僕と猫のブルーズ

好きな音楽、猫話(笑)、他日々感じた徒然を綴ってます。
コメント欄はモラルを守った上で御自由に書込みどうぞ。

GLIMSPANKY@新木場コースト

2016年10月31日 | オトの記憶(CD、ライブ)
先週土曜日は、永青文庫に「仙ガイワールド」展を見に行く。
作品の展示が僅かだったけど、「龍虎図」が見れて満足。全く怖さ無し(^^;
作品の展示替えが今後もあるので、また行こう。

因みに会場では細川家にある美術品の展示も行っていた。建物自体瀟洒で展示品も凄い。
こういう名家がコレクションをチャンと保在していることが文化の伝承に繋がってるんだな。
周囲の街並も旧くて落ち着いた感じで好感が持てた。

日曜日は新木場コーストにGLIMSPANKYのライブを観に行く。
今年出た2ndアルバム「NEXT ONE」発売に伴うツアーファイナル。
意外にもGLIMはワンマンツアーは今回が初めてとのこと。

場内は超満員。色んな世代のお客さんが居る。
「NEXT ONE」からスタート。その次の「焦燥~褒めろよ」のメドレーはカッコ良すぎ!
レミ嬢の声も亀本クンのギターも唯々素晴らしかった。
照明に浮かび上がるギターを弾く亀本クンの姿が丸で若き日のジミー・ペイジみたい!
2人とも事あるたびに満員の場内を見渡して「イイ眺めだ」「丸でウッドストックみたい」
と嬉しそうにしてたのが印象的だった。

中盤は「闇に眼を凝らせば」「grand port」「NIGHT LAN DOT」の内省的な曲を歌う。
どの曲も仄暗さがあってイイ。ロックンロールだけでないGLIMのもう1つの魅力。
また「話をしようよ」「風に唄えば」の解放感もキモチいい。

後半はロックンロール大会!レミ嬢がシャウトし亀本クンのギターソロに場内湧く。
「大人になったら」「ワイルドサイドを行け」「リアル鬼ごっこ」も唯々カッコよかった。
どの歌もレミ嬢の「世界をオモシロく書き換えてやる」意志が強く込められている。
そのポジティブさがひたすらキモチいい。

最後は客席と記念撮影をして終了。
亀本クン、ギター弾いてるときはカッコいいのにトークは残念(T▽T)
レミ嬢がホント嬉しそうな笑顔で去って行ったのが印象的った。

いやぁ凄かった。イイもん見せて貰った。大満足。
2人とも未だ20台なのに既に大物感を醸し出している。末恐ろしい。
レミ嬢、途中で「世界に行ってやる!」と言ってたけど、ホント行けると思う。
このバンド、まだまだデカくなる。次は野音かZEPPで観たい。
数年後は・・・武道館でやってほしい。
普段、好きなバンドが演奏するハコの大きさとか気にしないけど・・
このバンドは・・デカい場所で観たい。何処までデカくなるか見届けたい。


今日は祝日。千葉までミニ旅行してツグジの展覧会に行く予定。
ヨモちゃん、お留守番ヨロシク、ね♪

(オマエら、オレを置いてまた出かけるニャ)
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「大仙ガイ展」@出光美術館

2016年10月17日 | Art・本・映画
先週の土曜日は嫁と出光美術館に「大仙ガイ展」に行った。
今回は出光美術館の所蔵品だけでなく九州の美術館の所蔵品も展示。
開館50周年記念の展覧会ということで宣伝も大々的にしていて結構混んでた。

相変わらずのユルい絵。来てるお客さん皆さん笑ってた(^_^;
今回初めて見る「虎の絵」(どう見ても猫にしか見えん(笑))、
「トド」(いがらしみきおの「ぼのぼの」(笑))にボクも嫁@パンダも爆笑。
日本画、しかも禅画の展覧会でこんなに笑ってイイんだろうか?

