ハイカーホリックの介護日記~機能訓練指導員の一日~
体の衰えは筋肉の衰えです。筋肉を復活させる事に全力を尽くします。
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★バラン


これはお弁当などで味が移るのを防いだり、彩りを良くするために入れられるもので「バラン」というものです。この色と形のものが一般的ですが、現在ではいろいろな色やイラスト入りのものまであるようで、それらも全て含めて「バラン」と呼ぶようです。
これが「バラン」というものだということは知ってはいましたが、そういう名前のものだと思っていたので、名前の由来までは考えたこともありませんでした。ところが今回、この名前の由来となった植物に会ってきました。

★ハラン


ハラン(葉蘭)です。ユリ科の植物で別名をバランともいうそうで、もともとはこの葉っぱを使っていたことから、上の写真のものを「バラン」と呼ぶそうです。
そういえば回転しないお寿司屋さんでこの葉っぱの上に握ったお寿司をのせて提供してくれるところもありますね。

★ハランの葉っぱ


葉っぱがキレイなので庭などによく植えられているそうですが、ここのものは藪の中にあり、どこからか逃げ出したもののようです。
ところで「蘭」と名前の付くものはラン科の植物だけではありません。ユリ科にも多く見られます。例えばスズラン、ソクシンラン、ヤブラン、ノギランなどです。この他リュウゼツラン科のリュウゼツラン、ヒガンバナ科のクンシランなども蘭という字がつきます。これらの共通点は単子葉植物であり、葉っぱが縦に葉脈が入っています。つまりこのような葉っぱを持つ植物をもともとは「ラン」と呼んでいたようです。

★ハランの花


それでこのハランの花を探しにわざわざ藪の中にやってきたのです。花はどこにあるのかというと、地上すれすれかあるいはちょっと土の中にあります。ハランは葉っぱが直接土の中から生えているように見えます。その根元の部分の枯葉や土を取り除いてやったら花があるのです。
花を傷つけてはいけないので少しずつ取り除いていったら出てきました。そして咲いていました。直径が1~1.5cmくらいの花です。

★ハランのつぼみ


つぼみは沢山出てきました。ところが咲いているものは結局上のひとつだけでした。
カンアオイの仲間も土を少し掘って花を探さなくてはいけませんが、あちらはウマノスズクサ科です。

★ハランの果実


花と一緒に実も出てきました。どうやって結実するのかというと、どうもナメクジとかカタツムリが媒介しているようです。

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