2016年3月の読書メーター
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:16410ページ
ナイス数:1282ナイス
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■闘う君の唄を
中山作品なので、このままどんでん返しの要素がないまま、 新人の凛がモンスターペアレンツと悪戦苦闘云々で 終わるわけがないと思っていましたが、 渡瀬警部が追ってる事件にそう繋がるとは。 「おやすみラフマニノフ」に登場した オーボエ奏者、神尾舞子が幼稚園の先生になったのが意外だけれど、現実的な選択は彼女らしいと言うべきか。
読了日:3月31日 著者:中山七里
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■アメリカン・スーパー・ダイエット―「成人の3分の2が太りすぎ!」という超大国の現実
米国公衆衛生総監室によれば、肥満が原因で死亡する者、年間およそ30万人。 1年に費やされる肥満関連医療費、約1470億ドル。 肥満であることを理由に差別されるいわれはないと「FAT!SO?」と声を上げる気持ちも分かる。 自らの管理不行き届きで太った人々のために、過剰な配慮をする必要があるのか、という疑問ももっともだと思う。 人種的なことは分からないけど、日本人はきっとこれほど太れない。 こうなる前に内臓のどこかがおかしくなり、 病院にかかって治療のために食事制限、な感じかな。
読了日:3月31日 著者:柳田由紀子
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■ニルスのふしぎな旅〈2〉[全訳版] (偕成社文庫)
巻頭のスウェーデンの地図を見ながら読むとニルスたちと一緒に旅をする気分。 狐のずるの策略でからすにさらわれたニルス。 そこからどうにかピンチを脱したものの、立て続けに死と向き合うことになり、 人生について少し考える機会が出来たかも。 ニルスの木靴を拾ったオーサとマッツは間一髪のところで氷の湖から出られて良かった。 木靴を石に乗せたオーサはあの声を不思議に思っただろうなあ。
読了日:3月30日 著者:ラーゲルレーヴ
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■小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代 (新潮新書)
料理研究家が紹介してきた料理は、その時代に生きる女性を映す鏡。 少なめの油で揚げものを作り、煮物はフライパンで、青菜の炒め物はゆでずにじかに。 小林カツ代は本当に革命者だったんだなあ。 いまはネットで気軽にレシピを調べられ、自分の好きなようにアレンジをしていっているから、 特定の師匠を持たない料理研究家はもっと増えてくるのかも。
読了日:3月30日 著者:阿古真理
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■パタゴニア―あるいは風とタンポポの物語り
パタゴニア旅行記と見せかけ、実は奥様への壮大なラブレターなのかもしれない。 湖畔に建つチリ政府の森林監視員の一軒家に一晩泊めてもらい、 その家の奥さんがどうやら我々を迷惑がっているようだ、のところで、なんとなく椎名さんの奥様とだぶらせてしまった。 チリ海軍リエンテール号のロベルトおっさんが、本当に日本の演歌を気に入ってくれていたらいいんだけれど。
読了日:3月29日 著者:椎名誠
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■針穴のパリ----田所美惠子写真集
針穴ってなに?と気になって図書館で借りました。 針穴=ピンホール。 外見がカメラとは思えないような針穴写真機、まさかこれで写真を撮っているとは周りのひとは気付かないかも。 ピンホールカメラの写真が絵画的と評されるのがすごく良くわかる。 モノクロなのにシャープじゃなく、色の境目が柔らかい。
読了日:3月29日 著者:田所美惠子
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■わたしは甘えているのでしょうか?27歳・OL
「バカバカしくも切実な悩み」の相談と回答を集めたもの。 他人と比べて不公平さを感じるから愚痴が出て、その愚痴がちょっと拡大して悩みになった、 って感じが多かったように思います。 他のひとから見ると、そんなくだらない、って言いそうな 悩みの根っこはだいたいそういうところにあるんだろうなあ。
読了日:3月28日 著者:村上龍
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■「多肉植物の名前」400がよくわかる図鑑
ずいぶん昔、友達の結婚式の引き出物で貰ったちびサボテンが、いまでは結構な大きさに育っています。 その品種がなんなのか知りたくて図書館で借りた本。 多分アズレウスな気がする。 繊細な観葉植物は枯らしてしまいそうで怖いのですが、 多肉植物は育てやすい品種が多いイメージ。 冬は室内にいれる程度、水やりも大雑把なのに枯れてません。 エアープランツいいな、でも難しいかなあ。
読了日:3月28日 著者:
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■ニルスのふしぎな旅〈1〉[全訳版] (偕成社文庫)
小人の妖精トムテにいたずらをしたニルスは小人にされてしまう。 ガチョウのモルテンと一緒にガンの群れに加わり旅に出る。 ヤマザキマリが自著のなかでこの本を幼少期に読んだと書いていて、懐かしくなり読み返してみることにしました。 子供のころに読んだはずなのにおおざっぱなことしか覚えていなくて、 それがかえって楽しめています。 エーランド島は大きい蝶だったとか、実際にある言い伝えがもうファンタジー。 狐のずるはニルスたちを追いかけてくるか。
読了日:3月27日 著者:ラーゲルレーヴ
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■歳時記を生きる
季節ごとの出来事を綴る。 ウォーキングに出たのはいいけれど道に迷い雨に降られて散々な目に。 私はそういうときのために、わざわざ普通の格好で歩き、小銭かPASMOを持っていきます。 税務調査が入り、追徴課税で600万(多分)っていう金額には驚いた。 費用の内訳とか仕分けの決まり事を守って素人がちゃんとやるのは大変、 やっぱり会計士さんは必要だ。
読了日:3月27日 著者:岸本葉子
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■無趣味のすすめ
文字のサイズが大きいので、ぐいぐい迫ってくる感じ。 「仕事はなんとしてもやり遂げ、成功させなければならないもの。 仕事に美学や品格を持ち込む人は、よほどの特権を持っているか、よほどのバカか、どちらかだ」 逆に、美学とか品格を持ち込まないといけないような仕事ってあるのかな、としばらく考えてしまいました。
読了日:3月26日 著者:村上龍
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■落としぶたと鍋つかみ
グルメって意味じゃなく、気持ちいいくらいおいしいものに対して貪欲。 子供のころからちゃんと食べてきたからこそ、正統派の食いしん坊になったような気がしますがどうでしょうか。 ニンジンとレンコンを同じ厚みにして火の通りを比べてみたり、そんなことも楽しそうに思えてきます。 ふうたろうちゃんとふたりで台所に立っている写真がいいなあ。
読了日:3月26日 著者:本上まなみ
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■つぎはぎプラネット (新潮文庫)
巻末の「星新一ショートショート全作品読破認定証」に思わず慌てる。 すいません読破していませんごめんなさい。 子供向けの雑誌に掲載された作品は、親に対する子供の言葉遣いが丁寧。 そういう時代だったんだなあとしみじみ。
読了日:3月25日 著者:星新一
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■戦場へ行こう!!雨宮処凛流・地球の歩き方
自分探しの旅もここまでくると、とことん突き抜けて突き詰めて、 他人がどう思っても関係ない、これこそが自分だ、ってものを見つけられなきゃおかしい。 そして見つけたあとどうするのか、そこからが本当の人生。 北朝鮮のチュチェ思想っていうのがどういうものなのかが良く分からない。
読了日:3月25日 著者:雨宮処凛
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■CHICAライフ
「B級恋愛グルメのすすめ」が良かったのでこちらも。 やっぱり面白いひとだな島本理生! 作家合コンを企画し 「作家の執筆に差し障るから、二度とやるな」と上司に叱られた担当さん、でも結果的には良かったですよね。 私の人生観の四文字熟語は一生懸命、恋愛観の四文字熟語は有象無象でした。 疲労困憊とどっちがマシでしょう。
読了日:3月24日 著者:島本理生
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■KANRANSHA×観覧車
観覧車を撮っているのに主役じゃない。 さりげなさを装って風景の中に紛れ込んでいるような。 大きくて目を引くから余計に、こんなところに観覧車があるぞ、っていう唐突な感じが面白い。
読了日:3月24日 著者:吉村和敏
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■半神 (小学館文庫)
「半神」「スロー・ダウン」「ハーバル・ビューティー」は 掲載していた当時の雑誌で読んでいます。 「酔夢」「ラーギニー」は既読だけど、どこで読んだのか謎。 あのときは難しくて良くわからなかったけれど、大人になった今のほうが、作品の質の高さ、すごみが分かる。
