子供の頃から「時刻表」と「地図帳」の大好きな子供でした。「電話帳」なんかも好きでした。暇さえあれば、これらを飽きもせずに眺めていました。当時の僕の姿は、今の自分の子供の姿と比べると、奇妙な子供だったと感じます。親としてはちょっと心配になるタイプの子供だったかもしれません。
地図帳は親が買ってくれましたが、時刻表は自分のお小遣いで買っていましたから、ダイヤ改正の時に買い増すくらいでした。電話帳はタダですから、これは有難かったです。
今回久々に地図帳を買いました。さすがに親はもう買ってくれませんから、自分で買いました。それがこの「旅に出たくなる地図」です。日本と世界とがあるのですが、とりあえずまずは日本のほうを買いました。
出版元は「帝国書院」です。地図帳といえば帝国書院さんです。子供の頃からずっとお世話になっています。ずっとお世話になっているおかげで、すごく見やすいのです。懐かしささえ感じました。
書名を見ると観光ガイドブックのように感じますが、これはれっきとした地図帳です。さすが帝国書院さんです。地図帳というスタイルは全く崩していません。ところが眺めていると、書名の通り旅に出たくなってきます。興味や好奇心が沸々とわきあがってくるのを自分で感じます。
ちょっと写真が見にくいのですが、やっぱり今まで見てきた地図帳とはちょっと違うのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3e/a1/6a42627ba7f4fcd041a74ab117281834.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/33/03/9283b67831a3c38e1c091bf5bfba0fac.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/3a/d3/569d8e666a361125989274b0808cad64.jpg)
観光地や年中行事などをとても小さなイラストにして地図帳の中にちりばめてあります。このイラストが緻密で「よくこんなにも小さくできるな」と思うくらい、良い出来なのです。それから観光地や名所旧跡などを赤字で示してあり、その説明が青字で書かれています。
地図は普通の地図のほかに鳥瞰図が多用してあります。これが旅心を掻き立てる要因のひとつになっているように感じます。また美しいカラー写真も沢山掲載されています。それが地図と一緒に掲載されているというのがいいのだと思います。
ですから、この地図帳には三角州や扇状地の説明のイラストは載っていません。河岸段丘などというマニアックな記述もありません。また工業地帯の生産額の棒グラフや、温州みかんの生産量の円グラフも載っていません。ただその土地の特産品などは紹介してあります。
全体的に地図好きを満足させる出来になっていると思います。「さすが帝国書院さん、いい仕事しています」。
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