今日のことあれこれと・・・

記念日や行事・歴史・人物など気の向くままに書いているだけですので、内容についての批難、中傷だけはご容赦ください。

なにわの日

2005-07-28 | 記念日
今日(7月28日)は、「なにわの日」。「な(7)に(2)わ(8)」の語呂合わせから。
それでは、大阪を意味する「なにわ」と言う言葉に、あなたならどのような漢字を当てるだろう?
これを、GOOGLEで調べた人がいる。そうすると、日本のホームページで使われているものは、(1)難波、(2)浪速、(3)浪花、(4)波華、(5)浪華の順だそうである。しかし1位の「難波」は、たいていの場合「なんば」と読むから、ここは「浪速」と「浪花」の対決となり、そうすると、「浪速」:「浪花」=14万3000件:7万1200件=2:1の割合で「浪速」の方がよく使われているということだそうだ。ふんふん、これは以外に、懸命な使われ方だね~。
原始時代、大阪平野の内陸部は海水の河内湾であり、のちに河内湖になり、河内潟になってきた。日本で一番古い記録である『古事記』と『日本書紀』には、「ナニワ」という言葉が使われており、『日本書紀』の神武即位前紀に、 「皇師(みいくさ)遂に東にゆき(中略)、方(まさ)に難波碕に到(いた)る。奔(はや)き潮有り手太(はなは)だ急なるに会う。名づけて浪速国と為(な)す。 亦(ま)た浪花と曰(い)ふ。今難波と謂ふは訛(なま)れるなり」。とあり、潮流が早いので浪速といい、後に難波となまったということである。
豊臣秀吉の大阪城築城は単に城づくりだけでなく、城下の市街地の開発を含めたものであり、中でも東横堀川の開削は、外堀として城の防御を固めるほか、相当に低湿地であった船場地区に盛土をして土地造成を図り、また水運を確保し物資の運搬を容易にするなど様々な目的があった。 江戸時代に入って徳川氏によって大阪城の再建、船場・島之内の開発がはかられたが、市内の堀川の整備は、主に開発商人によって盛んに行われ、道頓堀川ー元和元年(1615)を初めとするが、その内、幕府管轄の「公儀橋」は一割も無く、大半はお上に頼らず民衆が架けた、「町橋」 だったそうだ。昔から、「水の都」などとも言われていた大阪は、運河に囲まれた街であり、その心意気は江戸の八百八町ならぬ、「なにわ八百八橋」と言われ、大阪は川と橋の街として有名であった。「天満橋」「天神橋」「難波橋」の難波三大橋を始め、淀屋橋、水晶橋などの市内の橋。淀川、大和川という大河に架かる枚方大橋、大和橋。心斎橋、四ツ橋など今は地名に名前を残すだけの橋もある。当時、川は流通の中心で、「出船千艘・入船千艘」と形容され、諸国の物産を積んだ、菱垣廻船が安治川港に集まり、伝馬船が堂島・船場・中ノ島などの蔵屋敷や商家に荷を運んでいた。
しかし、以下参考の知ってるかい「なにわ名物開発研究会」 の「なにわ名物白書」には、「“なにわ”という言葉から連想されるもの」は? の問いに関する回答を集計をしたものがあるが、その中に、大阪の橋や川といったものは出てこない。「“なにわ”の有名な場所」と言えば ?・・の問いに、3位道頓堀(26,2%)が出てくるだけである。因みに、「“なにわ”という言葉そのものから連想されるもの」は?の質問に対しては、1位大阪城 (17.2%) 2位たこ焼き(8.2%) 3位商人(商売人)(7.9%)であり、大阪商人を連想する人も1割といない。私などが、若い頃(昭和30年代)に大阪の本町で、仕事をしていた頃は、まだ、大阪華やかなりし頃であり、東京に対抗してというよりも、当時産業の中心であった繊維関係などにおいて、圧倒的に大阪がリードしていた。「“なにわ”という言葉から連想されるもの」が大阪城とたこ焼とは、ちょっと寂しい気はするね~。
「ナニワ」の話は、それまでにして、大阪弁は、大阪地方の方言で、じゃ~、大阪弁といえばみな同じかと言うと、大阪弁にも、大まかに、「なにわことば」と言われるもののほか、河内弁。泉州弁などがある。「なにわことば」は昔の船場・島之内の商人などが使っていた言葉で、一般には、この「なにわことば」を、大阪弁と呼び、私などが大阪で商売をしていた昭和30年代にはまだ使われていたが、今では、この言葉も余り正確には使われていないようだ。ここにあるのは、私のコレクションの中の絵葉書の1枚であり、道頓堀の風景である。多分大正ごろのものと思うが、この絵葉書の面白いのは、絵はがきの説明が、大阪弁(なにわことば)で書かれている点である。
写真では読みにくいので、説明通りに書いてみよう。
○道頓堀絵葉書より
エライニギヤカデ オマッシャロ 、コ々ガ名代ノ道頓堀ダンガナ、
カゝリノ蓙ハ、浪花蓙デ、次ガ中座、角蓙、朝日座、弁天蓙ノ五ツガオマスヨッテニ、
何時モ何時モウデヤウデヤ見物人ガエライギョーサン居りマッシャロ、
ココカラ千日前へ行キャハルトマタ賑ヤカダッセ、行キマホカ
以上であるが、ドウデッカ?ゴッツウ ノスタルディーダッシャロ・・
今日はチョット 大阪弁ノ 勉強シナオシマヒョカイナ~。
大阪弁に興味が出来たら以下のHPも覗いてみるといいよ。
大阪弁~なにわことば~講座
六稜大阪学講座「なにわことば三昧」INDEX
大阪弁完全マスター講座
全国大阪弁普及協会
参考:
知ってるかい「なにわ名物開発研究会」
http://www.kuidaore-osaka.com/2top/fumi/07_magic/naniwa/
「ナニワ」の由来
http://www.osakahonjou.com/naniwa.htm
大阪ページ(大阪府立中之島図書館 )
http://www.library.pref.osaka.jp/nakato/osakatop.html
ここの錦絵にみる大阪の風景 道頓堀展 ~描かれたなにわの華~など面白いよ。