今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

1979(昭和54)年2月26日文部省が自殺防止対策を通達

2008-02-26 | 歴史
1979(昭和54)年2月26日のこの日、 小中高校生の自殺増加により、文部省が自殺防止対策を通達 。
今年に入ってからは余り耳にしなくなったが、昨年までは、若年者の犯罪や、いじめによる自殺について、新聞・雑誌・テレビなどでよく取り沙汰されていた。私の地元神戸でも昨2007年に滝川高校でも飛び降り自殺事件が起りショックを受けた。これもいじめが原因のようであるが、そのような昨年のいじめの実態などは以下参考に記載の「アホウドリの滑走のように:〔いじめ:小中高校生の自殺〕」を参考にされるとよい。
2006年8月、静岡県内のある公立中学1校の1~3年生を対象に厚生労働省の研究班が約600人を調査すると、中学生の25%が「うつ状態」という結果が出たという。
◆中学生25%が「うつ状態」 厚労省調査 (J-CAST 07/5/20)
http://www.j-cast.com/2007/05/20007613.html
そして、専門家は、いじめの有無ばかりに注目せず、子供の心の状態に教師や親が関心を高める必要性を指摘しているという。
以下参考に記載の「プラトン政策情報館:いじめによる児童・生徒の自殺」によると、”平成6年~平成17年のいじめの学校数と発生件数について、中学生の自殺問題が大きな波紋を呼んでいるため、文部科学省も、本格的な調査に乗り出し、その結果を発表しているが、学校におけるいじめの発生件数について、正式な統計は公立学校についてのものしかない。また、その最近の傾向としては、発生学校数・発生件数ともに、小中学校では減少の傾向にあるものの、高等学校においてはやや増加の傾向が見られるという。発生学校数で見ると、小学校では10校に1校、中学校・高等学校では3校に1校の割合でいじめが発生しているとあり、一方、文部科学省の同じ調査によると、公立学校における児童・生徒の自殺者数は、近年緩やかに減少しているものの、平成17年度においても105人存在しており、自殺者については小学生よりも中学生、中学生よりも高校生の方が多くなっているとのこと。しかし警察庁、生活安全局地域課が公表している「平成17年中における自殺の概要資料」(平成18年6月)によると、平成17年(文部省統計は年度であることに注意)の小中高校生の自殺者数は、小学生7人、中学生66人、高校生215人の合計288人となっており”、文部科学省の数値の倍以上である。
そして、”自殺の理由として上位に上がっているのは、「厭世」「精神障害」「父母等のしっ責」であるが、「その他」の中に全体の6割ほどが分類されてしまっているため、正確な自殺原因の特定がなされていないというのが現状”のようだ。
又、以下参考に記載の「自殺、福岡県筑前町立三輪中学校(関連)」の記載しているところによると、”「学校のいじめは減少している」という文部科学省の「いじめ」に関する調査に対し、「実態を反映していない」との指摘が出ているが、法務省の調査では増加傾向にある。同省の調査によると、学校でのいじめは、2005(平成17)年には前年より2割以上増えている”といい、この”法務省調査は、各地の法務局など人権擁護機関が、「いじめで人権を侵害された」と相談した当事者の申告などに基づいている。一方、文科省は、学校や自治体教委の報告を積み重ねる形だ。学校側がいじめを見落としたり黙認したりすれば、統計には反映されない"・・・と指摘している。それぞれの立場でそれぞれ調べ方が違うので、私達直接このような問題の調査に携わっていない者には、これらをどう見たらよいのか判らないが、やはり、文部科学省の調査は、当然に甘く、いじめや自殺者数の実体についても非常に少なめに出ているのだろうとは思うよ。
