畑に吹く風

 春の雪消えから、初雪が降るまで夫婦二人で自然豊かな山の畑へと通います。

巻かないキャベツ「スクマイキ」

2012-09-15 04:31:08 | 野菜

 山の畑の一隅が凄い事になっていました。
キャベツ四種類の畑が、雑草の「スベリヒユ」に覆い尽くされていたのです。


 35度を越える猛暑日が13日間も続いた魚沼市です。
こんな酷い暑さと、日光の直射を少しでも防ごうと、雑草マルチを決め込み、
生い茂った「スベリヒユ」を放置したのも一つの理由で、決して手抜きばかりではありません。


 そのためか、必死の散水のためか青虫に食われつつも、
四種類のキャベツたちは何株かは枯れたけれども、八割以上は生き伸びてくれたのでした。


 引きぬいて畝間に積んだ「スベリヒユ」の山が点々と見える。

左の三列は「昔、モミジと言う名前の大きくて美味しいキャベツが有った」と言うスベルべママママの言葉で探したもの。
たまたま種屋さんで同席した、問屋さんが、今は「モミジ」と言う名前は無い。
でも、きっとこれがそうですよ、と、探し出してくれたタキイ種苗の「1号」と言うキャベツです。 


 さて、春先、いや昨年末から期待していたキャベツが有りました。
種のカタログでの説明は短かかったけれど、各種のビタミン栄養素に富むと言う「スクマイキ」です。
キャベツ畑のはじまり、もっとも手前に見える、大きく開いた葉がそれです。


 雑草マルチが効いたのか、又は元来が暑さに強いのか、青々とした葉を広げている。
なんだか見るからに生命力に満ちています。


 気になっては居たけれど、中々調べる時間も持てなかった。
昨日は午前中の作業を終え、来客を待つ間にネットで調べることが出来ました。

 「スクマイキ」で検索すると、なんと観賞用の「エビ」の餌としての紹介が多い。
でも、貴重な紹介にも出会うことが出来ましたのでお話しましょう。
アフリカ原産で、キャベツの原種だとされるのがこの「スクマイキ」だそうです。

 改良された今のキャベツのように丸く巻くことが無く、葉は広がったままだそうです。
その広がった葉を掻き取って、食用に供するのだそうです。

 各種のビタミン類が豊富に含まれると言うのがその興味ある説明でした。
「スクマイキ」はスワヒリ語で「命の泉」という意味だとか。


 それほど貴重で、強烈なアフリカの暑さにも負けない体力の元になっている野菜かもしれない。
アフリカ並の暑さが続くのが通例となってしまった現在。注目すべき野菜なのかも知れません。
コメント (4)
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