はちみつと青い花 No.2

飛び去っていく毎日の記録。

NHK文化講演会「大腸の健康法」

2019年12月28日 | 健康

2019/12/28

 

少し前のことになりますが、12月15日のNHKラジオの文化講演会で、松生恒夫氏の『大腸の健康法』を聴きました。

これがとてもよかったのです。たいへん参考になりました。

 「日々内視鏡で患者の大腸を診察し続けている医師・松生恒夫さんが、“快腸”を保ち、健康長寿を実現するための食事方法や整腸法について、具体的に紹介していきます。」という内容。

箇条書きにまとめました。

・1960年までは日本は大腸の病気が少なかったのに、だんだん増えてきている。食事の変化が関係している。

・便秘で漢方のセンナ.ダイオウ.アロエの下剤は毎日飲むと、腸が真っ黒(大腸黒皮症)になる。漢方医は内視鏡をしないからわからないのだ。

・大腸内視鏡の重要性。簡単にポリープを切除できる。

・潰瘍性大腸炎は食生活が原因ではないか。危険因子としてチーズ、バター、ヨーグルトなどはグレーゾーン。よいのは白菜、ミカン、漬物、山菜、日本茶。

・腸内環境を構成するのは食事、腸管の働き、腸内フローラの3つ。

・ヨーグルトは腸内環境によいといわれているが万能でない。宣伝されているようなインフルエンザに効かないし花粉症も治らない。

・植物性乳酸菌(ラブレ菌)がよい。過酷な環境を生きて大腸に届く。味噌、漬物が日本人の腸を守っていた。

・伝統的な一汁三菜の食事を1日1回採ることを勧めている。コンビニ食でも雑穀米、インスタント味噌汁、漬物を買ってきて採ることができる。

・麹菌がビフィズス菌を増やす作用がある。酸性プロテアーゼでビフィズス菌を増やして下剤を減量できる。酸性プロテアーゼは甘酒に多いので、甘酒をお勧めしている。

・日本人の腸内環境を守ってきたのは麹菌、だから1日1回は味噌汁をとるとよい。

・便秘症の人より、そうでない人のほうが生存率が高い。

・水溶性食物繊維が腸内で分解され酪酸を増やす。短鎖脂肪酸の酪酸は免疫機能を高め、アレルギーを予防するらしい。

・水溶性食物繊維を採るには、果物、納豆、麦がよい。

・赤身肉はよくない。鉄分と脂肪が反応してフリーラジカルができる。これが細胞を変化させてがんを発生させる。アメリカでは1日80g以内と言っている。肉と魚は日々交互にする。牛豚でなく鶏肉のほうがいい。

・北欧は潰瘍性大腸炎が多いが南ヨーロッパは少ない。これは地中海式食事がいいのではないか。地中海食は乳製品が少なく、オリーブ油、穀物、野菜が多い。

エキストラバージンオリーブ油を1日大さじ1杯採ることをお勧めする。悪玉コレステロールを下げる、肥満予防になる、潰瘍性大腸炎を防ぐ、リューマチに効果、アンチエイジングに効果がある。

・リノール酸は昔はいいといわれていたが、動脈硬化を発生させる。がんができると増殖させる働きがある。ゴマ油はリノール酸が多く、あまりよくない。亜麻仁油はいいといわれるが、それほど効果はない。

・魚の油のDHA、EPAはがんを抑える働きがある。魚を食べたほうがいい。

・糖質制限は効果なし。

 

結論としては「一汁三菜の和食にオリーブオイルを取り入れるのがいい」

 

栄養については管理栄養士、老人医療の専門家など、いろいろな方がいろいろな情報をくれるので、最近は肉も大切かな、積極的に食べようと思っていたけれど、やはり、日々、腸を診察をしているお医者様の言葉が一番信頼できるように思う。

赤身肉は減らし青魚を増やそう。

それとエキストラバージンオリーブオイル。サラダオイルやマヨネーズを使うべきところをオリーブオイルに変えてみよう。

 

 

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