僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
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いくつもの「でも」を抱えながら~東北ボランティア記

2017年02月27日 | 東北のためできること
週末は仙台にボランティアに行く。お馴染ReRoots主催のイベント参加のため。
去年「東北ボランティアもそろそろ潮時かな?」と書いた。現在(いま)もそう思ってる。
深夜バスでの日帰りボランティアは正直体力的、精神的にかなりキツくなってきた。
東北との係りは止めないが、このやり方をずっと続けるのか、別のやり方を探すのか。
そんな迷いの中で、今年は未だ東北に行ってない。
このタイミングでReRoots農業イベントの開催。良い機会だ。先ずは行って、それから考えよう。

深夜バスで仙台に向かい早朝着。ReRootsメンバーと落合い現場に向かう。
今回時間の都合で、いつも見学してる深沼海岸は行けず。仕方ない。どのみち、また行くし。

先ずは或る農園でベリーの剪定とビニールハウスのパイプ組立。
3年後のベリー農園開園を目指しての準備作業。
ReRootsの学生や地元の人と話しながら、作業を進める。
一区切りつけた処で作業終了。ビニールハウス組立、まだまだ掛かりそうだ。

その後は別の場所に移って漬物造り。地元の漬物名人のお母さんの指導の下、漬物を造る。
普段、包丁仕事は全くしないワシ。「いちょう切り」なんて初めてしたぞ(゚゜)\バキ☆
此処でも参加者と色んな話をする。

或る参加者は別の被災地から避難して仙台に来て公営住宅に住んでいる。
ReRootsのメンバーが普段野菜を売りに来たり、イベントを手伝ってくれるのを感謝して
今回参加したとの事。
漬物名人のお母さんとも話す。「色々あったよ」と開き直った様な笑顔が印象的だった。
そして、ReRootsの学生。現メンバーは20代前半。
311を直接体験していないし、東北出身者で無い子がほとんど。
その彼等が先輩の後を継ぎ活動を絶やすこと無く続けて更に広げている。
ボクが東京から参加、2011年からReRoots活動に参加してるって事でスゲェ感謝されたけど、
トンデモない!オレはReRootsの創った仕掛に乗っかってるだけ、だ。
ホントに凄いのはキミ達だ。マジ、リスペクトするわ。

メンバーに送って貰って(実はその後トラブルがあったけど(笑))帰りのバスに乗る。
窓の外に映る仙台の空は唯々美しかった。オレはひたすら、その空を視てた。

ReRootsは311を切っ掛けに大学生が創設した。
もし311が無かったら、あの子達にも別の青春があった筈だ。
そしてReRootsが無かったらオレも此処まで仙台に通わなかっただろう。
「地震が有ったから出逢いが生まれた。絆が生まれた。良かった」なんて、絶対・絶対思わない。
でも・・・オレはReRootsの皆に逢えて良かった。それは、確かな「こと」だ。

実際に行って見て、東北ボランティアを終えるか、どうか・・結論は出なかった。
まだまだ、色々考えそうだ。
唯、今回行って思った。
でも・・・未だ・・終われないよな?
正直、だいぶキツくなってきた。
でも・・・また行きたいよな?逢いたいよな?

もうすぐ6年だ。復旧や復興は確かに進んでいる。
でも、自分の中では幾つもの「でも」を抱えたまま、何も終わっていない。
未だ「おとしまえ」は付いていない。
結局、東北に行くのは「自分(テメェ)のため」だ。
東北を好きだとか、支援したい気持ちもあるが根本は「逢いたい、見たい」だ。
そして、自分の中にある無力感、後悔、後ろめたさ・・・色んな「何か」。
その「何か」を晴らすために、「何か」におとしまえをつけるために東北に行ってる。
それは「エゴ」だ。「自己満足」だ。「偽善」だ。スタートは、そこ、だ。
自分勝手に始めて、自分勝手にやってる。そういうことなのだ。

そのことを絶対忘れないで・・また逢いに行こう。な、ヨモちゃん。

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リクオ・アルバム発売記念スペシャル・ライブ 〜Hello!LIVE 2017〜@代々木Zher the zoo

2017年02月07日 | RIKUO
先週の日曜日は代々木・Zher the zoo にリクオのLIVEを観に行った。
リクオは去年ニューアルバム「Hello!」を出してアルバム発売ツアーを敢行。
その時の東京公演がライブアルバム、DVD発売。その発売記念ツアー最終日。
メンバーは基本去年のツアーバンドと同じ。KyOnさんも参加♪
入場後、先ずはライブアルバムとKyOnさんファン(笑)の東北の友人のためにDVDをゲット♪


ライブはアルバム「Hello!」中心の選曲で明るく楽しい。
ライブがスタートした瞬間、鳴ったオトの「美味しさ」に思わず笑顔になる自分が居た。
「Hello!」の曲、去年夏のライブより明らかにオトが変わっている。
今年、このバンドメンバーでツアーを続けてきた成果だろう。