読了日:3月24日 著者:萩尾望都
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■岩合光昭の大自然100
「30年撮ってきた写真の中から、好きな写真を100枚選んでみることにした」 動物たちの野生の姿。 ライオンのオスがライオンのオスを殺す写真が衝撃的だった。 地面が見えないほどの数のオウサマペンギンを思わず数えたくなりました。 雪玉を抱えている猿が可愛い。
読了日:3月23日 著者:岩合光昭
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■乙女の美術史 日本編
日本編第一章は「古代・中世」の仏像から。 飛鳥時代の仏像はほっそりエキゾチック。天平仏はだらしなくない肉付きの良さ、いかにも包容力がありそうな雰囲気。 善信尼の「調子麻呂さま・・・」とか弥次さんの「まさにリヤルだぜキタさん」なんて、 小さい文字だけど見逃さなくて良かった。 元はあの漫画なんだろうなと思わずにやにや。 「智恵子抄」のイメージがずいぶんと違ったものになりました。 高村光太郎が怖すぎる。
読了日:3月23日 著者:堀江宏樹,滝乃みわこ
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■女流阿房列車 (新潮文庫)
ゆるい乗り鉄の酒井さんがつらい思いをして鉄道に乗る。 私だったらもう乗る前から勘弁してくださいと言いそうなハードなことをよくやってのけたものです。 ちゃんと食事しているヒマもなく大変。 小学館と新潮社の相互乗り入れ企画が面白かった。 ゆるくないてっちゃんは、トラベルライター・横見浩彦さんみたいに 終始ハイテンションなんだろうか。 北陸本線旧線の廃線跡がサイクリングロードになっていて、7時間半もかけて歩いたのもすごい。 てっちゃんも色々あるけど、みんな体力勝負なのかも。
読了日:3月22日 著者:酒井順子
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■きらめくジャンクフード (文春文庫)
おせちがジャンクフードってなんでだと思ったら「色とりどりの雑多な楽しいもの」というくくり。 太らない体質のひとがダイエット云々言っても所詮ひとごとでしょ、な感じですが、 でもジャンクフードの背徳的なおいしさ、太りそう!だけどとまらない!のせめぎ合いで食べてるライブ感は伝わってきます。 クラムチャウダーがもっと浸透すればいいのに、ってういのは同意見。 アメリカ人の旦那さんとは離婚されたんですね、あんなにのろけていたのに嘘みたいだ。
読了日:3月22日 著者:野中柊
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■仔猫の肉球
タイトルで猫のエッセイかと図書館で借りましたが、そんな気楽さは読んでいるうちに吹っ飛びました。 どれだけ生きづらくて大変で死ぬことを考えてしまっても、 うちには猫がいるから死ねない!と立ち止まれるなら本当に良かった。 今に限らずどんな時代でも生きづらいんじゃないかなと思いましたが、 でも今のほうが寛容さがないのかもしれない。
読了日:3月21日 著者:雨宮処凛
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■村上ラヂオ (新潮文庫)
2000年3月からananで1年間連載していたものをまとめた本。 連載当時、たまにanan読んでました、懐かしい。 マッキントッシュがどうしてリンゴのマークなのか理由をこれで知りました。 版画を担当したのは大橋歩。 「おっかない飛行機」の飛行機がガオーとか言いそう、可愛いのにおっかないw 千歳から羽田までの1時間のあいだに、それだけアナウンスやらサービスがあるなんて、 親切だけど煩わしい。
読了日:3月21日 著者:村上春樹,大橋歩
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■美味しい櫻―食べる桜・見る桜・知る桜
ソメイヨシノだけが桜じゃない。 日本以外の国ではもともと桜は実を採るためのもの、鑑賞する桜をヨーロッパに広めたのはシーボルトと言われている。 19世紀後半のジャポニズムブームで浮世絵などとともに桜も持ち込まれた。 ガーデニングが盛んなイギリスでは交配も行われ、独自の品種が生まれるまでになった。 桜のお菓子は季節の風物詩、春を感じながら食べたい味。 食用の桜花漬は神奈川県の秦野市、桜葉漬は静岡県・西伊豆の松崎町が一大産地。 私は関東人ですが桜餅は道明寺のほうが好き。
読了日:3月20日 著者:平出眞
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■わたしの和探し手帖
日本に住んでいるのに、もはや和なものは探さないといけない時代なのか。 骨董市で買った姫鏡台がどういうものかちょっと想像しにくくて、写真でもあればいいのにとそこが残念。 小石川後楽園にいた説明好きおじさんみたいなひとにつかまると本当に厄介ですよね、 ボランティアのガイドとはまた別なのかな。 ぬか床は一度だめにしちゃったので、また育ててみたい。
読了日:3月20日 著者:岸本葉子
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■とんでもぐるめ―あずさ流極楽クッキング (グルメ文庫)
「ぐつぐつ、お鍋」に収録されていた「お正月はナベだ!」を読んだら懐かしくなって、 文字通り家中ひっくり返して探したんですが見つからず、 仕方なく図書館で借りてきました。 少しずつ丁寧に、手順を省略せずにちゃんとやれば、ホワイトソースもマヨネーズも大丈夫。 蓼科の別荘の敷地に生えていたきのこ、リコウボウ。 あとで検索して写真を見たら、きのこってこういう感じだよね、な、いかにもなきのこでした。 でもやっぱり素人はきのこに手を出さないほうが正解。
読了日:3月20日 著者:中島梓
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■デラックスじゃない
マスコミが御意見番のような扱いをしているけれども、それに乗っかり続けて偉そうにしている風情でもないので、 なんだか不思議なひとだなと思っていました。 自分自身の反省材料がちゃんと分かっていて、 その上に成り立ってる毒舌。
読了日:3月19日 著者:マツコデラックス
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■乙女の美術史 世界編
カラー口絵を堪能したあと第一章「古代・中世」のツボの絵の写真にのけぞる。 「この手の絵が描かれた食器でうら若き乙女に食事をさせ、彼女が顔を赤らめることに喜びを感じる男性もいたとか(変態)」 現代に生きる腐女子はそれだけで楽しめそう。 ルノワールは女性の絵しか描いてないと思っていたので、ワーグナーの肖像を描いていたのが意外でした。 憧れのワーグナーにようやく面会が叶い35分で仕上げた肖像画。 その出来栄えにワーグナーががっかりしたというのがなんだか可愛そう。 水色の文字が読みにくいのが残念。
読了日:3月19日 著者:堀江宏樹,滝乃みわこ
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■ミステリ・オールスターズ (角川文庫)
原則30枚を目処に、短いがこれぞ本格と言えるミステリを持ち寄った一冊。 短いページ数で作家がなにをどうやって仕掛けてくるのか楽しみでした。 北村薫「続・二銭銅貨」江戸川乱歩の二銭銅貨を再構築。 汀こるもの「水密密室!」ベルヌーイの定理・・・なんだっけそれ; 柄刀一「ある終末夫婦のレシート」たかがレシート、されどレシート。 斎藤肇「つまり誰もいなくならない」休眠中とのことですがもっと書いてほしいなあ。
読了日:3月18日 著者:
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■趣味は読書。 (ちくま文庫)
ベストセラーを斬りまくれ。 ここで取り上げられている本で読んだことがあるのは4冊。 自分を善良な読者とは思っていないけれど、その4冊を読んだ時の自分の感想を思い出すと、 うっかりすると足を踏み入れているんだろうかと恐怖する。 「鉄道員」がまさか怪談話とは。
読了日:3月18日 著者:斎藤美奈子
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■中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇
2つの作品を比べて意外な発見を楽しもう。 同じ海難というテーマを扱っていても、ジェリコー「メデュース号の筏」と コプリー「ワトソンと鮫」はだいぶ趣が違う。 表紙のように同じ画家(ヴィンターハルター)が描いたオーストリアとフランスの王妃、 となると見比べやすく、 解説と合わせて眺めると、女の意地まで感じます。
読了日:3月17日 著者:中野京子
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■国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)
苦労して当たり前、な感じで娘をひとりでヨーロッパに行かせた母は強し。 地図が地球サイズというのがなんとも大きい話。フットワークが軽いっていいな。 筋金入り遊牧民気質になったきっかけのニルスのふしぎな旅って子供のころに読んだかな、 また読み返してみたい。
読了日:3月17日 著者:ヤマザキマリ
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■ワーズハウスへようこそ ついつい間違えてしまう日本語
図書館で見かけて借りてきた本。 テレビで同じ名前のミニ番組をやってるなあ、それの本かな? 「なおざり」「おざなり」はどっちも同じ意味だと思っていました。 「なおざり」ほったらかしにして、やらなければならないことをしないでいるさま。 「おざなり」とりあえず何かするものの、真剣には取り組まないこと。
