今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

サラダ記念日

2005-07-06 | 記念日
今日(7月6日)は、「サラダ記念日」
歌人の俵万智さんが1987(昭和62)年に出した歌集『サラダ記念日』(河出書房新社)の中の一首「この味がいいねと君が言ったから 七月六日はサラダ記念日」から。この歌集がきっかけで短歌ブームがおき、また、「記念日」という言葉を一般に定着させた。
私も、このBlogで、「今日のことあれこれと・・・」と題して、今日の記念日などについてあれこれと、書いているので、なぜ「7月6日」が『サラダ記念日』・・・などとついつまらぬことを詮索したがるが、俵万智に言わせれば、「あえて意味のない日ということで7月6日を選んだ」と何かの新聞に書いてあるのを見たことがある。・・・ま、こんなところでも、普通の人とはちょっと違うね。
兎に角、スーパーやドレッシングのメーカー等などにとっては、いい口実の記念日が出来、この日とばかり、商品の売り上げを伸ばそうとPRを行っている。
「嫁さんになれよ」だなんて
  カンチューハイ二本で言ってしまっていいの
万智ちゃんがほしいと言われ心だけ
         ついていきたい花いちもんめ
「この味がいいね」と君が言ったから
         七月六日はサラダ記念日
有名になったこれらの歌など、自身の日々の周辺から恋愛だけでなく家族、生活、ふるさとなど、自由に題材を取り出し、その場その場の情景を巧みに、さらりと、口語をいかして31文字で詠んだ短歌は、今までの歌壇の慣習を打ち破ったポップス調というか、広告コピーのような調子の短歌で、「サラダ記念日」が出版された頃は、与謝野晶子の再来かと世間を驚かせた。
この人の特徴は、普通の人がどうもうまくいえない気持ちをズバリ31文字にまとめあげるうまさにあり、だれもが真似たくなるような歌がある。読む人にとっては、こんなふうに歌が作れるのかといった発見があり、この本の出版以降、多くの人が彼女の短歌を真似て歌を作ったのではないだろうか。
この本の出版された翌1988(昭和63)年、早速、あの有名な映画「男は辛いよ」シリーズ「寅次郎サラダ記念日」(第40作)が、俵万智のベストセラー歌集にヒントを得て製作され、初冬の信州を旅する寅さんは、 小諸駅で出会った老婆と意気投合。翌朝、 老婆を迎えにきた美しい町の女医に、 寅さんは例によって一目惚れ。このシリーズのマドンナは三田佳子さん。マドンナの姪の短歌好きの女子大生役には三田寛子が扮し、 俵万智の短歌を詠んでいる。
短歌の世界に新しい感覚を導入し短歌になじみのない人に短歌の面白さを広めた功績は大きい。
しかし、この本を出版以降、彼女の歌の世界での活躍を余り聞かない。中には、短歌を作る人が皆彼女の真似をして短歌を作るので、短歌の定型、日本語の美しさが退廃へ向かっているとの冷たい見方も出ており、「サラダ記念日」で新風を吹かせたものの、今までの伝統ある口語短歌の歌人たちにはかなわなかったのであろうか・・・?。
ネットには、サラダ料理のHPがたくさんある。今日は、折角の「サラダ記念日」。夜の食事には、家人の作ったサラダ料理を食べて「この味がいいね!」とほめてやろうか・・・(^0^)。
(画像は、DVD「男はつらいよ・寅次郎サラダ記念日」1988年松竹作品) 
参考:
俵万智(Machi Tawara)
http://www.tokyo-concerts.co.jp/artist/tawara.html
松岡正剛の千夜千冊『サラダ記念日』
http://www.isis.ne.jp/mnn/senya/senya0312.html
ベジタブル・クラブ|サラダ料理レシピ
http://aojiso.jp/recipe/salad/
サラダ 料理レシピ/キッコーマン ホームクッキング
http://www.kikkoman.co.jp/homecook/search/theme/result_01salada.html
サラダ/料理の作り方[グルメレシピ.COM]
http://www.gourmet-recipe.com/recipe/flg_8_1.htm