今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

納豆の日

2005-07-10 | 記念日
今日(7月10日)は「納豆の日」
「7と10」の語呂合わせで、1981(昭和56)年に関西納豆工業協同組合が制定し、1992(平成4)年に全国納豆協同組合連合が改めて制定したそうである。原料が豆なので、非常に栄養価の高い食品であり、水戸天狗納豆などが有名であるが、昔は、茨城県の水戸を中心に関東ではよく食べられていたようであったが関西では余り納豆は好んで食べなかった。この納豆の語呂合わせ記念日が関西発祥なんて・・それだけ、近年関西でも食べられるようになったということだろう。
私は、昭和30年代後半、東京で 仕事していたが、東京では朝ごはんに納豆を毎日食べているところが多かった。初めて、出張で水戸へ行くとき、多くの仕事の仲間から水戸の納豆を買ってきてくれと頼まれ、よく知らないものだから気安く引き受けたが、帰りに買ってびっくり、土産物用の、藁(わら)で包んだものは、価格は安いが、すごく嵩高い。持って帰るのに一苦労したのを思い出す。私など、その頃、神戸の家では納豆など食べたことなかったが、水戸などへ出張すると、何処の旅館でも朝は必ず納豆が出てくる。毎日出されるのでいやいやだが、食べているうちに好物になってしまった。
納豆の嫌いな人はあのネバネバが嫌いという人が多いが、好きな人は逆にあのネバネバがいいんだろうね~。
昔、よく、今の「豆腐」が納豆で「納豆」が「豆腐」だなどといい、ごく最近までそう思っていた。それは、豆腐の「腐」が「くさる」なのでそう信じてたのだが、「豆腐」は、中国が発祥の地で、中国では豆腐の「腐」と言う字には、くさるという意味はなく、 「ブヨブヨしたもの」という意味で、 豆腐は豆が腐ったから「豆腐」ではなく、 豆を加工してブヨブヨしたものだから豆腐なのだそうだ。 そして、「納豆」は、奈良時代に中国の僧侶から伝わり、日本で初めて豆腐が文章にでてくるのは平安末期の奈良・春日大社の神主さんの日記で、「唐符」と記 述されており、本当に「豆腐」という漢字が記述されたのは、鎌倉時代の日蓮上人 の書状(1280年)からだそうである。 「納豆」はお寺の台所、すなわち納所で作られた豆だから「納豆」と元禄時代の『本朝食鑑』に書かれているという。
ただし、平安時代に記録された納豆や古歌にでてくる納豆は、ほとんどが寺納豆(塩辛く乾燥した納豆)のことだそうである。
いま、私達が食べている納豆(糸ひき納豆)は、弥生時代からある、日本古来の代表的な伝統食品だそうだ。弥生時代には、大豆をはじめとする豆類の栽培もされており、当時の素焼きの土器で、大豆を煮るのは大変なことであり、煮る時間を少なくするために、あらかじめ大豆を叩きつぶしてから煮るという方法をとっていた可能性があり、当時の竪穴式住居の藁の上に落ちた煮大豆が、中の炉の暖かさで発酵し、いつの間にか「納豆」になっていたものと推測されている。当時の住居の中は、納豆菌にとって、ほどよい温度と湿度で、納豆が出来る条件としては、申し分のない環境だったと言うのである。最初は偶然の産物だったかもしれない納豆も、そのおいしさと保存性の良さから、次第に製法が工夫され、確立されていったものと観られている。(関西納豆工業組合HP参照)
最近は、健康食品として、女性に人気があるようだね~。
2002年からは、7月10日の“納豆の日”に「納豆クイーン」(主催・全国納豆協同組合連合会)が選出されるようにまでなっている。この第1回クイーンには、菊川怜子。そして、2代目クイーンには上戸彩や佐藤藍子が選ばれているという。昔は、ほんの朝食の一品でしかなかった納豆が今や、時代の花形商品ともなっている。
そういえば、2年ほど前に、TVで「納豆ローション」の作り方をしていて、これが、肌の内側の細胞を活性化させアミノ酸など天然の保湿因子を増やすと言うので、家で作ったことを思い出す。私ら夫婦も年なんだろう・・・残念ながら、肌が乾燥しやすい。それで、TVの通りつくって、つけてみると確かに効果があった。しかし、作るのに使う「無水エタノール」だったと思うが・・・を行きつけの薬局へ買いに行くと、薬局の人が、今流行で皆作るといっているが、保湿用のローションを買っても費用的には変らないよ・・といわれた。家人に聞くと確かに変らないらしく、その後は、もう作らず薬局でローションを買うようにしたが、納豆にはそのような効能もあるんだね~、たいした優れものだよ。
最近では納豆の効用に、0ー157に対する効力も発見されているという、夏場を乗り切るために、今日は、納豆の日だから、昼に納豆をと思うが、ご飯にかけてというより、あっさりと納豆を食べることができる「冷やし納豆そば」でも食べようか・・・。
(画像は、全国納豆協同組合連合会公式サイト、キャラクター「ナットウマン」
参考:
関西納豆工業協同組合
http://www.natto.or.jp/
全納連/全国納豆協同組合連合会公式サイト
http://www.natto.ne.jp/
納豆学会(Nattou Gakkai)
http://www.nattou.com/