読了日:3月16日 著者:
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■女の一生 (岩波新書)
女の人生相談は、女の人生を生きてきたひとに。 この本は全編「あたしはあたし」「あたしらしく生きる」を目標にしている、ということで、 そこに着目すれば答えの意図もとても分かりやすい。 「あたしはあたし」そして「あたしは強い」で堂々としていられるのが自分のテリトリー、すなわち家庭。
読了日:3月16日 著者:伊藤比呂美
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■女一匹シベリア鉄道の旅 (コミックエッセイの森)
新幹線やリニアみたいに早く移動するだけが旅行じゃないんだよね。 鉄道に乗ることを含めての旅っていいな。 ロシア語のキリル文字って慣れるのは大変だけど、 旅先で誰かに教えてもらったりして、逆に記憶に残りやすく良い思い出になりそう。
読了日:3月16日 著者:織田博子
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■外国語を学ぶための 言語学の考え方 (中公新書)
言語学は学問分野の一つであり、外国語学習のために存在するのではない。 だがそのなかには、ことばを学ぶためのヒントがいろいろ含まれている。 外国語は現地に行かなくても学べるし、検定試験は使い方を間違えると危険。 例として出ていたけれど、カナダでは英語とフランス語が公用語。「カナダでは二カ国語が話されます」というのは確かに違和感があり、 二カ国語じゃなく二言語と表現したらどうだろう、という提案はなるほどなと思う。
読了日:3月15日 著者:黒田龍之助
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■B級恋愛グルメのすすめ
「ぐつぐつ、お鍋」に収録されていた「鍋にも色々」が印象深かったので図書館で借りた本。 面白いひとだな島本理生!お母さまもまた別の意味で面白いひとだ。結婚式で宇宙人の話、ニコ生のコメント凄かっただろうな。 復縁し再婚した旦那さまって誰だろうとあとで検索してしまいました。
読了日:3月15日 著者:島本理生
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■世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
小惑星マイヤはもう、すぐそこまで来ていて、正真正銘、時間がないのだ。 胡散臭い連中と一緒にヘリコプターで去ったニコ。いまはどこにいる? この期に及んでもなおヘンリー・パレスは刑事だった。 そしてニコもヘンリーが知っていたニコらしいニコだった。
読了日:3月14日 著者:ベンHウィンタース,BenH.Winters
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■孕むことば (中公文庫)
子育てを縦軸、文学や翻訳を横軸、女子トークを斜線に入れるというコンセプトで雑誌連載していたものをまとめた本。 世の中のお母さんたちは「ヒンカイな授乳」なんて言葉を病院で聞いたりするんですねえ。 「頻回」と漢字で見れば納得するけど、耳で聞いただけじゃ、なんのことか分からないだろうなあ。 「ちがくって」「違くねぇ(ない)?」は私も言いますが、たぶん方言なので誤用じゃないと思いますが。
読了日:3月14日 著者:鴻巣友季子
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■五月女ケイ子のレッツ!!古事記
古事記(上巻)ってこんなに面白かったんだ、と思わずにいられない。 神様たちの行動って唐突でシュール。 文章で読むと、まあ神話だしそういうものかもと深く考えずにそのままさらっと流していましたが、 こういうことだったのかと分かりやすい。 オロチ博士の解説が親切。 それにしてもインパクトのある絵だ。
読了日:3月13日 著者:五月女ケイ子
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■今日も一日きみを見てた
西原理恵子のところから貰ってきた子猫のトト。 「一匹の猫は、全世界の猫となるのである。ノンフィクションの現在ばかりではなく、 過去未来フィクションまで含む、全世界だ」 そこらへんにいる猫でさえ可愛いのに、自分ちの猫なんてソラモー可愛いに決まってる。 ただそこにいるだけ。いっしょに暮しているだけ。 その普通さって大事だなあ。
読了日:3月13日 著者:角田光代
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■しゅるーんとした花影 つれづれノート21 (角川文庫)
私はこのひとの文章が好きなのだろうか。 そうじゃないならなんで読んでいるんだろうといつも思う。謎だ。 しげちゃんが何の説明もなしにせっせに海外に連れていかれたのはこのころ。 確か朝ごはんだけしか食べさせてもらえなかったと読んだ気がする、ほんと可愛そうだった。 「この家の散らかりはカーカが諸悪の根源だった」いままさに自分が家族に対して思っていることなので笑ってしまった。 そのカーカは独り暮らしのために部屋を借りたけれど、意外と帰ってきている。
読了日:3月13日 著者:銀色夏生
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■ラヴソング
「どれもこれも、あんまりつらくて、長い間、読みかえすこともできませんでした。やっと陽の目をみます」 そういう時期に書かれたエッセイや物語や詩。 ロックの歌詞を伊藤流に訳したものがすごい。 モンキーズ「デイドリーム・ビリーヴァー」の「ぬくいぬくいぬくい」とか。 スティングの直訳「Every Breath You Take」やっぱりこれストーカーな歌だったんだ。
読了日:3月12日 著者:伊藤比呂美
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■こんなにちがう ヨーロッパ各国気質 32か国・国民性診断
ヨーロッパは大陸、地続き。 たとえばネットで見かけるポーランドボールなんかは、それぞれの国のひとたちが面白おかしく イメージを誇張して言ってるだけで、 いくら隣の国でもそんなに違わないんじゃないの、と思っていました。 でもこれを読むと、少なくとも外から見るとそういう特徴があるんだなというのは分かります。 ギリシャの肥満率はヨーロッパ第一位の70%、メタボリックという言葉の語源はギリシャ語。
読了日:3月12日 著者:片野優,須貝典子
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■モンプチ 嫁はフランス人 (フィールコミックス)
日本人夫にフランス人妻。 上から下まで真っ黒な服装だったカレンさんが 「この子のために黒いママはやだデス」で色のついた服を着るようになったのが おお~って感じ。 なんとなくフランスのほうが子育てしやすいイメージでしたが、 わずか1.5mのためにエレベーターがある品川駅で「日本にしかできないことです」 なんて思ったことはなかったので新鮮でした。 フランス人に「もう東京に帰りたい」と言わせるフランスってすごいな。
読了日:3月11日 著者:じゃんぽ~る西
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■泡沫日記
中年期における初体験の数々。 だんだん「これって初めて」が減ってくる年齢にむかってくるときに起きた東日本大震災は、私にとっても皮肉な「初めて」だった。 そしてこれからは「初めて出来なかった」がやってくる。 それすらも楽しんでやるという気概を持ちたいところ。 誕生日ケーキって、やっぱり嬉しいものですよね。
読了日:3月11日 著者:酒井順子
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■アー・ユー・テディ? (PHP文芸文庫)
和子みたいにほっこりとか言うタイプは苦手なんだよなあ、と読んでいたら、 自分の思考がほぼ康雄さんで思わず苦笑い。 康雄さんにせっつかれ、しぶしぶ捜査に首を突っ込んでいるあいだにどんどん世間に鍛えられて、喧嘩上等。修羅場最高。夜露死苦。 最後の康雄さんの妻子へのプレゼントのところでちょっとジンときた。 見た目はイケてるのに変人な冬野刑事の変人具合が割と好き。
読了日:3月10日 著者:加藤実秋
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■中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇
「絵の中で語られている物語を知れば、絵画鑑賞は何倍も楽しくなる」 表紙のポール・ドロラーシュ「ロンドン塔の王子たち」は確か、テレビで中野京子さんご本人の解説を見たような気がします。 扉に向かって吠える犬はシェイクスピア「リチャード三世」を暗示し、これからなにが起こるのかを予感させる。 絵が描かれた当時のその国と世界、日本の主な出来事が年表で掲載されていて、 リチャード三世が即位したころの日本では山城の国一揆があったんだなあと、西洋との差になんだかしみじみ。
読了日:3月10日 著者:中野京子
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■ニューヨークで考え中
買うことにした決め手は、シンプルで分かりやすい絵だったということもあるけれど、 小さくても潰れていない手書き文字の読みやすさ。特に英語が。 わざわざ運転している車を止めてまでナイスシューズ!とブーツを褒めるなんてすごいなアメリカ人。 私は全般的に虫は平気なのになぜかセミだけはどうしても苦手で、 大量発生な17年ゼミの羽がどれほど儚く美しくても、14歳コンビと同じリアクションをするだろう。ギャー。 ベーグル屋にはまだ水嶋ヒロに似てる店員さんいるかな。
読了日:3月9日 著者:近藤聡乃
