僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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我が名は熊猫(パンダ)

2006年07月28日 | コトバの杜
昨日、嫁@パンダビール番長がネットで「パンダ」の画像を見てて、
以下ボクと嫁の会話。

 ボク「あ、パンダだ。オレも見たい」
 嫁「パンダと気安く呼ぶんじゃない!馴れ馴れしいぞ」

 ボク「気安くって・・何?パンダって呼んだ事が?
    パンダは動物の種類の名前でしょ?
    種類の名前呼んで馴れ馴れしいって何?」
 嫁「オレはパンダの代表だ。ヒト科パンダ目だ。
   だから、パンダと気安く呼ぶな」

 ボク「何?パンダ目って・・・パンダはヒトの仲間なのか?
    じゃぁ・・・・・・・・・キミのパンダ名は何なんだ?」
 嫁「(自信満々に)ランラらら~ん♪」

 ・・・・・・・キミは一体何者だ?(^_^;
 
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創作ノオト

2006年07月26日 | コトバの杜

先週、祥子さんのライブで販売されてたプログラム「創作ノオト」の
中に書かれた祥子さんのエッセイの・・一節。

じぶんのなかに、いろんなじぶんがいて、あるじぶんがべつのじぶんに
かたりかけて・・・せめたてて・・いいわけして・・・

まいった・・・・これ昔のオレのことじゃん・・・。


  あんたが、あたしの罪悪感、そのものだったの。
 
  あんたがあんたで居ちゃいけない、恥かしい、ってことは、
  あたしがあたしで居ちゃいけない、恥かしい、ってことと同じことなの。

  どうしてあたしは、あたしであることが恥かしいの
  どうして罪悪感を感じるの?
  バカにされて、笑われてるんじゃないだろうかって。
  ひとりぼっちで置いていかれるんじゃないだろうかって。
 
  あたし、いつも自分のことをそう思っていたの。
  そんなことになったら耐えられない、死んだほうがいい、って。

  ゆるしてね、あたしがあんたのこと、ずっと恥かしいと思ってきたこと。 

 
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祥子さんライブレポ07.7.21

2006年07月22日 | 鈴木祥子

2曲目、祥子さんがピアノを弾きながら「何がしたいの?」を歌いだしたとき。
背中がゾクッとした。戦慄を覚えた。
続く「Passion」の連続する不協和音に息苦しさを感じた。

立ち見のはずが友人の計らいで4列目という絶好の席で見れた。
ニューアルバムのへヴィーな曲が奏でられる。
恐ろしいくらいオトとコエが突き刺さる。

仕事で疲れ果てたココロとカラダにこのウタはきつすぎる。
逃げ出したい。でも動けない。

祥子さんはたった独りでピアノ、ギターで歌う。
「忘却」にステージが揺れ出す。まともに見てられない。

中盤のポップな「BabY、Its you」でやっと一息つけた。

後半、祥子さんは「Love/Identified」をアカペラで歌った。
オトを一切交えないハダカのコエ・・・
「あたしを見て、あたしにさわって、もっと心臓のちかくに、ねぇ」
祥子さんの叫び声に効果音の泣き声が重なる。
セックスのときのコエのような・・・コドモの泣き声のような・・

思わぬ記憶が蘇った。
ボクはコドモの頃、泣き虫だった。いつも泣いていた。いや泣かされてた。
兄弟ケンカに負けて、親や先生に怒られて、クラスメートに笑われて・・
すぐ泣いた。こんな声を出して。

このヒトは・・・いつも・・・消えてた想い出を引きずり出してくれる。

「Blonde」。マリリン・モンローの孤独をうたった歌。
「一人にしないで、一人にする愛さないで」。ピアノが響く。
「道」。「ワタシはこの病院で生まれた。そしてここでおねえちゃんは死んだ」

セキララ、隠さない、カッコつけない、そんなウタたち。
イタイけど・・・そのイタミが心地いい。このイタミの中にいると安心できる。




アンコール、
「東京で生まれた女」。
京都に引っ越して生まれ故郷東京のよさが判ったと祥子さんは話した。
「ふるさとは何処かと聞かれれば東京と答える」
「ふるさとは遠くにありて忘れてしまいそう」

祥子さんは京都に行って「故郷」を手に入れた。
ボクは東京に来て「故郷」を失い、新しい「Home」を手に入れた。
もうあっちじゃない。こっちだ。
何度も考えた、もうわかりきったこと。でも、このウタはその決意を揺さぶる。

そして、そのまま「あたらしい愛の詩」
年齢、自由、孤独、シアワセについてうたいわらいかたる祥子さん。
みんな一緒になってうたいわらいてびょうしをならした。

最後の最後「Goin Home」祥子さんはわらいながらギターをかきならす。
これもいっしょにうたった。
「もうどこへもいかない、いつもわらっていよう」と何度も歌った。