お馴染「○△□」「骸骨」「きゃんきゃん」「猫に似たモノ」も展示。
嫁@パンダは「きゃふんきゃふん」と描いた犬の絵が気に入ったのかグッズも購入。
帰ってからも「きゃふんきゃふん」と言ってます(^_^;
嗚呼、楽しかったな。「笑えるアート」ってサイコーだ。

ヨモちゃんも「きゃふんきゃふん」が気になる様子。

今日は定期検査でお休み。週末たっぷり歩いたおかげか数値は良好V(^^)
帰宅してからヨモちゃんと遊ぶ。ヨモちゃんはゴロゴロ甘えてくる。
こいつぅ~。いつもは嫁に甘えているくせになんだよ?(゚゜)\バキ☆

我が家の「きゃふんきゃふん」は愉快なイイ子です♪

仙ガイの展覧会は永青文庫でも開催中。そちらも、そのうち行こうっと♪


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アートとロックの秋~藤田嗣治・一陽展・麗蘭

2016年10月17日 | オトの記憶(CD、ライブ)
先々週、色んな展覧会とLIVEに行ったのでその感想と先週行った麗蘭25周年LIVEの雑感を。
(1回UPしたのに間違えて削除してしもた)(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆

○府中市美術館「藤田嗣治展 -東と西を結ぶ絵画-」
藤田嗣治は前から興味ある画家だったけど作品を実際に見た事が無かった。
府中市美術館で展覧会があるので3連休の初日、嫁@パンダと行ってきました。

時代順に作品を展示してあったので分かり易い。矢張り目を惹くのはパリ時代の美人と猫を描いた作品。
独特の「乳白色」。女性の身体の筋肉・肉感を事細かに描写。猫の仕草を実に巧く捉えている。
でも、ボクの心を捉えたのはその後の時代。中南米・中国・日本を旅して描いた作品たち。
パリ時代と作風が全く変わっている。更には戦争絵画。戦争を美化する事なくその惨さを炙りだす。
唯の「美女と猫の画家」ではない事を思い知った。
晩年のパリ時代の絵も様々な挑戦をしてる。決して成熟や老獪に落ち着いてない。見てて感銘を受けた。
同時に彼を揶揄し非難した日本画壇の古臭さ。新しいモノを否定するこの国の風潮。
変わんねーな。ウンザリするぜ(-_-;

展覧会の後は府中の森公園を散策。夕暮れ時で樹々が美しく浮かぶ。岩井俊二の映画みたい。
「なんか極楽浄土を歩いてるみたいだ」と嫁に言うと「さっさと行ってくれ」と言われた。
このコはホントに愉快だ。\(T▽T)/

ウン、楽しかったな。ツグジの展覧会は千葉でもやってるので、そっちも行こう。


○一陽展
毎年行ってる「一陽展」。
http://www2.ucatv.ne.jp/~itiyokai.snow/exhibit/index.htm
先週日曜日に嫁と行ってきました。場所も恒例六本木国立新美術館。
今回はいつもより作品の展示が少なかったような。
毎年見てるので既にお馴染の作家さんも居る。と言っても作品を勝手に知ってるだけですが^^;
モチーフは基本毎年同じ。そこでの変化・或いは変わらない部分を見るのが楽しい。
政治的メッセージを込めた作品より日常的な風景や食べ物・猫を描いた作品の方が好きかな。
ボクは夕方麗蘭のLIVEがあるので此処で嫁と別れて赤坂に向かう。


○麗蘭 25th Anniversary Year「愛があれば歳の差なんて」@赤坂BRITZ
今年は麗蘭結成25年目。その記念LIVEがあるので行ってきました。
今回はチャボさんLIVE初体験のMOTO友さんを誘って。
席は1階立ち見。かなり後ろだけど何とかステージは見えた。(^_^;

ライブは「マニフェスト」で始まる。「ミッドナイトブギ」のアレンジがアルバムと全然違う!
1stアルバムから沢山演奏。「待ちわびるサンセット」「真夜中のカウボーイ」が聴けるとは!
1stアルバムはボクがチャボさんと出会ったアルバム。思い入れが深い。この選曲は嬉しい。
中盤はニューアルバム「25」から。ブルースっぽい曲が多い。
「今、Yes We Can」が少しヒップホップ風味があって楽しい。唯個人的ヤマはこの後にあった。
チャボさん「久しぶりにやる」と言って始まったのが「がらがらヘビ」!!!!
チャボさんの咽び泣くようなギター、蘭丸の吼えてのたうち回るギターに撃たれる。
30代のある時期、チャボさんの暗い歌に救われた。それを想い出した。
更に「今夜R&Bを...」。チャボさんは歌の中で敬愛する、その殆どは亡くなった・・
アーティストの名前を呼ぶ。最後はキヨシロー、シーナについて笑顔で語る。ジンと来た。
チャボさんはライブの中で亡くなったアーティストを悼む。
LIVEを単に音楽を楽しむだけの場で無く、悼みと祈りの場とする。
LIVEの中に生と死が共存する。それが、仲井戸chabo麗市という男の姿勢なんだろう。
本編ラストは「ミュージック」!客席も一緒になって盛り上がる。オレも一緒に叫ぶ。
高らかに鳴る蘭丸のエレキ。チャボさんの笑顔。此処に来て良かった。