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■生きのびるからだ (文春文庫)
2007・8年に雑誌や新聞に発表したものを時系列でまとめた本。 「第百回の芥川賞を受賞した翌年、三十八歳の秋にパニック障害を発病し、以後はうつ病にからめとられて、 医業も書くこともできなくなり、それこそ生きているだけで精一杯の事態に陥った」 まわりのひとも大変だったと思うけれど、地味で淡々としているところがかえって凄みを感じます。
読了日:3月9日 著者:南木佳士
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■季節をビンに詰め込んで―果実酒のはなし
季節によって作れる果実酒は違っていて、きっとその都度、レシピが違う。 同じレシピでも漬ける果物のコンディションもあるから、厳密にいえば味だって作るたびに違うんだろうなあ。 そういう一期一会の楽しみが小さい瓶から生まれてくる。 くるみを殻ごと漬けるなんて思いもよらなかった。
読了日:3月9日 著者:石村由起子
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■デジタル鳥瞰 47都道府県庁所在都市 西日本編 (The New Fifties)
東西揃っていたので図書館で借りてきた本。 山が間際にせまったところに街が広がっていて、日本って本当に山林が身近な存在なんだなと目で見て分かります。 都道府県庁所在都市の人口が、その都道府県の人口に占める割合が高知市は46%で第4位。 上は東京23区、京都市、仙台市なので、政令指定都市を別にすると、高知市への人口集中が最も激しい。 人口2位は南国市、2位の都市が5万人を切っているのは高知県だけ。
読了日:3月8日 著者:八幡和郎
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■デジタル鳥瞰 47都道府県庁所在都市 東日本編 (The New Fifties)
都道府県庁所在地を空から見てみよう。 県庁所在地よりも人口が多い市があるってなんだか意外。 群馬県の前橋市は県庁所在地なのに、高崎市のほうが人口も多く新幹線の駅まである。 高崎からはライバルとさえ見られていない始末、がんばれ前橋。
読了日:3月8日 著者:八幡和郎
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■北欧フィンランド 食べて♪旅して♪お洒落して♪
本場のマリメッコとそのアウトレット行きたさに旅行を決意、っていうのがもう分かりやすくていい。 あの布が買えるならブックカバーとか浴衣の帯にでもするかもしれない。 まずくて有名なサルミアッキもそのパッケージならお土産にいいかな、と思ってしまう。おそるべし。 犬ぞり体験なんて面白そう。 オーロラは見られなくて残念でしたが次の楽しみと言うことで。 日本では特別天然記念物のライチョウ。フィンランドで食べられるんですね、ちょっと驚き。
読了日:3月7日 著者:てらいまき
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■今だから読んでほしい物語に出てくる楽しいお菓子の作り方
12の物語と12のお菓子。 物語に登場してないお菓子もあるけど(西遊記の月餅とか)まあこういうイメージなんだろうなという感じで。 「小公女」のイングリッシュ・マフィンで一緒に紹介されてるのはクロテッド・クリーム。 なんとなくスコーンとワンセットな気がしていましたが、マフィンでも食べてみたい。
読了日:3月7日 著者:吉田菊次郎
http://bookmeter.com/cmt/54686027
■斎藤一人 変な人が書いた驚くほどツイてる話 (知的生きかた文庫)
こういう面白いことがありましたよ、って内容だと思って図書館で借りてきましたが、 日本一のお金持ちがツキを呼ぶコツを伝授する本でした。 私はこの方を知らずあまり興味がわかなかったので、へーそうなんだ、くらいにしか思いませんでしたが 「ツイてる」と言うのは簡単なので心がけようかな。
読了日:3月7日 著者:斎藤一人
http://bookmeter.com/cmt/54686011
■ニューエクスプレス ビルマ語《CD付》
図書館で見かけてついうっかり借りてきた本。 見た目の可愛いブラーフミー系文字のなかでも特に気に入っているのはビルマ語。 「こんにちは」は学校教育のための人工的な表現でビルマ人同士はほとんど使わず、かわりに 「ご飯を食べましたか ထမင္းစားၿပီးၿပီလား။ タミンサーピービーラー」 「元気ですか နေကောင်းသလား။ ネーカウンダラー」 などで挨拶する。
読了日:3月6日 著者:加藤昌彦
http://bookmeter.com/cmt/54653276
■私はハロン棒になりたい
なんでこのタイトルなのかはあとがきで判明。 本屋と本の話が多いなか、 人造イクラで奥歯が縦に割れたことに驚愕。 元日にやってる歯医者さんはなさそうだし、しばらく大変だったんだろうな痛そうだなと同情しそうになりましたが、 自前SMってことならそれはそれでいいのか・・・? 少し宝塚に触れていますがこのあとOSKへ突進していくんですね。
読了日:3月6日 著者:青木るえか
http://bookmeter.com/cmt/54653256
■罪人よやすらかに眠れ
業を抱えている人間が吸い寄せられる中島邸。 中島邸から出たあとどうなったかな、という部分も含めて楽しめました。 まったく土地勘がないので、札幌には本当に中島公園とかKitaraとかあるの?とあとで検索してしまいました。 北良の謎が残っているけれど、あの館の住人にはきっと解けないだろうな。
読了日:3月5日 著者:石持浅海
http://bookmeter.com/cmt/54626141
■オンノジ (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス)
誰も居ない世界になぜかひとりでいるミヤコ。 自分ひとりしかいないという状況はとてつもなく不安でさみしいものなんだろうけれども、 深刻になるほどの悲壮感はまるでなし。時折り 「誰がうまいこと言えとw」とつっこんでいました。 このひたすら静かな世界でミヤコを見守っていたら、オンノジが登場して少し気分がほぐれました。 ふたりになった世界でのふたり。 世界は自分たちでつくっていくもの。
読了日:3月5日 著者:施川ユウキ
http://bookmeter.com/cmt/54626074
■THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」
中高生向けgreenが良かったのでこちらも。 どうしても届けたいこの一冊ということで、推薦する書店員さんのコメントも気合の入ったものが多い。 こうして読みたい本がどんどん増えていくのは大変だけど幸せ。
読了日:3月4日 著者:ミシマ社編
http://bookmeter.com/cmt/54600686
■愚者の道
こんなに血を流すような生き方しかできないひとっているんだなあ。 「あなたがワタシのために生き続けていかなければならないのなら、それでいいのよ。それが、ワタシの役目だから」 ゲイの夫の存在が本当に救い。 たまに登場する漫画家の友達はくらたまか。
読了日:3月4日 著者:中村うさぎ
http://bookmeter.com/cmt/54600672
■途方もない放課後
新刊が出ないとは分かっているものの、もっと読みたいなと思ってしまう。 原稿の9割以上が詰まったフロッピーを紛失したそうで、コピーがあって本当に良かったですね。 恵比寿のボナセーラなイタリアンのお店はあそこだなきっと。 自分たちがエラいんだと思いこんでる勘違いな従業員がいると、 せっかくの料理もだいなし。 横浜駅西口側に住んでいるので「今日は海くさい」と思う日、確かにあります。
読了日:3月3日 著者:鷺沢萠
http://bookmeter.com/cmt/54577345
■オトナ女子の不調をなくすカラダにいいこと大全
薬に頼らず自然治癒力を高めるポイントは4つ。 カラダを温めること。バランスのよい食事をすること。カラダの滞りを流すこと。心の滞りを流すこと。 「冷えは万病のもと」って言うけど、やっぱりそうなんだな気を付けよう。 風邪をひいたときにお世話になる葛根湯はわりと味が好き。これって自分にあってるってことなのかな。
読了日:3月3日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/54577331
■相似と選択 つれづれノート(20) (角川文庫)
巻数がとびとび、そしてだいぶ時間があいて読んでいるので、自分のなかでの時系列がちょっとあやしくなっている。 ツイッター本、せっせとしげちゃんの本のころ。震災のあった3月。 無印のソファはほんとにひとを駄目にします、 動けません。
読了日:3月3日 著者:銀色夏生
http://bookmeter.com/cmt/54577318
■見ることの塩 パレスチナ・セルビア紀行
読みごたえがありました。 前半はイスラエルとパレスチナ、後半は旧ユーゴの国々を訪ねた記録。 民族問題。宗教問題。ひとことで片付けるのはラクだ。 思考停止したまま他人事でいられるから。 旧ユーゴの国が次々にEUに加盟したら「人々は気づくことになるのだ。あの時あれほどまでに大きな犠牲を払って 勝ち取ったそれぞれの共和国の境界線など、何の意味もなくなってしまったということに」 その日はくるか。
読了日:3月2日 著者:四方田犬彦
http://bookmeter.com/cmt/54555718
■毎日が冒険
手のひらサイズの小さい本。 色んな雑誌に掲載されていたものをまとめた一冊。 絵も描かず日記もつけなかった祖母が残した梅酒の瓶のラベル「稲子作」を見て、 これは彼女の詩集なのではないか、にほろっときた。 病気のお見舞いに届けるには赤い花がいい、のは、病室に華やかさを添えて慰めになるかな、と思うけれど、 鉢植えのシクラメンは「寝つく(根つく)」を連想させて駄目なんじゃ?