しかし、それにしてもまず思うことは、子供たちの、いじめによる自殺は親の責任が非常に大きいとも思う。無論、学校の責任も無視できないが・・・。ただ、問題を学校のせいにばかりするのはどうだろう?。子供がいじめられていることを素直に親に話せないで自殺してしまうというのは、やはり、子どものいじめによる“助けて!”・・・というサインを見逃してしまったということであり、これは親として、反省すべきところであろう。子供は、直接悩み事を話してこなくても必ず何らかのサインをだしているのだろうと思う。しかし、誰も気付いてくれず助けてくれないと悲観して自殺してしまうのだろう。それと、今の親自体が、戦後の経済成長と共に、経済面で豊かになったこと、又、戦後教育などの面で、忍耐とか我慢をすることに慣れておらず、子供の教育にいたっては当然に親以上に精神面での教育がなされていないだろう。戦後宗教や道徳といった面の教を避けてきたこともあり、今の時代の人達は”生きる”ことの大切さや自分以外の他人への”思いやり”の気持ちなども薄れてきているようだが、いずれにしても、子供のそのような悩み事を同じ家庭で生活をしていながら気づいてやることが出来ない・・・これが最も深刻な問題のような気がする。
今、自殺は少年だけでなく、貧富の格差が開く中、生活苦の老人などのものも増えてきている、これまでも各省庁ごとに自殺予防対策に取り組んできた腰の思い政府も、今後は自殺対策基本法(平成18年10月)に基づき、自殺の防止及び自殺者の親族等への支援の充実等を図るなど、自殺対策の総合的な推進を図っているようだ。(以下参考に記載の「内閣府共生社会統括官・自殺総合対策」参照)
最後に、最近ちょっと気になるというか私には面白いHPを見つけたので物好きな人は以下を見てみてください。
平成19年(2007)の殺人発生数は戦後最低
http://blog.livedoor.jp/kangaeru2001/
今年・2008(平成20)年2月1日に警察庁が、昨2007(平成19)年の犯罪統計(以下参考に記載の「犯罪統計資料〔平成19年・平成18年対前年同期比較〕」参照。但し、重たいので注意)を発表したが、殺人の認知件数は1,199件で平成3年の1,215件を下回って戦後最低を記録したという。それは、よいことであり、それが何が問題かというと、例えば、「去年のニューヨーク市の殺人事件数が過去最低」というニュースは日本の新聞も取り上げているのに、自分の国の「殺人発生数が戦後最低」になってもマスコミがとりあげないという不思議だというのである。
確かに最近のテレビなどでも、どこで殺人があった、自殺があったと不幸な出来事はこれでもかこれでもかと言うほどくどくど毎日報じられている。知らない外国人がテレビを見ると日本の国って今はそれ程ひどい国になってしまったのかと驚くのではないかと考える。
ところで、映画「三丁目の夕日」をご存知ですか?その映画の舞台となった1958(昭和33)年の殺人発生数は2,683件で、平成19年はそのころからの半分以下になっている。しかも人口は当時より3割ほど増えているというのに・・・。殺人以外の強盗、強姦、放火も、それぞれおととしの10%前後も減少していて、もちろん「三丁目の夕日」時代より少ない。未成年の凶悪犯罪も大幅に減っているという。そこで、少年の殺人統計グラフを見てくださいというので見てみた。以下のページである。
少年犯罪データベース 少年による殺人統計
http://kangaeru.s59.xrea.com/G-Satujin.htm
内容は、結構私適には面白いので、興味のある人はゆっくりと読めばよいが、要するに、警察の統計にもいろいろ恣意的な問題もあるようだということである。
私も、現役時代、調査したことを発表するのに色々レポートをっ作成する時には、統計資料を使ってきた。昔から、「数字」ほど便利なものはなく「人を納得させる」のには数字を、また、逆に「人を騙す」のにも数字が使われると言われている。私なども自分のレポートを納得させるために必要なデーターを拾い、又作ったものだ。そのように、先にも書いたが、それぞれの立場のものが、それぞれに自分達の都合の良いように数字を使って統計資料が作られていることは承知しておくべきだろう。だから、数字はややこしい。だから、少なくとも、マスコミなど、多くの人に影響を与える立場にある者は、簡単に発表者の数字をそのまま取り上げて、それで、良いとか悪いとか言っていると、発表者に上手く利用されるだけである。・・また、悪いことは伝えるがよくなっていることは伝えないというのも不公平である。バランスをとってもらいたいものである。しかし、最終的には、そんなマスコミの報道を信用している消費者がマスコミ報道に洗脳されてゆくことになるのだろう。今のようにテレビなどのマスメディアの発達していない時代には、それ程、大きく報道されなかった、犯罪や事件が、今ではテレビのニュースまがいのバラエティーで興味深々に取り上げられる。今インターネットの発達等により、犯罪の種類も増え凶悪な少年犯罪も発生し、少年のいじめや、いじめによる自殺も多く発生しているようであるが、それでは、過去においては、そのような若年者などによる凶悪な犯罪・いじめ・自殺などといったものは本当に少なかったのか・・・というと、私も、少し考え直さなければいけないかな~などと思ったりもしている。例えば、以下のデーターを見てみよう。