クライマックスだらけのこのLIVE。真のクライマックスはアンコールにあった。
まさか「ココナッツバター」が聴けるとは!これも一緒になって叫んだ。
そしてホントのラスト「ミステリー」!!!!
チャボさんは笑顔でメンバーを紹介。そして最後に此処に居ない鈴木裕文さんを紹介。
鈴木さん、ポール鈴木は初期の麗蘭のLIVEに参加したパーカッショニスト。
ボクは1回しか見た事無いけど、あのパワフルなプレイは記憶に焼き付いている。
残念なことに鈴木さんは数年前に・・・。チャボさんの紹介に涙腺は崩壊した(^_^;
素晴らしい忘れられないliveだった。

因みにこの日はチャボさん66歳のバースデイ。でもお祝いの行事は丸で無かった。
ライブ中、誕生日について触れることも無かった。それは、おそらくチャボさんの意志だろう。
会場で言えなかったので此処で言います。チャボさん、お誕生日おめでとうございます☆

帰宅するとニューアルバム「25」が届いてた。色んな心遣いに感謝。今ひたすら聴いてます。


アートにロックと、素晴らしい体験をした週末でした♪
↓我が家の傑作ヨモちゃん(゚゜)\バキ☆☆(゚゜)\バキ☆

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Baby#1 8さい~おたんじょうび

2016年10月07日 | 
なんてきれいなお星様 まるで夢見てるみたい
あぁ この胸に 君を抱いてるからさ ぼくの Baby ナンバーワン

たとえ夜空が 引き裂かれても 怖くないさ  気にしないさ
だって ぼくを 悩ませるのは いつも 君ひとりさ

あぁ この胸に 今 抱きしめてる
ぼくの Baby ナンバーワン
(忌野清志郎「Baby#1」)

今日はヨモちゃんの8歳のお誕生日♪
定時で退社して早めに帰宅。こんなお目出度い日に仕事なんてやってられません(゚゜)\バキ☆

8歳・・立派な「おとな」だね。甘えっこは相変わらずだけど(^_^;
でもウチにお客さんが来ても矢鱈はしゃぐ事が無くなって、少し大人の落ち着きが出てきたかな?

と思ったら、嫁@パンダが晩御飯にスペシャルメニューを出したら慌てて食べて〇〇しました。
ヨモちゃん、キミはホントに愉しいコだねぇ\(T▽T)/

このコと一緒に居ると、自然に笑顔になる自分がいる。
ウチの外で、どんなヤな事があっても、
朝起きて嫁とヨモちゃんが仲良く寝てる姿を見たら、外のことなんてどーでも良くなる。
ヨモちゃん、ウチに来てくれてありがとね。キミはウチに来た「天使」だよ♪(バカ^^;)

オレたちは「最強の家族」だ。いつまでも楽しく過ごそう、な☆

(おめでたい「オトナのオトコ」です☆)
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カーネーション『Multimodal Sentiment』リリース記念ライヴ@渋谷クラブクアトロ

2016年10月04日 | カーネーション
月曜日は渋谷クラブクアトロでカーネーションのLIVEに行く。
ニューアルバム「Multimodal Sentiment」発売記念LIVE。
初っ端からニューアルバムの曲だけ演奏する潔さ。

直枝さんはリードギターはサポートの松江潤クンに任せ自分はリズムギターに徹する。
直枝さんのギターの音色変わった?アルバムの色に合わせて何処かアンビエント色が強くなったような?
でも要所では凄いソロを聴かせてくれるので、直枝さんギター大好きなボクも満足♪