読了日:3月2日 著者:萩原朔美
http://bookmeter.com/cmt/54555706
■THE BOOKS green 365人の本屋さんが中高生に心から推す「この一冊」
中高生に向けてのブックガイド。 それなのに自分が読みたい本が目白押し。大変危険。 この年頃をどう捉えるかというのがひとによって違うんだなあ。 本に慣れてもらうためだったり、これは噛みごたえがあるぞというものだったり。 書店員さんたちの直筆ひとこと推薦コメントがPOPみたい。
読了日:3月1日 著者:ミシマ社編
http://bookmeter.com/cmt/54534248
■少子
「国勢調査で1920年調査開始以来初の人口減少となった」とニュースで聞いたばかりのタイミングで読んだこの本。 欲しくても授からない、ってひとももちろんいるけれど、 男も女も子供なんか欲しくないと思っているなら少子化に歯止めがかかるわけない。 子供が嫌いでも自分の子供なら可愛い、とはよく聞くけれど、 虐待する親はどうなの、と思ってしまう。
読了日:3月1日 著者:酒井順子
http://bookmeter.com/cmt/54534239
■世界遺産になった食文化〈6〉クロアチア・ポルトガル・キプロス 地中海料理
地中海料理がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは2010年。 その後、2013年にこの三カ国が追加登録されました。 クロアチアとキプロスは地中海料理と言われても違和感はありませんが、 ポルトガルもそうなのね。 カステラや天ぷらはそういうイメージないけれど。 写真じゃ分からないけれどクロアチアのプリン「ロジャータ」はスプーンが刺さるほど固めです。 巻末には、クロアチアの「ブザーラ」「サルマ」と、ポルトガルの「タラのコロッケ」のレシピが掲載。
読了日:3月1日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/54534232
▼読書メーター
http://bookmeter.com/
読んだ本の数:70冊
読んだページ数:16410ページ
ナイス数:1282ナイス
http://bookmeter.com/u/89283/matome?invite_id=89283
■闘う君の唄を
中山作品なので、このままどんでん返しの要素がないまま、 新人の凛がモンスターペアレンツと悪戦苦闘云々で 終わるわけがないと思っていましたが、 渡瀬警部が追ってる事件にそう繋がるとは。 「おやすみラフマニノフ」に登場した オーボエ奏者、神尾舞子が幼稚園の先生になったのが意外だけれど、現実的な選択は彼女らしいと言うべきか。
読了日:3月31日 著者:中山七里
http://bookmeter.com/cmt/55257744
■アメリカン・スーパー・ダイエット―「成人の3分の2が太りすぎ!」という超大国の現実
米国公衆衛生総監室によれば、肥満が原因で死亡する者、年間およそ30万人。 1年に費やされる肥満関連医療費、約1470億ドル。 肥満であることを理由に差別されるいわれはないと「FAT!SO?」と声を上げる気持ちも分かる。 自らの管理不行き届きで太った人々のために、過剰な配慮をする必要があるのか、という疑問ももっともだと思う。 人種的なことは分からないけど、日本人はきっとこれほど太れない。 こうなる前に内臓のどこかがおかしくなり、 病院にかかって治療のために食事制限、な感じかな。
読了日:3月31日 著者:柳田由紀子
http://bookmeter.com/cmt/55257722
■ニルスのふしぎな旅〈2〉[全訳版] (偕成社文庫)
巻頭のスウェーデンの地図を見ながら読むとニルスたちと一緒に旅をする気分。 狐のずるの策略でからすにさらわれたニルス。 そこからどうにかピンチを脱したものの、立て続けに死と向き合うことになり、 人生について少し考える機会が出来たかも。 ニルスの木靴を拾ったオーサとマッツは間一髪のところで氷の湖から出られて良かった。 木靴を石に乗せたオーサはあの声を不思議に思っただろうなあ。
読了日:3月30日 著者:ラーゲルレーヴ
http://bookmeter.com/cmt/55235556
■小林カツ代と栗原はるみ 料理研究家とその時代 (新潮新書)
料理研究家が紹介してきた料理は、その時代に生きる女性を映す鏡。 少なめの油で揚げものを作り、煮物はフライパンで、青菜の炒め物はゆでずにじかに。 小林カツ代は本当に革命者だったんだなあ。 いまはネットで気軽にレシピを調べられ、自分の好きなようにアレンジをしていっているから、 特定の師匠を持たない料理研究家はもっと増えてくるのかも。
読了日:3月30日 著者:阿古真理
http://bookmeter.com/cmt/55235540
■パタゴニア―あるいは風とタンポポの物語り
パタゴニア旅行記と見せかけ、実は奥様への壮大なラブレターなのかもしれない。 湖畔に建つチリ政府の森林監視員の一軒家に一晩泊めてもらい、 その家の奥さんがどうやら我々を迷惑がっているようだ、のところで、なんとなく椎名さんの奥様とだぶらせてしまった。 チリ海軍リエンテール号のロベルトおっさんが、本当に日本の演歌を気に入ってくれていたらいいんだけれど。
読了日:3月29日 著者:椎名誠
http://bookmeter.com/cmt/55211514
■針穴のパリ----田所美惠子写真集
針穴ってなに?と気になって図書館で借りました。 針穴=ピンホール。 外見がカメラとは思えないような針穴写真機、まさかこれで写真を撮っているとは周りのひとは気付かないかも。 ピンホールカメラの写真が絵画的と評されるのがすごく良くわかる。 モノクロなのにシャープじゃなく、色の境目が柔らかい。
読了日:3月29日 著者:田所美惠子
http://bookmeter.com/cmt/55211499
■わたしは甘えているのでしょうか?27歳・OL
「バカバカしくも切実な悩み」の相談と回答を集めたもの。 他人と比べて不公平さを感じるから愚痴が出て、その愚痴がちょっと拡大して悩みになった、 って感じが多かったように思います。 他のひとから見ると、そんなくだらない、って言いそうな 悩みの根っこはだいたいそういうところにあるんだろうなあ。
読了日:3月28日 著者:村上龍
http://bookmeter.com/cmt/55188764
■「多肉植物の名前」400がよくわかる図鑑
ずいぶん昔、友達の結婚式の引き出物で貰ったちびサボテンが、いまでは結構な大きさに育っています。 その品種がなんなのか知りたくて図書館で借りた本。 多分アズレウスな気がする。 繊細な観葉植物は枯らしてしまいそうで怖いのですが、 多肉植物は育てやすい品種が多いイメージ。 冬は室内にいれる程度、水やりも大雑把なのに枯れてません。 エアープランツいいな、でも難しいかなあ。
読了日:3月28日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/55188756
■ニルスのふしぎな旅〈1〉[全訳版] (偕成社文庫)
小人の妖精トムテにいたずらをしたニルスは小人にされてしまう。 ガチョウのモルテンと一緒にガンの群れに加わり旅に出る。 ヤマザキマリが自著のなかでこの本を幼少期に読んだと書いていて、懐かしくなり読み返してみることにしました。 子供のころに読んだはずなのにおおざっぱなことしか覚えていなくて、 それがかえって楽しめています。 エーランド島は大きい蝶だったとか、実際にある言い伝えがもうファンタジー。 狐のずるはニルスたちを追いかけてくるか。
読了日:3月27日 著者:ラーゲルレーヴ
http://bookmeter.com/cmt/55161339
■歳時記を生きる
季節ごとの出来事を綴る。 ウォーキングに出たのはいいけれど道に迷い雨に降られて散々な目に。 私はそういうときのために、わざわざ普通の格好で歩き、小銭かPASMOを持っていきます。 税務調査が入り、追徴課税で600万(多分)っていう金額には驚いた。 費用の内訳とか仕分けの決まり事を守って素人がちゃんとやるのは大変、 やっぱり会計士さんは必要だ。
読了日:3月27日 著者:岸本葉子
http://bookmeter.com/cmt/55161333
■無趣味のすすめ
文字のサイズが大きいので、ぐいぐい迫ってくる感じ。 「仕事はなんとしてもやり遂げ、成功させなければならないもの。 仕事に美学や品格を持ち込む人は、よほどの特権を持っているか、よほどのバカか、どちらかだ」 逆に、美学とか品格を持ち込まないといけないような仕事ってあるのかな、としばらく考えてしまいました。
読了日:3月26日 著者:村上龍
http://bookmeter.com/cmt/55135513
■落としぶたと鍋つかみ
グルメって意味じゃなく、気持ちいいくらいおいしいものに対して貪欲。 子供のころからちゃんと食べてきたからこそ、正統派の食いしん坊になったような気がしますがどうでしょうか。 ニンジンとレンコンを同じ厚みにして火の通りを比べてみたり、そんなことも楽しそうに思えてきます。 ふうたろうちゃんとふたりで台所に立っている写真がいいなあ。
読了日:3月26日 著者:本上まなみ
http://bookmeter.com/cmt/55135495
■つぎはぎプラネット (新潮文庫)
巻末の「星新一ショートショート全作品読破認定証」に思わず慌てる。 すいません読破していませんごめんなさい。 子供向けの雑誌に掲載された作品は、親に対する子供の言葉遣いが丁寧。 そういう時代だったんだなあとしみじみ。
読了日:3月25日 著者:星新一
http://bookmeter.com/cmt/55115772
■戦場へ行こう!!雨宮処凛流・地球の歩き方
自分探しの旅もここまでくると、とことん突き抜けて突き詰めて、 他人がどう思っても関係ない、これこそが自分だ、ってものを見つけられなきゃおかしい。 そして見つけたあとどうするのか、そこからが本当の人生。 北朝鮮のチュチェ思想っていうのがどういうものなのかが良く分からない。
読了日:3月25日 著者:雨宮処凛
http://bookmeter.com/cmt/55115758
■CHICAライフ
「B級恋愛グルメのすすめ」が良かったのでこちらも。 やっぱり面白いひとだな島本理生! 作家合コンを企画し 「作家の執筆に差し障るから、二度とやるな」と上司に叱られた担当さん、でも結果的には良かったですよね。 私の人生観の四文字熟語は一生懸命、恋愛観の四文字熟語は有象無象でした。 疲労困憊とどっちがマシでしょう。
読了日:3月24日 著者:島本理生
