
雨が降り続く日が多いけれども、それでも気温は下がらず、野菜は順調に育つ。
農薬を使わなかったために、キャベツには虫食い跡が見え、向こうの白菜も同じでスベルべママは愚痴をこぼす。

さて、来年の春に新芽を食べる「トウ菜」の育ちも順調。
これは名前は悪いけれども、食味の良い「川流れ菜」です。

九月の初旬に種を播き、苗として別の畑に移植するのが私の手法。苗は全て山の畑で作りました。
直播する人もいますが、この方法は無駄が無く、能率的に栽培できます。

スコップを苗の根元に差し込み、慎重に引き抜きコンテナに詰める。
苗は先程紹介の「川流れ菜」のほかに、「三月菜」「大崎菜」の合わせて三種類です。

これは「三月菜」の苗ですね。
先ずはこの三月菜から、農天市場の後ろの畑に植えます。

この畑にはたっぷりと堆肥を入れています。
平畝の土を掘って、苗を次々と植えていきます。

苗の育ちが良すぎて、少し不安定ですね。
ぐらぐらしないように、苗の上部を短く切り詰めても大丈夫なのですが、少し手抜きでした。
こうして三種類の「トウ菜」の苗を植え続け、もう少しで終わりになります。
こうして、雪ふり前に植えると、すぐに畑に根を張り成長します。
そして、雪が降り始めると4~5月までは雪の下で枯れ、春を待つことになります。
雪が消えて、温かな日差しが続く来年の春には、この一株一株から、美味しい新芽「トウ」が出てくるのです。
畑仕事はこんな風に半年先を見据えた仕事の計画も大切。
春の山菜も美味しいけれど、それに負けないほど甘くて美味しい「トウ菜」を待ち、
廻りくる春を待ちながら、厳しい雪国の冬を過ごすことになります。