浦安中年期外伝

カミさんを師匠に修行中の週末の料理やポタリング、読み散らしてている本の事など

日本民藝館の「聖像・仏像・彫像」展へ

2023-08-16 14:33:00 | 出来事

台風7号は近畿東海地方からまっすぐ北上し、線状降水帯も発生し被害がでております。

被災した地域の方々にはくれぐれもお見舞い申し上げます。

こちらは職場も含めて警戒しておりましたが何事もなくとりあえずほっとしているところです。

夏休みは中盤。リスト化した宿題をゆるゆるしこなしつつ、のんびりと過ごしています。

いや忙しいか。いろいろと。

朝から自転車踏んで、Ingressは綻びた場所を補修して回りました。

やっぱりingressは構築するのが一番楽しい。

気になりだすと目につくようになってきたのは顔のように見える家。

何かびっくりするようなことを見てしまったかのような表情。

あるいは何か重大な謎が解けたところなのかも。

カミさんと二人で、日本民藝館でやっている「聖像・仏像・彫像」展へおじゃましました。

平日ですが、お盆休みなので首都高速道路も民藝館も空いていました。

3台?しかない駐車場も停められてラッキー。

日本民藝館は柳宗悦が個人的に蒐集した民芸品を中心に展示している美術館で、建物自体の設計も柳宗悦が行っているものだという。建築は1936年。

それ以前は下手物と呼ばれていた普段使いされていたありふれた安物の民器や雑器のなかに美を見出した柳はこれに「民藝」という語をあてたのが始まりらしい。

背景には押し寄せる工業化の波によって手作りされる民器、雑器らの存在が消えゆく運命にあることを危惧したことにあるようだ。

柳は民藝の特性を以下のように表した。

1.実用性。鑑賞するためにつくられたものではなく、なんらかの実用性を供えたものである。
2.無銘性。特別な作家ではなく、無名の職人によってつくられたものである。
3.複数性。民衆の要求に応えるために、数多くつくられたものである。
4.廉価性。誰もが買い求められる程に値段が安いものである。
5.労働性。くり返しの激しい労働によって得られる熟練した技術をともなうものである。
6.地方性。それぞれの地域の暮らしに根ざした独自の色や形など、地方色が豊かである。
7.分業性。数を多くつくるため、複数の人間による共同作業が必要である。
8.伝統性。伝統という先人たちの技や知識の積み重ねによって守られている。
9.他力性。個人の力というより、風土や自然の恵み、そして伝統の力など、目に見えない大きな力によって支えられているものである。

民芸品というとこけしだったり、鷹の一刀彫のような飾り物ばかりが頭に浮かんでいたのだけど、筆頭にくるのは実用性であって、茶碗やお皿など日用生活用品のなかに民芸がありそこに美があるという考え方はとても素敵だと思う。

今回の特別展のテーマは聖像、仏像が中心。撮影が許可されていた仏像はこんな感じ。

柳宗悦はこれらのものをどうやって見つけてどうやって手に入れ、そしてそれを運んだのだろうか。

仏像ばかりではなく、キリストやマリアと思われる聖像もありました。

こうしたモノを作る作り手もこうしたモノを祭っていた人たちもそれぞれに信仰心を持っていたに違いない。

併設展では棟方志功誕生100周年ということで一室棟方志功の作品で埋められていました。

棟方志功の如来像や観世音などの姿にも彼の信仰心が浮かび上がってくる。

しかし僕には彼らの信仰心が一体どんなものなのかがわからない。

それでもこうした像の向こう側にある何かを一心に信じていた人々の心も信心の対象となっていたこれらの像も同じく美しく愛おしいものであるのだな。

そして展示されているものはどれもみな素敵でしたが、建物も庭の素敵さも見逃すことができない。

正面玄関のガラス戸のガラスは面取りされていて日が差すと石がひかれた床には虹が浮かぶ。

これも柳が計算して作っているらしい。

なんとなく無造作におかれた石仏も

壺に張られた水から立ち上がるハスの葉も息をのむ美しさ。

こうしたモノを愛でる心には信仰心は関係ないということなのかもねと思いました。

ピクミンブルームは麻雀牌のお題が14個のお題が第1弾8/14から8/25と第2弾8/26から9/10にわたって開催中。

 

第1弾3日目で5つ手に入りました。滑り出しは好調ですが、イベント期間中にコンプリートできてない人が多数いるらしいこの企画、後半で大停滞する可能性もあるので油断できません。

ジム・トンプスンの「反撥」は黒原敏行さんの翻訳でかなりの傑作でした。黒原さん三好さんの翻訳にかなり寄せてきた感じでとてもよかったと思います。


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