http://bookmeter.com/cmt/55093254
■KANRANSHA×観覧車
観覧車を撮っているのに主役じゃない。 さりげなさを装って風景の中に紛れ込んでいるような。 大きくて目を引くから余計に、こんなところに観覧車があるぞ、っていう唐突な感じが面白い。
読了日:3月24日 著者:吉村和敏
http://bookmeter.com/cmt/55093240
■半神 (小学館文庫)
「半神」「スロー・ダウン」「ハーバル・ビューティー」は 掲載していた当時の雑誌で読んでいます。 「酔夢」「ラーギニー」は既読だけど、どこで読んだのか謎。 あのときは難しくて良くわからなかったけれど、大人になった今のほうが、作品の質の高さ、すごみが分かる。
読了日:3月24日 著者:萩尾望都
http://bookmeter.com/cmt/55093215
■岩合光昭の大自然100
「30年撮ってきた写真の中から、好きな写真を100枚選んでみることにした」 動物たちの野生の姿。 ライオンのオスがライオンのオスを殺す写真が衝撃的だった。 地面が見えないほどの数のオウサマペンギンを思わず数えたくなりました。 雪玉を抱えている猿が可愛い。
読了日:3月23日 著者:岩合光昭
http://bookmeter.com/cmt/55070627
■乙女の美術史 日本編
日本編第一章は「古代・中世」の仏像から。 飛鳥時代の仏像はほっそりエキゾチック。天平仏はだらしなくない肉付きの良さ、いかにも包容力がありそうな雰囲気。 善信尼の「調子麻呂さま・・・」とか弥次さんの「まさにリヤルだぜキタさん」なんて、 小さい文字だけど見逃さなくて良かった。 元はあの漫画なんだろうなと思わずにやにや。 「智恵子抄」のイメージがずいぶんと違ったものになりました。 高村光太郎が怖すぎる。
読了日:3月23日 著者:堀江宏樹,滝乃みわこ
http://bookmeter.com/cmt/55070560
■女流阿房列車 (新潮文庫)
ゆるい乗り鉄の酒井さんがつらい思いをして鉄道に乗る。 私だったらもう乗る前から勘弁してくださいと言いそうなハードなことをよくやってのけたものです。 ちゃんと食事しているヒマもなく大変。 小学館と新潮社の相互乗り入れ企画が面白かった。 ゆるくないてっちゃんは、トラベルライター・横見浩彦さんみたいに 終始ハイテンションなんだろうか。 北陸本線旧線の廃線跡がサイクリングロードになっていて、7時間半もかけて歩いたのもすごい。 てっちゃんも色々あるけど、みんな体力勝負なのかも。
読了日:3月22日 著者:酒井順子
http://bookmeter.com/cmt/55048441
■きらめくジャンクフード (文春文庫)
おせちがジャンクフードってなんでだと思ったら「色とりどりの雑多な楽しいもの」というくくり。 太らない体質のひとがダイエット云々言っても所詮ひとごとでしょ、な感じですが、 でもジャンクフードの背徳的なおいしさ、太りそう!だけどとまらない!のせめぎ合いで食べてるライブ感は伝わってきます。 クラムチャウダーがもっと浸透すればいいのに、ってういのは同意見。 アメリカ人の旦那さんとは離婚されたんですね、あんなにのろけていたのに嘘みたいだ。
読了日:3月22日 著者:野中柊
http://bookmeter.com/cmt/55048422
■仔猫の肉球
タイトルで猫のエッセイかと図書館で借りましたが、そんな気楽さは読んでいるうちに吹っ飛びました。 どれだけ生きづらくて大変で死ぬことを考えてしまっても、 うちには猫がいるから死ねない!と立ち止まれるなら本当に良かった。 今に限らずどんな時代でも生きづらいんじゃないかなと思いましたが、 でも今のほうが寛容さがないのかもしれない。
読了日:3月21日 著者:雨宮処凛
http://bookmeter.com/cmt/55018546
■村上ラヂオ (新潮文庫)
2000年3月からananで1年間連載していたものをまとめた本。 連載当時、たまにanan読んでました、懐かしい。 マッキントッシュがどうしてリンゴのマークなのか理由をこれで知りました。 版画を担当したのは大橋歩。 「おっかない飛行機」の飛行機がガオーとか言いそう、可愛いのにおっかないw 千歳から羽田までの1時間のあいだに、それだけアナウンスやらサービスがあるなんて、 親切だけど煩わしい。
読了日:3月21日 著者:村上春樹,大橋歩
http://bookmeter.com/cmt/55018499
■美味しい櫻―食べる桜・見る桜・知る桜
ソメイヨシノだけが桜じゃない。 日本以外の国ではもともと桜は実を採るためのもの、鑑賞する桜をヨーロッパに広めたのはシーボルトと言われている。 19世紀後半のジャポニズムブームで浮世絵などとともに桜も持ち込まれた。 ガーデニングが盛んなイギリスでは交配も行われ、独自の品種が生まれるまでになった。 桜のお菓子は季節の風物詩、春を感じながら食べたい味。 食用の桜花漬は神奈川県の秦野市、桜葉漬は静岡県・西伊豆の松崎町が一大産地。 私は関東人ですが桜餅は道明寺のほうが好き。
読了日:3月20日 著者:平出眞
http://bookmeter.com/cmt/54991949
■わたしの和探し手帖
日本に住んでいるのに、もはや和なものは探さないといけない時代なのか。 骨董市で買った姫鏡台がどういうものかちょっと想像しにくくて、写真でもあればいいのにとそこが残念。 小石川後楽園にいた説明好きおじさんみたいなひとにつかまると本当に厄介ですよね、 ボランティアのガイドとはまた別なのかな。 ぬか床は一度だめにしちゃったので、また育ててみたい。
読了日:3月20日 著者:岸本葉子
http://bookmeter.com/cmt/54991944
■とんでもぐるめ―あずさ流極楽クッキング (グルメ文庫)
「ぐつぐつ、お鍋」に収録されていた「お正月はナベだ!」を読んだら懐かしくなって、 文字通り家中ひっくり返して探したんですが見つからず、 仕方なく図書館で借りてきました。 少しずつ丁寧に、手順を省略せずにちゃんとやれば、ホワイトソースもマヨネーズも大丈夫。 蓼科の別荘の敷地に生えていたきのこ、リコウボウ。 あとで検索して写真を見たら、きのこってこういう感じだよね、な、いかにもなきのこでした。 でもやっぱり素人はきのこに手を出さないほうが正解。
読了日:3月20日 著者:中島梓
http://bookmeter.com/cmt/54991938
■デラックスじゃない
マスコミが御意見番のような扱いをしているけれども、それに乗っかり続けて偉そうにしている風情でもないので、 なんだか不思議なひとだなと思っていました。 自分自身の反省材料がちゃんと分かっていて、 その上に成り立ってる毒舌。
読了日:3月19日 著者:マツコデラックス
http://bookmeter.com/cmt/54965329
■乙女の美術史 世界編
カラー口絵を堪能したあと第一章「古代・中世」のツボの絵の写真にのけぞる。 「この手の絵が描かれた食器でうら若き乙女に食事をさせ、彼女が顔を赤らめることに喜びを感じる男性もいたとか(変態)」 現代に生きる腐女子はそれだけで楽しめそう。 ルノワールは女性の絵しか描いてないと思っていたので、ワーグナーの肖像を描いていたのが意外でした。 憧れのワーグナーにようやく面会が叶い35分で仕上げた肖像画。 その出来栄えにワーグナーががっかりしたというのがなんだか可愛そう。 水色の文字が読みにくいのが残念。
読了日:3月19日 著者:堀江宏樹,滝乃みわこ
http://bookmeter.com/cmt/54965273
■ミステリ・オールスターズ (角川文庫)
原則30枚を目処に、短いがこれぞ本格と言えるミステリを持ち寄った一冊。 短いページ数で作家がなにをどうやって仕掛けてくるのか楽しみでした。 北村薫「続・二銭銅貨」江戸川乱歩の二銭銅貨を再構築。 汀こるもの「水密密室!」ベルヌーイの定理・・・なんだっけそれ; 柄刀一「ある終末夫婦のレシート」たかがレシート、されどレシート。 斎藤肇「つまり誰もいなくならない」休眠中とのことですがもっと書いてほしいなあ。
読了日:3月18日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/54944178
■趣味は読書。 (ちくま文庫)
ベストセラーを斬りまくれ。 ここで取り上げられている本で読んだことがあるのは4冊。 自分を善良な読者とは思っていないけれど、その4冊を読んだ時の自分の感想を思い出すと、 うっかりすると足を踏み入れているんだろうかと恐怖する。 「鉄道員」がまさか怪談話とは。
読了日:3月18日 著者:斎藤美奈子
http://bookmeter.com/cmt/54944165
■中野京子と読み解く 名画の謎 対決篇
2つの作品を比べて意外な発見を楽しもう。 同じ海難というテーマを扱っていても、ジェリコー「メデュース号の筏」と コプリー「ワトソンと鮫」はだいぶ趣が違う。 表紙のように同じ画家(ヴィンターハルター)が描いたオーストリアとフランスの王妃、 となると見比べやすく、 解説と合わせて眺めると、女の意地まで感じます。
読了日:3月17日 著者:中野京子
http://bookmeter.com/cmt/54922802
■国境のない生き方: 私をつくった本と旅 (小学館新書)
苦労して当たり前、な感じで娘をひとりでヨーロッパに行かせた母は強し。 地図が地球サイズというのがなんとも大きい話。フットワークが軽いっていいな。 筋金入り遊牧民気質になったきっかけのニルスのふしぎな旅って子供のころに読んだかな、 また読み返してみたい。
読了日:3月17日 著者:ヤマザキマリ
http://bookmeter.com/cmt/54922787
■ワーズハウスへようこそ ついつい間違えてしまう日本語
図書館で見かけて借りてきた本。 テレビで同じ名前のミニ番組をやってるなあ、それの本かな? 「なおざり」「おざなり」はどっちも同じ意味だと思っていました。 「なおざり」ほったらかしにして、やらなければならないことをしないでいるさま。 「おざなり」とりあえず何かするものの、真剣には取り組まないこと。
読了日:3月16日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/54900052
■女の一生 (岩波新書)
女の人生相談は、女の人生を生きてきたひとに。 この本は全編「あたしはあたし」「あたしらしく生きる」を目標にしている、ということで、 そこに着目すれば答えの意図もとても分かりやすい。 「あたしはあたし」そして「あたしは強い」で堂々としていられるのが自分のテリトリー、すなわち家庭。
