はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

電車でちょっと怖かったこと

2021年12月08日 | 日々の出来事
2021/12/08
 
 
今日は風雨が強かったので、電車で仕事に出かけました。
電車といっても、車両が一両だけの都電です。
 
満員の電車をひとつやり過ごして、次の電車に乗りました。
少しすいていて、座れてよかったと思いました。
 
次の駅で乗ってきたらしいシニア女性が、そばにいた若い男性に怒鳴りながら胸ぐらを押したりしているのに気がつきました。
 
私から1mくらいしか離れていないところでした。
 
何かトラブルでもあったのかな
2人は知り合いなのかな・・?
と思って見ていると、男性は女性を静かに押し戻し、知らん顔をしてどこかを見つめていました。関わり合いたくないと思っている様子でした。
 
女性は「このやろう」とか「わかっているんだ」などと言っていました。
 
傘を持っているので、女性は傘の先を男性のほうにむけたりして、危ないのです。
 
私は心臓がドキドキしました。
こういう場面は男性が多いけれど、女性、しかもお婆さんでもあるんだなあ。
 
女性は後期高齢者、黒いコートを着て背筋もすっとして、身なりは悪くありません。
 
最初こそ声をかけて、「まあまあ、ここに座って。落ち着いてください」とか言って、とりなそうという考えも一瞬浮かびましたが、話が通じない人かもしれない。
関わらないほうがいいと思って、下を向いていました。
 
すると運転手が「お客さん、どうかされたんですか?」
とマイクで訊いてきました。
 
「私はずっと後をつけられているんだ!それも3人に」
「気がついているんだ」
「本当にまったく、こんな世の中・・」
 
少し支離滅裂だったので、これはレピー小体型認知症か、統合失調症で、幻覚を見ているのかもしれないと思いました。
 
運転手さんは「次の駅に交番がありますから、降りて、交番で話してみてください」と言うと、「わかっている」と強い口調で言います。
 
若い男性は女性のほうを全く見ないで、動かず一言も発しませんでした。
 
でも、女性がずっと傘の先を男性のほうにむけたりしていたので、いつか実際の行動に出てしまうのでは、とか、男性がそのうちに怒り出して、女性を突き飛ばしたり、殴ったりしたらどうしようとハラハラしました。
 
また、女性の怒りの矛先が私に向いて来たらどうしようとか、いろいろなことを考えました。
 
目を合わせないでずっと下を向いていましたが、もし傘などで攻撃されたら、どういうふうにかわすか・・・すぐに動ける態勢で緊張していました。(今思えば笑い話ですが)
 
次の駅でその女性が降りて行ったので、ほっとしました。
 
女性の怒りはその若い男性一人に向いていたようです。
若い男性は要注意人物である、というような刷り込みがあるのかな、と思いました。
 
それにしても1両しかない車両では逃げ場もなく怖いですね。
 
しばらく前にも電車内で怖い事件があり、実際に人が刺されたり、火をつけられたりというようなことがありました。
あの事件も他人事とは思えなかったけれど、実際に目の前でこういうことに遭遇すると、いやなものですね。
 
もし認知症や統合失調症だったら、どういう対応をすればいいのか、と思ったことでした。優しく声をかけると、案外静まるものなのか、かけないほうがいいのか。
 
この女性には家族がいるのだろうか、いるとしたら、家族は見守りが大変ではないだろうか、それとも一人暮らしなのだろうか・・・
 
私の隣りに座っていた女性は顔も上げず、一心不乱にスマホに何か打ち込んでいました。
 
この騒ぎに気づかないはずはありません。今起こっている出来事をSNSに書き込んでいたのかのはわかりませんけど。
 
仕事先で、この話をすると「話しかけなくてよかったですよ。前の事件で、真っ先に刺された人は、その人に注意をした人だったんですよ」と言われました。
 
電車に乗ると、いろいろなことに遭遇します。
 
 
 
 
 
コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« クリスマスツリーを飾りました。 | トップ | クリスマスリースが届きました »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

日々の出来事」カテゴリの最新記事