今回のツアー、小冊子が売っていた。ウチに帰って酒呑んで読んだ。
その中で祥子さんは自分の内面を語っていた。
自分への怒り、嫌悪、自分への賞賛、愛情、恥、赦し

昔・・・昔っていってもホンの5、6年前自分が自分に感じてたこと
とまったく同じことが書いてた。

・・・・まいったな・・・やっぱりこのヒト危険だ。危ない。
忘れてしまったことを、忘れたくて忘れたこと・・・
封印したこと・・・・今更むしかえしてくれる。

かなわないな・・・ホントに(笑。

素晴らしいライブだった。東京でこんなに一体化したライブははじめてだ。
いつか・・・・いつか「京都」でこのヒトのウタきいてみたい。

鈴木祥子ソロライブ「SOLO」07.7.11渋谷O-East
1.愛の名前、2.何がしたいの?3.Passion、4.Hold Me,Thrill Me
5.だまって笑ってそばにいる女、6.舟、7.Blackbird(カバー)、
8.私ののぞみ、9.Frederick、10.忘却、11.Baby Its you、
12.ひとりぼっちのコーラス、13.甘い夜
14.Love/Identified、15.Blonde、16.道
(アンコール)
17.風待ちJET(坂本真綾さんへの提供曲)、18.東京で生まれた女
19.あたらしい愛の詩~ピアノ漫談
(アンコール2)
20.失恋のうた(新曲)、21.Goin Home
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鳴子2

2006年07月20日 | 写真

2人で歩いていると目に付くのは各お店の前においてある灯篭。
灯篭には画家の谷内六郎さんの挿絵が描かれていました。
長年に亘り、「週刊新潮」の表紙を描いていた作家さん。

とても素朴で可愛らしい絵が灯篭の灯に浮かぶ様には思わず見惚れてしまいました。

谷内六郎さんは祥子さんが好きな作家さん。鳴子と深い縁があったそうです。
谷内さんの作品を直に見るのは初めて。
鳴子との関係について全く予備知識を持っていなかっただけにウレシイ驚きでした。

雪道だとどんな感じに見えるかな?
また冬に来て見たい・・・そう思いました。

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鳴子1

2006年07月20日 | 写真

この連休は法事で嫁と山形に行き帰りに鳴子温泉に行ってきました。
街中の至る所にこけしが。また周囲が山に囲まれてイイ感じ。
嫁@番長は男らしいⅤサインを(笑

また街中に「足湯」があって浸かってみました。
ほど良い暖かさで気持ちよかったです。

温泉神社やアジサイはすごい風情があってキレイ。
旅館で食べた夕飯はお魚もお野菜もお肉も絶品!
ワインと合わせて美味しくいただきました。

晩御飯食べて温泉つかった後は嫁と浴衣姿で街中を散歩。

お店の前に灯篭がおかれていて夜道がボンヤリと照らされている。
とても幻想的な感じでした。
冬、雪だと更にキレイになるのかな?と思いました。

夕闇に浮かんだ「こけし」の電話ボックスにはギョッとしましたが(^_^;


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キヨシローとチャボさん

2006年07月15日 | コトバの杜

僕はRCをチャンと聴いてたワケでなく
キヨシローのソロはほとんど聴いてない。
チャボさんの活動はチェックしてるけどライブはとんと御無沙汰。

でも・・この二人は大好き。
二人が並んで歌を奏でるとき湧き出るあの熱が・・・とても好き。

今年の夏・・・キヨシローとチャボさんのジョイントライブが企画されてた。
二人の本格的なライブジョイントは・・実に10年ぶり。
そんなときにキヨシローのあのニュースが・・

 キヨシローのメッセージ
 http://www.kiyoshiro.co.jp/urgent/index.html

 チャボさんのメッセージ
 http://www.up-down.com/020chabo/02510to-chabo/chabosanne7.html

カッコいいと思う。ホントに。

・・ゆっくりでイイから、また二人で・・夏のヤオンでいかした
ライブをぶっ放してほしい。

  

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明日の神話

2006年07月09日 | Art・本・映画

日記にも書きましたが昨日汐留に太郎さんの壁画を見に行ってきました。

会場には太郎さんと敏子さんの写真が。
絵の前には大勢の人が集まってました。

ともかくデカイ・・・
色使いも原色をたくさん使って見てて圧倒されました。
「絵」というよりは「造形物」みたいな感じ。
描かれている情景は「死」「破壊」・・でも暗くなくミョ-に
楽しく明るくエネルギッシュ。

ともかく壮大、強烈・・・な体験でした。
「アートを鑑賞した」というよりは「野獣・大自然に遭遇した」みたいな。

見終わった後、ミョーに体調が悪くなりました。
太郎さんのパワーにあてられたかな(^^;




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「No Way,No Place & My Home3「3月のせい」