読了日:3月16日 著者:伊藤比呂美
http://bookmeter.com/cmt/54900039
■女一匹シベリア鉄道の旅 (コミックエッセイの森)
新幹線やリニアみたいに早く移動するだけが旅行じゃないんだよね。 鉄道に乗ることを含めての旅っていいな。 ロシア語のキリル文字って慣れるのは大変だけど、 旅先で誰かに教えてもらったりして、逆に記憶に残りやすく良い思い出になりそう。
読了日:3月16日 著者:織田博子
http://bookmeter.com/cmt/54900030
■外国語を学ぶための 言語学の考え方 (中公新書)
言語学は学問分野の一つであり、外国語学習のために存在するのではない。 だがそのなかには、ことばを学ぶためのヒントがいろいろ含まれている。 外国語は現地に行かなくても学べるし、検定試験は使い方を間違えると危険。 例として出ていたけれど、カナダでは英語とフランス語が公用語。「カナダでは二カ国語が話されます」というのは確かに違和感があり、 二カ国語じゃなく二言語と表現したらどうだろう、という提案はなるほどなと思う。
読了日:3月15日 著者:黒田龍之助
http://bookmeter.com/cmt/54877876
■B級恋愛グルメのすすめ
「ぐつぐつ、お鍋」に収録されていた「鍋にも色々」が印象深かったので図書館で借りた本。 面白いひとだな島本理生!お母さまもまた別の意味で面白いひとだ。結婚式で宇宙人の話、ニコ生のコメント凄かっただろうな。 復縁し再婚した旦那さまって誰だろうとあとで検索してしまいました。
読了日:3月15日 著者:島本理生
http://bookmeter.com/cmt/54877855
■世界の終わりの七日間 (ハヤカワ・ポケット・ミステリ)
小惑星マイヤはもう、すぐそこまで来ていて、正真正銘、時間がないのだ。 胡散臭い連中と一緒にヘリコプターで去ったニコ。いまはどこにいる? この期に及んでもなおヘンリー・パレスは刑事だった。 そしてニコもヘンリーが知っていたニコらしいニコだった。
読了日:3月14日 著者:ベンHウィンタース,BenH.Winters
http://bookmeter.com/cmt/54854601
■孕むことば (中公文庫)
子育てを縦軸、文学や翻訳を横軸、女子トークを斜線に入れるというコンセプトで雑誌連載していたものをまとめた本。 世の中のお母さんたちは「ヒンカイな授乳」なんて言葉を病院で聞いたりするんですねえ。 「頻回」と漢字で見れば納得するけど、耳で聞いただけじゃ、なんのことか分からないだろうなあ。 「ちがくって」「違くねぇ(ない)?」は私も言いますが、たぶん方言なので誤用じゃないと思いますが。
読了日:3月14日 著者:鴻巣友季子
http://bookmeter.com/cmt/54854593
■五月女ケイ子のレッツ!!古事記
古事記(上巻)ってこんなに面白かったんだ、と思わずにいられない。 神様たちの行動って唐突でシュール。 文章で読むと、まあ神話だしそういうものかもと深く考えずにそのままさらっと流していましたが、 こういうことだったのかと分かりやすい。 オロチ博士の解説が親切。 それにしてもインパクトのある絵だ。
読了日:3月13日 著者:五月女ケイ子
http://bookmeter.com/cmt/54826434
■今日も一日きみを見てた
西原理恵子のところから貰ってきた子猫のトト。 「一匹の猫は、全世界の猫となるのである。ノンフィクションの現在ばかりではなく、 過去未来フィクションまで含む、全世界だ」 そこらへんにいる猫でさえ可愛いのに、自分ちの猫なんてソラモー可愛いに決まってる。 ただそこにいるだけ。いっしょに暮しているだけ。 その普通さって大事だなあ。
読了日:3月13日 著者:角田光代
http://bookmeter.com/cmt/54826377
■しゅるーんとした花影 つれづれノート21 (角川文庫)
私はこのひとの文章が好きなのだろうか。 そうじゃないならなんで読んでいるんだろうといつも思う。謎だ。 しげちゃんが何の説明もなしにせっせに海外に連れていかれたのはこのころ。 確か朝ごはんだけしか食べさせてもらえなかったと読んだ気がする、ほんと可愛そうだった。 「この家の散らかりはカーカが諸悪の根源だった」いままさに自分が家族に対して思っていることなので笑ってしまった。 そのカーカは独り暮らしのために部屋を借りたけれど、意外と帰ってきている。
読了日:3月13日 著者:銀色夏生
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■ラヴソング
「どれもこれも、あんまりつらくて、長い間、読みかえすこともできませんでした。やっと陽の目をみます」 そういう時期に書かれたエッセイや物語や詩。 ロックの歌詞を伊藤流に訳したものがすごい。 モンキーズ「デイドリーム・ビリーヴァー」の「ぬくいぬくいぬくい」とか。 スティングの直訳「Every Breath You Take」やっぱりこれストーカーな歌だったんだ。
読了日:3月12日 著者:伊藤比呂美
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■こんなにちがう ヨーロッパ各国気質 32か国・国民性診断
ヨーロッパは大陸、地続き。 たとえばネットで見かけるポーランドボールなんかは、それぞれの国のひとたちが面白おかしく イメージを誇張して言ってるだけで、 いくら隣の国でもそんなに違わないんじゃないの、と思っていました。 でもこれを読むと、少なくとも外から見るとそういう特徴があるんだなというのは分かります。 ギリシャの肥満率はヨーロッパ第一位の70%、メタボリックという言葉の語源はギリシャ語。
読了日:3月12日 著者:片野優,須貝典子
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■モンプチ 嫁はフランス人 (フィールコミックス)
日本人夫にフランス人妻。 上から下まで真っ黒な服装だったカレンさんが 「この子のために黒いママはやだデス」で色のついた服を着るようになったのが おお~って感じ。 なんとなくフランスのほうが子育てしやすいイメージでしたが、 わずか1.5mのためにエレベーターがある品川駅で「日本にしかできないことです」 なんて思ったことはなかったので新鮮でした。 フランス人に「もう東京に帰りたい」と言わせるフランスってすごいな。
読了日:3月11日 著者:じゃんぽ~る西
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■泡沫日記
中年期における初体験の数々。 だんだん「これって初めて」が減ってくる年齢にむかってくるときに起きた東日本大震災は、私にとっても皮肉な「初めて」だった。 そしてこれからは「初めて出来なかった」がやってくる。 それすらも楽しんでやるという気概を持ちたいところ。 誕生日ケーキって、やっぱり嬉しいものですよね。
読了日:3月11日 著者:酒井順子
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■アー・ユー・テディ? (PHP文芸文庫)
和子みたいにほっこりとか言うタイプは苦手なんだよなあ、と読んでいたら、 自分の思考がほぼ康雄さんで思わず苦笑い。 康雄さんにせっつかれ、しぶしぶ捜査に首を突っ込んでいるあいだにどんどん世間に鍛えられて、喧嘩上等。修羅場最高。夜露死苦。 最後の康雄さんの妻子へのプレゼントのところでちょっとジンときた。 見た目はイケてるのに変人な冬野刑事の変人具合が割と好き。
読了日:3月10日 著者:加藤実秋
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■中野京子と読み解く 名画の謎 陰謀の歴史篇
「絵の中で語られている物語を知れば、絵画鑑賞は何倍も楽しくなる」 表紙のポール・ドロラーシュ「ロンドン塔の王子たち」は確か、テレビで中野京子さんご本人の解説を見たような気がします。 扉に向かって吠える犬はシェイクスピア「リチャード三世」を暗示し、これからなにが起こるのかを予感させる。 絵が描かれた当時のその国と世界、日本の主な出来事が年表で掲載されていて、 リチャード三世が即位したころの日本では山城の国一揆があったんだなあと、西洋との差になんだかしみじみ。
読了日:3月10日 著者:中野京子
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■ニューヨークで考え中
買うことにした決め手は、シンプルで分かりやすい絵だったということもあるけれど、 小さくても潰れていない手書き文字の読みやすさ。特に英語が。 わざわざ運転している車を止めてまでナイスシューズ!とブーツを褒めるなんてすごいなアメリカ人。 私は全般的に虫は平気なのになぜかセミだけはどうしても苦手で、 大量発生な17年ゼミの羽がどれほど儚く美しくても、14歳コンビと同じリアクションをするだろう。ギャー。 ベーグル屋にはまだ水嶋ヒロに似てる店員さんいるかな。
読了日:3月9日 著者:近藤聡乃
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■生きのびるからだ (文春文庫)
2007・8年に雑誌や新聞に発表したものを時系列でまとめた本。 「第百回の芥川賞を受賞した翌年、三十八歳の秋にパニック障害を発病し、以後はうつ病にからめとられて、 医業も書くこともできなくなり、それこそ生きているだけで精一杯の事態に陥った」 まわりのひとも大変だったと思うけれど、地味で淡々としているところがかえって凄みを感じます。
読了日:3月9日 著者:南木佳士
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■季節をビンに詰め込んで―果実酒のはなし
季節によって作れる果実酒は違っていて、きっとその都度、レシピが違う。 同じレシピでも漬ける果物のコンディションもあるから、厳密にいえば味だって作るたびに違うんだろうなあ。 そういう一期一会の楽しみが小さい瓶から生まれてくる。 くるみを殻ごと漬けるなんて思いもよらなかった。
読了日:3月9日 著者:石村由起子
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■デジタル鳥瞰 47都道府県庁所在都市 西日本編 (The New Fifties)
