畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

片貝の花火

2012-09-10 05:55:56 | 暮らし

 昨夜は思いがけず、四尺玉で有名な小千谷は片貝の花火を見物させて貰った。
花火見物の話は、農天市場にお出でになる常連のお客さんからのお誘い。

 我が家まで送り迎えして下さると言う、有難く嬉しいお誘いだったのです。
正直なところ、疲れ果てた身体での花火見物はおっくうに思う部分も有った。
でも、嬉々として敷物から食べ物、ビールにワインまで準備する妻には黙って従うしかない。


 混雑する花火打ち上げの会場近くまで自動車で乗りいれることはほぼ不可能。
片貝から離れた、ジャスコの駐車場からシャトルバスが出ると言うことでそれを利用することに。

 でも、さしもの拾い駐車場も到着した七時過ぎには超満車状態。
駐車場を出た近くにようやくスペースを見つけて駐車することが出来た。
歩いてシャトルバス乗り場まで向かう途中は、関東・北陸一円からのナンバープレートが見られて驚く。


 バスを降りると、もう正に長蛇の列。でも、歩いてすぐの畑の中にスペースを見つけた。
畑の中とは言え、雑草も無く、そして、木立にも家並みにも邪魔されない絶好のビューポイント。

 喧騒から離れた、ここで夕食を食べてから近くまで歩こうと言う作戦に成り、
手元が暗くて不自由なのは我慢して、花火を見物しながらの優雅な食事となった。


 「片貝の花火」は、日本一、いや、世界一の四尺玉でも有名で知られているけれど、地域の住民の熱狂の度合いでも有名。
家の慶弔を記念して、個人で競って花火を上げることでも知られている。
「片貝から嫁を貰うな、片貝に嫁をやるな」と陰で囁かれる所以でも有ります。

 こんな前評判を聞いて出掛けた花火見物は、正直なところかなりローカル色の強い雰囲気。
打ち上げの間隔も、長岡花火などと比較したら、ややのんびりした感じでした。

 幸いと言うか、花火紹介のアナウンスまでは聞こえない場所だったけれども、
結婚した、子供が出来た、孫が出来た、成人した、還暦を迎えた。
と、人生の節々の行事を記念して上げる花火の紹介がなされているのだろう。

 誘って下さった、農天市場のお客さんとスベルべママは食事を終えて歩いて会場近くまで行く事に。
スベルべは敷物を独占し、ビールに次ぐワインで酔った身体を横たえて見物することに。

 いつの間にか疲れた身体に回った酒も手伝い、涼しい秋の夜風を感じながらしばしのまどろみに落ち込む。
やがて帰ったきたスベルべママたちに起こされたが、やはり、会場近くの観覧席は席を奪い合うほどの状態だったとか。

 十時の四尺玉の打ち上げ時刻が近付くと、もう、シャトルバスに向かう人の列が長くなり始める。
しばしの、静寂の中メーンの打ち上げ場所からやや離れた地点から、するすると尾を引きながら四尺玉が上がる。

 それまでの花火とは明らかに違う大音響とともに夜空を覆わんばかりに見事に開きます。
でも、長岡の三尺玉もそうだけれども、世界一を競う、とてつもない大きさの花火は、
中々マン丸、真円とは行かず、ややいびつな形に開いていましたね。

 さて、遠雷の見物客もお目当てはこの大花火、「正四尺玉」だったと思うのだが、満足されたでしょうかね。
いずれにせよ、超多忙な暮らしを送るスベルべ夫婦には、一瞬では有ったけれども、夢のような時間でした。

 あ、ところで折角持って行ったニコンの一眼レフもなんと移し始めてすぐに電池切れ。
持ち物も節約して、交換用のバッテリーも持っていかなかったので、変わったニャンコの顔をした花火、
ハート形を連発する花火などはもちろん、四尺玉も撮影することはできませんでした。ゴメンナサイね。
コメント (2)
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