はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

メダリスト オン アイス

2019年12月25日 | フィギュアスケート

2019/12/25

 

全日本の翌日に行われたメダリストオンアイス。

深夜に放送されたので、後から録画を見ました。

日本っていいなあと、やっぱり感じます。私はアイスショーを見ることが多く、海外スケーターを見ることも多かったけれど、やはり一番身近で親しみを感じるのは日本人スケータ―。それも将来有望な若いスケーターたち。

心配していた羽生さん、なんときれいな「SEIMEI」!こんなに体がキレるのか、やはりうまいなあと目を瞠りました。音楽に体が吸いつくと言うのか、ぴったりとなじんだ動きは、ああ、スィッチが入ったな、気持ちよく滑れているなと感じました。

「日に日に体が劣化して、心と体が乖離した」などど言うから本当に心配していたのですけれど、素晴らしかった。エキシビ版で試合より多少短くなっていたのでしょうが、SEIMEIらしい雰囲気と気迫もありました。

それを見た時に思ったのですよ。

この人は逆境に強い人だったと。悔しさをバネにいっそう燃える人だった。会心の演技で少し気持ちも上向いたことと思います

ちょっと安心です。

羽生さんをずっと見てきて思うのは、「緊張しました」という言葉が多いこと。確かに緊張する場面も多いですけど、いつも出てくる感想の言葉。

この人はハイリー・センシティブ・パーソンHighly sensitive person, HSP)ではないかと思います。感受性が強く、まわりの状況がわかる。多くのことにアンテナが立っている。だからこそ緊張することも多いだろうし、そんな状況のなかで演技をすることをいつも求められ、トップとしての振舞いをしていたのは、さぞかし神経をすり減らしていたことでしょう。

自分の特性を知り、対処方法を知ることで、もう少し楽に生きられるようになるかな。昌磨君がトップの重圧を肩代わりしてくれたので、少し楽になるかも。

昌磨君への接し方はさすがというか、それが、今まで勝負事で誰もしなかった(であろう、推測です)やり方。これは羽生さんの真骨頂と思いますね。

負けたくないと思っていたでしょうが、さっと切り替えて讃える。昌磨君は讃えられるべき全日本チャンピオンなのですから。タイトルを取ることがどれほど大変であるかを身に沁みてわかっているので、讃えるべきことを讃えた。

 

また高橋大ちゃんへの接し方。今回を持ってシングル引退ですから、このショーの場でその功績を讃え、労をねぎらう手つなぎだったと私は思います。そのへんの配慮も素晴らしい。アイスダンスのリード姉さんを引っ張り出した国別の時のことを思い出しますね。

 

 

コメント
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