東西揃っていたので図書館で借りてきた本。 山が間際にせまったところに街が広がっていて、日本って本当に山林が身近な存在なんだなと目で見て分かります。 都道府県庁所在都市の人口が、その都道府県の人口に占める割合が高知市は46%で第4位。 上は東京23区、京都市、仙台市なので、政令指定都市を別にすると、高知市への人口集中が最も激しい。 人口2位は南国市、2位の都市が5万人を切っているのは高知県だけ。
読了日:3月8日 著者:八幡和郎
http://bookmeter.com/cmt/54708917
■デジタル鳥瞰 47都道府県庁所在都市 東日本編 (The New Fifties)
都道府県庁所在地を空から見てみよう。 県庁所在地よりも人口が多い市があるってなんだか意外。 群馬県の前橋市は県庁所在地なのに、高崎市のほうが人口も多く新幹線の駅まである。 高崎からはライバルとさえ見られていない始末、がんばれ前橋。
読了日:3月8日 著者:八幡和郎
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■北欧フィンランド 食べて♪旅して♪お洒落して♪
本場のマリメッコとそのアウトレット行きたさに旅行を決意、っていうのがもう分かりやすくていい。 あの布が買えるならブックカバーとか浴衣の帯にでもするかもしれない。 まずくて有名なサルミアッキもそのパッケージならお土産にいいかな、と思ってしまう。おそるべし。 犬ぞり体験なんて面白そう。 オーロラは見られなくて残念でしたが次の楽しみと言うことで。 日本では特別天然記念物のライチョウ。フィンランドで食べられるんですね、ちょっと驚き。
読了日:3月7日 著者:てらいまき
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■今だから読んでほしい物語に出てくる楽しいお菓子の作り方
12の物語と12のお菓子。 物語に登場してないお菓子もあるけど(西遊記の月餅とか)まあこういうイメージなんだろうなという感じで。 「小公女」のイングリッシュ・マフィンで一緒に紹介されてるのはクロテッド・クリーム。 なんとなくスコーンとワンセットな気がしていましたが、マフィンでも食べてみたい。
読了日:3月7日 著者:吉田菊次郎
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■斎藤一人 変な人が書いた驚くほどツイてる話 (知的生きかた文庫)
こういう面白いことがありましたよ、って内容だと思って図書館で借りてきましたが、 日本一のお金持ちがツキを呼ぶコツを伝授する本でした。 私はこの方を知らずあまり興味がわかなかったので、へーそうなんだ、くらいにしか思いませんでしたが 「ツイてる」と言うのは簡単なので心がけようかな。
読了日:3月7日 著者:斎藤一人
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■ニューエクスプレス ビルマ語《CD付》
図書館で見かけてついうっかり借りてきた本。 見た目の可愛いブラーフミー系文字のなかでも特に気に入っているのはビルマ語。 「こんにちは」は学校教育のための人工的な表現でビルマ人同士はほとんど使わず、かわりに 「ご飯を食べましたか ထမင္းစားၿပီးၿပီလား။ タミンサーピービーラー」 「元気ですか နေကောင်းသလား။ ネーカウンダラー」 などで挨拶する。
読了日:3月6日 著者:加藤昌彦
http://bookmeter.com/cmt/54653276
■私はハロン棒になりたい
なんでこのタイトルなのかはあとがきで判明。 本屋と本の話が多いなか、 人造イクラで奥歯が縦に割れたことに驚愕。 元日にやってる歯医者さんはなさそうだし、しばらく大変だったんだろうな痛そうだなと同情しそうになりましたが、 自前SMってことならそれはそれでいいのか・・・? 少し宝塚に触れていますがこのあとOSKへ突進していくんですね。
読了日:3月6日 著者:青木るえか
http://bookmeter.com/cmt/54653256
■罪人よやすらかに眠れ
業を抱えている人間が吸い寄せられる中島邸。 中島邸から出たあとどうなったかな、という部分も含めて楽しめました。 まったく土地勘がないので、札幌には本当に中島公園とかKitaraとかあるの?とあとで検索してしまいました。 北良の謎が残っているけれど、あの館の住人にはきっと解けないだろうな。
読了日:3月5日 著者:石持浅海
http://bookmeter.com/cmt/54626141
■オンノジ (ヤングチャンピオン・コミックス) (ヤングチャンピオンコミックス)
誰も居ない世界になぜかひとりでいるミヤコ。 自分ひとりしかいないという状況はとてつもなく不安でさみしいものなんだろうけれども、 深刻になるほどの悲壮感はまるでなし。時折り 「誰がうまいこと言えとw」とつっこんでいました。 このひたすら静かな世界でミヤコを見守っていたら、オンノジが登場して少し気分がほぐれました。 ふたりになった世界でのふたり。 世界は自分たちでつくっていくもの。
読了日:3月5日 著者:施川ユウキ
http://bookmeter.com/cmt/54626074
■THE BOOKS 365人の本屋さんがどうしても届けたい「この一冊」
中高生向けgreenが良かったのでこちらも。 どうしても届けたいこの一冊ということで、推薦する書店員さんのコメントも気合の入ったものが多い。 こうして読みたい本がどんどん増えていくのは大変だけど幸せ。
読了日:3月4日 著者:ミシマ社編
http://bookmeter.com/cmt/54600686
■愚者の道
こんなに血を流すような生き方しかできないひとっているんだなあ。 「あなたがワタシのために生き続けていかなければならないのなら、それでいいのよ。それが、ワタシの役目だから」 ゲイの夫の存在が本当に救い。 たまに登場する漫画家の友達はくらたまか。
読了日:3月4日 著者:中村うさぎ
http://bookmeter.com/cmt/54600672
■途方もない放課後
新刊が出ないとは分かっているものの、もっと読みたいなと思ってしまう。 原稿の9割以上が詰まったフロッピーを紛失したそうで、コピーがあって本当に良かったですね。 恵比寿のボナセーラなイタリアンのお店はあそこだなきっと。 自分たちがエラいんだと思いこんでる勘違いな従業員がいると、 せっかくの料理もだいなし。 横浜駅西口側に住んでいるので「今日は海くさい」と思う日、確かにあります。
読了日:3月3日 著者:鷺沢萠
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■オトナ女子の不調をなくすカラダにいいこと大全
薬に頼らず自然治癒力を高めるポイントは4つ。 カラダを温めること。バランスのよい食事をすること。カラダの滞りを流すこと。心の滞りを流すこと。 「冷えは万病のもと」って言うけど、やっぱりそうなんだな気を付けよう。 風邪をひいたときにお世話になる葛根湯はわりと味が好き。これって自分にあってるってことなのかな。
読了日:3月3日 著者:
http://bookmeter.com/cmt/54577331
■相似と選択 つれづれノート(20) (角川文庫)
巻数がとびとび、そしてだいぶ時間があいて読んでいるので、自分のなかでの時系列がちょっとあやしくなっている。 ツイッター本、せっせとしげちゃんの本のころ。震災のあった3月。 無印のソファはほんとにひとを駄目にします、 動けません。
読了日:3月3日 著者:銀色夏生
http://bookmeter.com/cmt/54577318
■見ることの塩 パレスチナ・セルビア紀行
読みごたえがありました。 前半はイスラエルとパレスチナ、後半は旧ユーゴの国々を訪ねた記録。 民族問題。宗教問題。ひとことで片付けるのはラクだ。 思考停止したまま他人事でいられるから。 旧ユーゴの国が次々にEUに加盟したら「人々は気づくことになるのだ。あの時あれほどまでに大きな犠牲を払って 勝ち取ったそれぞれの共和国の境界線など、何の意味もなくなってしまったということに」 その日はくるか。
読了日:3月2日 著者:四方田犬彦
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■毎日が冒険
手のひらサイズの小さい本。 色んな雑誌に掲載されていたものをまとめた一冊。 絵も描かず日記もつけなかった祖母が残した梅酒の瓶のラベル「稲子作」を見て、 これは彼女の詩集なのではないか、にほろっときた。 病気のお見舞いに届けるには赤い花がいい、のは、病室に華やかさを添えて慰めになるかな、と思うけれど、 鉢植えのシクラメンは「寝つく(根つく)」を連想させて駄目なんじゃ?
読了日:3月2日 著者:萩原朔美
http://bookmeter.com/cmt/54555706
■THE BOOKS green 365人の本屋さんが中高生に心から推す「この一冊」
中高生に向けてのブックガイド。 それなのに自分が読みたい本が目白押し。大変危険。 この年頃をどう捉えるかというのがひとによって違うんだなあ。 本に慣れてもらうためだったり、これは噛みごたえがあるぞというものだったり。 書店員さんたちの直筆ひとこと推薦コメントがPOPみたい。
読了日:3月1日 著者:ミシマ社編
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■少子
「国勢調査で1920年調査開始以来初の人口減少となった」とニュースで聞いたばかりのタイミングで読んだこの本。 欲しくても授からない、ってひとももちろんいるけれど、 男も女も子供なんか欲しくないと思っているなら少子化に歯止めがかかるわけない。 子供が嫌いでも自分の子供なら可愛い、とはよく聞くけれど、 虐待する親はどうなの、と思ってしまう。
読了日:3月1日 著者:酒井順子
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■世界遺産になった食文化〈6〉クロアチア・ポルトガル・キプロス 地中海料理
地中海料理がユネスコ無形文化遺産に登録されたのは2010年。 その後、2013年にこの三カ国が追加登録されました。 クロアチアとキプロスは地中海料理と言われても違和感はありませんが、 ポルトガルもそうなのね。 カステラや天ぷらはそういうイメージないけれど。 写真じゃ分からないけれどクロアチアのプリン「ロジャータ」はスプーンが刺さるほど固めです。 巻末には、クロアチアの「ブザーラ」「サルマ」と、ポルトガルの「タラのコロッケ」のレシピが掲載。
読了日:3月1日 著者:
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