2006年07月01日 | ショートストーリー
踏切りを待ちながら思う ここで飛び込んだらバカ
鈴木祥子「3月のせい」


電車のドアが開いた。駅のホームに降りる。そのとき急に・・・思った。
「死んでしまいたい・・・」
ヤバイ・・ひさしぶりだよ、この感じ。最近は、おさまってたのに。
さっさとウチに帰ろう。酒呑んで寝よう。

ウチに帰って着替えるとベッドに転がった。どこかで電車の音が聞こえる。
散々な一日だった。部長にツマンナイことで延々イヤミを言われた。
しかも来週からは倉庫係に異動。サイアク。
何だか情けなくなって涙が出てきた。バカみたい。こんな事で泣くなんて。
明日は久しぶりの休日だ、映画でも見て美味いモノ食べて遊ぼう。

目が覚めたらヒドイ雨だった。・・・・サイテ-、サイアク。何だよコレ?
ワタシにケンカ売ってんのか?
仕方ない。映画はあきらめよう。近場で買い物でもして過ごそう。

駅前でショッピング。ウチで借りたビデオ見た。週末はいつもこう。
ひとりでダラダラ過ごしてる。なにやってんだろ。なんだか疲れたな。
窓から下を見下ろした。踏切が見える。電車が通り過ぎてく・・・
一度あそこに飛込んでみようかな?楽に逝けるかな?痛いかな?
慌ててワタシは首を振ってこの思いつきを忘れようとした。

気付いたら電車に乗って下町のある駅でワタシは降りた。昔住んでた町。
子供の頃遊んだ場所に行ってみようと思った。中学校、川、橋、ゲーセン。
中学校も川も橋もまだあった・・橋の上に立って思い出した。
ここでワタシよく・・・溺れそうになった。
誰も助けてくれず・・みんなでワタシを笑ってた・・。
ワタシ・・いじめられっコだったのだ。それを忘れてた・・・。
何ウキウキ訪ねてるんだよ自分。バッカじゃないの?

振り向くと踏切があった。・・・今度はホンキで飛込もうかと思った。
でも・・・・・ココはイヤだ。ココでは死にたくない。
電車にまた乗った。どっか楽しい想い出ある場所(トコ)で死のう。
最後はイイこと想い出して死にたい。でも、そのうち気付いた。
イイ想い出ある場所(トコ)なんて・・ないじゃない。そんなのないじゃない
なんなんだ?ワタシの人生。30年生きててイイ想い出の一つもないなんて。
結局、地元に戻り行付けの居酒屋で呑んだ。
顔見知りの店員が呑みすぎを注意したが、睨むと黙った。
ワタシの後ろに若い男の集団がいた。一人がワタシをチラチラと見てた。
店の窓に雨があたって音をたてる。雨音聞いてるうちに決心がついた。

店の外に出た。凄い降りだ。濡れるのも構わず踏切に向かって歩き出した。
傘をさしてる人にぶつかる。舌打ちされる。にらまれる。
無視して急ぎ足で踏切に向かった。
踏切の前に立った。電車が来た。飛び込もうと思った・・でも足が動かない。
電車がまた来た。・・でもダメだった。足が震えて前に進まない。
周囲のヒトたちが気味悪そうにワタシを見て通り過ぎる。

涙が出てきた・・とまらなかった。これで、これで死んでイイのかよ?
なんにもない人生だった。何にも楽しいことなかった・・
イヤだ・・このまま終るのはイヤだ、こんなまま死にたくない。
ワタシだってシアワセになりたい、楽しいことしたい、大声で笑いたい。

涙がとまった。側にある植え込みに座りこんだ。
顔を上げると若い男の子がこっちを見て立ってた。お店にいたコだ。
「何か用?」ついキツイ口調になった。
彼はオドオドと話した。「ヒドイ顔してたから心配になって」
「それでつけてったっての?どうして?関係ないじゃない?」
彼は必死に搾り出すように話した。
「オレも昔・・おねーさんみたいな顔してたとき・・あったから・・
死のうとしたことあったから、だから心配で」
ドキッとした。

「それで?」「え?」初めて彼はこっちを見た。
「死ななくて、貴方・・なんかイイことあった?」彼は困った顔をした。
「答えてよ、死ななくて・・生きててよかったって思えたの?答えてよ!」
ワタシは必死に聞いた。彼は答えた。「別にないよ・・そんなの、でも」
「でも?」「生きてたから、こんなキレイなおねーさんと話せたんだし」
彼はこっちを見ようとしなかった。ワタシは思わず笑い出してた。
きっと・・・彼なりの精一杯の答えだったんだろう。
このコも人付き合いが苦手なんだろうな。

「心配してくれてありがとう」彼はワタシを見た。脅えた瞳をしてる。
その瞳を見て何だか安心した。
このコはワタシと同じだ・・・このコはワタシの・・仲間だ・・・。
「お礼にお酒ご馳走する、呑みなおそう」ワタシが笑うと彼も笑った。

月曜日・・会社に行ったら辞表を出そう。そう決めた。
いつの間にか・・・雨があがっていた。。
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