僕と猫のブルーズ

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鈴木祥子「Premium meets Premium」@浜離宮朝日ホール

2009年06月06日 | 鈴木祥子
木曜日は新橋浜離宮朝日ホールで祥子さんのライブ。
7月に渋谷アップリンクで祥子さんのドキュメンタリー映画「無言歌」が上映される。
今回はそのプレミア上映やテーマ曲のアナログEP発売と色々と楽しみがある。
仕事を定時で切り上げてライブ会場に向かう。

夕暮れの新橋のビル街。空が少しづつオレンジに染まっていく。
会場は朝日新聞ビル内にあるこじんまりとしたホール。
どちらかと言うとクラシック向けのホール。

ステージにはグランドピアノが置いてあり後ろにはスクリーンが広がっている。
ライブ前に今回の映画の予告編が上映される。画面の中で祥子さんが歌い泣き笑ってる・・・。

映画上映の後、祥子さんが登場。ピンクのドレスが似合っている。
映画の挿入歌「DO YOU STILL REMEMBER ME?」を静かに歌う。
「時が過ぎてワタシを変えるのは怖くない」
「アナタを想い出すとき、ワタシを想い出すとき、ちょっと笑っちゃう、泣いちゃう」
この歌を聴いたとき・・なぜか・・死んだ父を想い出す。泣きたくなる。
その後は祥子さんのお婆さんのお葬式の情景を描いた「ローズピンクのチーク」。
「世間並みがアタシをおいつめる」・・の歌詞が印象的。

「ただの恋だから」「あじさい」・・・懐かしい歌が紡がれる。
「あじさい」の「幼い二人を見たら抱きしめたい」の歌詞にグッと来る。
自分の子供のころの夏の風景が蘇る。
祥子さんのライブはいつもそう、いきなり消してた過去に連れて行かれる。
そのまま「愛の名前~忘却」。これは、現在の自分の心情と重なる歌。
ひたすら痛い、刺さる。これまでも何度も聴いたけど聴くたびに揺れてしまう。

ここで祥子さんはいったん退場。映画の一部がプレミア上映。
祥子さんは画面の中で泣いたり鼻を詰まらせたり自由気まま。
感情を素直に表し爆発させてた。。。うらやましいくらいに。
画面の中には2年前亡くなった祥子さんのお父さんの写真が映ってた。
第二部は祥子さんが好きな映画のテーマ曲を歌うコーナー。
「慕情」「好きにならずにいられない」「ニューヨークシティセレナーデ」
ボクも何度か聴いたことのある曲。
そういえば高校生のころ、映画音楽が好きでラジオでよくエアチェックしてたっけ。
オヤジも映画好きだったなぁ・・子供のころ、よく一緒にTVの映画観てたなぁ。
エアチェックしたテープはもうどっかに逝っちゃったなァ

後半は新曲「超・強気の女」「25歳の女」アップビートな曲。
祥子さん、煽るようにピアノを弾き鳴らし、おとなしかった客席も手拍子を取る。
盛り上がった後は静かに父への想いをつづった「Father Figure」。
ラストは映画のテーマ曲「無言歌」。ピアノとスキャットだけの曲。
バッハの曲の様な静かな・・・静かな曲。空気が澄み渡るような・・曲だった。

当然アンコール。ライブグッズを楽しそうに宣伝。
フィルコリンズの「見つめてほしい」。これも確か映画の主題歌。
大学時代によくFMから流れてた。
祥子さんの曲の中では映画のストーリー仕立ての「恋のショットガン」
そしてギターを持っての「SweetSerenity & MilkTea」
これは盛り上がった。客席手拍子、祥子さんもギターを楽しそうに奏でる。
ここでギターを椅子の上において去る。

まだアンコールは止まない。再びピアノに向かい今回の映画上映期間中の
ラストに出来た曲。「トリビュート・トゥ・和泉式部」。
和泉式部はあの時代にいろんな恋の唄を読んでいた。共感するところ多いとのこと。
これもロマンチックな静かな曲。
祥子さんは鳴り止まない拍手の中「また何処かで逢いましょう!」と笑顔で挨拶。

ライブ後、グッズショップで「アナログEP」と「クリアファイル」を購入。
「クリアファイル」・・・丸でアイドルみたい(^_^;)
帰りはシオサイトに沿って歩く。夜の光に浮かぶビルがキレイ。

嫁がアナログプレイヤー持っているので今日アナログEPを鳴らしてみました。
ヨモギはグルグル回るドーナツ盤を怖がってます(^_^;

アナログ盤・・・オトが温かい。
オレが大学のころまでオンガクはアナログレコードで聴くものだったなぁ
なんだか・・・昔のことをやたら想い出させるライブだったな・・・。
でも、けっして後ろ向きでなく・・楽しく自由なそんなライブでした。

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