リクオは饒舌に歌い喋りピアノを弾き鳴らす。メンバーも大活躍。
宮下さんのスティールギターはこのバンドに実に合ってる。
この日で一旦リクオバンドを脱退する椎野さんのドラム、滅茶苦茶ロック。
真城さんの存在はステージを華やかにしてた。
リクオの「大阪ビタ―スィート」に伴う爆笑エピソードに真城さん笑い過ぎ(笑)
KyOnさんはkey、ギター、アコーディオンと大活躍。
リクオもメンバーも活き活きと次から次に美味しいオトを鳴らす。観てるだけで楽しい♪

中盤は旧い曲を演奏。
KyOnさんアコーディオンをフューチャーした「同じ月を見ている」「胸がいたいよ」
の別れの曲2連発はココロに刺さった。
そして「雨上がり」を歌う前にリクオは「この曲はSMAPに歌ってほしくて書いた。
結局歌われることが無いまま、SMAPは解散した。なら関ジャニに歌って貰おうか。
でも・・やっぱりSMAPに歌ってほしい。再結成があったら是非歌ってほしい!」
と笑いを交えながら熱く語る。SMAP好きのオレには嬉しいトークだった。
ウン、この曲SMAPに絶対合ってると思う。いつか、5人がこの曲歌うのを聴きたいな。

この日は沢山の新曲が鳴らされた。リクオは「曲が出来て仕方ない!第二の思春期や!」
と何度も叫ぶ。
湘南に住むリクオが見た海岸の風景を描いた「海さくら」。
歌詞がチャボさんっぽい「だんだんよくなる」、思いやりについて歌った「瞳のテンダネス」、
尽きせぬロックンロールへの愛情を歌った「永遠のロックンロール」。
どれも政治的メッセージを込めつつ「愛、自由、多様性、解放」をポジティブに謳いあげる。
リクオはあえて夢や理想を歌うことでヘイトや差別や冷笑が跋扈する
この世界に異議申し立てをしてる。そんな気がした。

後半は大盛り上がり。リクオ、宮下さん、KyOnさんで星野源「恋」ダンス顔負けのダンスを披露。
KyOnさんエレキ鳴らしまくり、椎野さんの轟音ドラム炸裂。
どの曲もポップで楽しいけど、サウンドは滅茶苦茶ロックだった。
こんなロックモードのリクオは嘗てみたことが無い。
そういえば、この日は「LOOK BACK!」は歌われなかった。
アルバム「Hello!」の重要曲なのに。「あれから」は歌ったけど、こっちは歌わなかった。
そこにリクオの意志を感じた。

アンコールもロックンロール大会。
ニック・ロウカバー、「ミラクルマン」「ハッピーデイズ」の3連発!
おなじみニック・ロウ「Love、Peace&Understanding」を歌う時、リクオは
「愛と平和と相互理解。お花畑という人いるけどお花畑で何が悪い!」と叫んだ!
そう、お花畑・・悪くない♪オレ自身、夢も理想も信じて無いけど^^;
現実ばかり見てるだけじゃ息苦しい。
夢も理想もお花畑も語れない大人、それ・・って情けなくないか?
現実主義の辿りつく先がヘイトや差別や罵倒なら、オレはお花畑の方がイイ。

最後は「光」で終了。ライブ後DVDにリクオのサインを貰いKyOnさんと握手したV(^^)



素晴らしいライブだった。歌、演奏が素晴らしいのは勿論、歌詞、ライブ中のトーク
に色々考えさせられ、ただ「楽しい」だけじゃない多面的魅力がある。
そして、ライブの最後は必ず感情が解放されて笑顔で終われる。
この感じ、何処か元春のライブに共通するものを感じる。

リクオ、元春、そしてSMAPもそうだが彼等の歌を聴いてると優しい気持ちになれる。
音楽ってステキだ。赤の他人を優しい気持ちにさせる、
唯、そこには当然スキルやパワーが必要だ。
「お花畑」を伝えるには、それを伝える技術が要るのだ。

今年の自分のテーマは「他人に優しくする」、だ。
じゃあ、何をすれば他人に優しく出来るのか?どんなスキルを身に付ければそれが出来る?
例えば、韓国語を話せれば韓国人に優しく出来る。
フォークリフトを扱えれば被災地の瓦礫を除去できる。
そうなのだ。技術があれば他人により優しく出来るのだ。        

リクオのライブを見て、そんなことを考えた。
そして・・何となく「あたらしいこと」を始めたいと思ってる。
単なる思いつきにしかすぎない。絶対、「三日坊主」で終わりそうな気がするので、
具体的内容は未だ書かないでおきますが(゚゜)\バキ☆

ライブ中、リクオは言った。「未だ落ち着きたくない!青臭いこと言ってたい!」と。
大賛成。50そこそこで未だ落ち着けるかよ。いや、落ち着きたくないよ、な。

リクオを見習って、どんどん青臭く行くぜ。な、ヨモちゃん。

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