紀子。
 
この負けず嫌いが由紀子の原動力なのかもしれません。


=END=
コメント
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