少年犯罪統計データ ↓
http://kangaeru.s59.xrea.com/toukei.html
この警察庁の統計がどこまで、信用できるかは別にして、それを正しいものとして、例えば、この中の 自殺統計などを見ると、15~19歳の1920(大正 9)年~2003(平成15)年自殺統計10万人当り若年者者自殺率を見る限り、1950(昭25 )年、15.3 % 1955(昭30 )年、31.7 % 1960 (昭35 )年23.8 %をピークに2003(平15)7.3%と減ってきている。ただ、今の時代は当時より豊かな世の中になっている。当たり前といえば当たり前ともいえる。自殺発生の理由など細かなことは知らないが、その時代時代によって、理由は違っているだろう。今は、食べることが出来ないといった苦しみじゃ~なく、ちょっとした事に悩みうつ状態になってしまう・・・・。何か、ひ弱い、豊かさ・贅沢さからきた精神面の弱さや悩みから起こっているのではないかと思われる問題が多いように思うのだが・・・。
(画像は、内閣府自殺対策推進室の平成19年度の「自殺予防週間ポスター」)
参考:
いじめ- Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81
少年犯罪データベース・昭和54年(1979年)の少年犯罪
http://kangaeru.s59.xrea.com/54.htm
プラトン政策情報館:いじめによる児童・生徒の自殺
http://blog.so-net.ne.jp/platon-bunken/2006-10-19
アホウドリの滑走のように: いじめ:小中高校生の自殺
http://blogs.dion.ne.jp/albatross_works/archives/cat_223223.html
自殺、福岡県筑前町立三輪中学校(関連)
http://ameblo.jp/respect-you-0725/entry-10018900428.html
人権擁護局フロントページ
http://www.moj.go.jp/JINKEN/index.html
自殺対策基本法 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E8%87%AA%E6%AE%BA%E5%AF%BE%E7%AD%96%E5%9F%BA%E6%9C%AC%E6%B3%95
自殺対策支援センターライフリンク 『自殺対策基本法』
http://www.lifelink.or.jp/hp/syomei.html
自殺対策基本法
http://www.ron.gr.jp/law/law/jisatu_k.htm
中学生25%が「うつ状態」 厚労省調査
http://ikaruga007.exblog.jp/i33
内閣府共生社会統括官・自殺総合対策
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/index.html
第3回自殺総合対策の在り方検討会
http://www8.cao.go.jp/jisatsutaisaku/sougou/taisaku/kentokai_3/gijiroku.html
生徒指導関係略年表について
http://www.mext.go.jp/a_menu/shotou/seitoshidou/04121504.htm
日本再生ネットワーク 「教育情報」 :子供の自殺
http://ikaruga007.exblog.jp/i33
ALWAYS 三丁目の夕日
http://www.always3.jp/05/
ALWAYS 続・三丁目の夕日
http://www.always3.jp/
統計(警察庁)
http://www.npa.go.jp/toukei/index.htm
犯罪統計資料(平成19年・平成18年対前年同期比較)
http://www.npa.go.jp/toukei/keiji31/hanzai.html