LIVEが進むに連れて、バンドのオトがどんどん強靭になる。
アルバムの複雑なサウンドがいとも簡単に再現される。いや再現だけで無く更に強く変容。
カネのLIVEを見る度に思うがその凄さに呆れ笑うしかない。
強靭なサウンドに乗っかって歌われるのは酸っぱい歌詞。
かったるい、やる気がない、笑えるけど泣ける、そんなのばかり。
でも、最終的な着地点は「なんとかしなきゃ」「ちゃんとしなきゃ」。
嗚呼、直枝さんやっぱ闘ってるじゃん。諦めてないじゃん。ナマで聴くと更に強くそれを感じた。
食べ物のメニューを並べ立てるだけの歌「E.B.I.」で直枝さんのエモなギターが炸裂!
ここはグッと来た。歌詞じゃなくってギターのオトに震えた。

中盤アルバムにゲスト参加の大谷能生がラップとサックスで加わる。
「Spike & Me」は久しぶりに聴いた!「たのんだぜベイビー」はこうなるのか!
後半、GRAPEVINEの西川弘剛クンも加わって、アルバムで一番好きな「WARUGI」を演奏。
アルバム屈指の変態ロック。アフロだかファンクだか祭囃子だかワケが分からん曲。
これ凄すぎるだろ?3人のギターソロに客席は何度も湧く。
カネではサポートメンバーもゲストも唯のバックミュージシャンじゃない。
ミュージシャン各々が自分のオトをぶつけ合い、斬り合う。丸で格闘技。
同時に「どうだ?オレのオト美味いだろ?もっと喰え」とお互いに食い合い舐め合う。
直枝さん、ホントに愉しそうだった。
更に、直枝さん+西川クンのギターで「New Morning」くわぁ!

本編最後、一番聴きたかった「メテオ定食」が鳴った。
チープなメロディに乗っかって放たれる投げやりなコトバたち。
「自由になりたいな でも自由ってなんだ?」
「アホくさいよなんか全部くだらないな」
「救いはどこにもないが でも何か忘れてないか?」
ゆれてる主人公。でも、最後はあきらめてない。
そのあきらめてない姿がなんとも切ない。その切なさも最後のノイズに掻き消された。

アンコールはもう乱痴気騒ぎ。お馴染み「Edo River」「夜の煙突」!
メンバーは好き勝手弾き倒す。遠慮会釈なし。
ステージ上にオトが集まって、うねって大蛇か龍に化けて高笑いしてる。
その中心で直枝さんも高笑いしてる。
そんな景色が見えた。そんなの唯の錯覚、幻想。オレ完全に狂ってたし(^_^;
でも、このバケモノみたいなオトに触れたら発狂したって不思議はない。

いやぁ満足。もう何も言えない。最近かかっていた「宇多田病」が一気に吹っ飛んだ。
(゚゜)\バキ☆

LIVEが終わって2日経っても、「WARUGI」がアタマの中で鳴り止まない。
昨日何となくルー・リードの「ヴィシャス」と「男を待つ」の次に「WARUGI」を聴いた(笑)。
同じ景色が見えた。直枝さん、スゲェな。ルーに負けてないじゃんV(^^)

またカネのLIVEに行きたいな。あのカオスな空間に浸りたい。
既に禁断症状が出てるけど・・・(^_^; 年末にツアーがあるので、それまで我慢。
ニューアルバムを何度も聴いて待ちます。

日曜日は麗蘭のLIVE。月末にはGlim SpankyのLIVEもある。まだまだ楽しみは続くぜ。
明日はオンガク以外の楽しみもあるし。ね、ヨモちゃん。う・ふ・ふ・ふ♪
(゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆



〇カーネーション:直枝政広、大田譲+松江潤、Sugarbeans、張替智広
 Guest:大谷能生、西川弘剛

〇セットリスト
1.まともになりたい、2.Pendulum Lab、3.Lost in the Stars、4.いつかここで会いましょう、
5.跳べ!アオガエル、6.Blank and Margin、7.E.B.I.、8.アダムスキー、
9.I LOVE YOU、10.Spike & Me(ゲスト:大谷能生)、11.Autumn's End(大谷能生)、
12.たのんだせベイビー(大谷能生)、13.WARUGI(ゲスト:西川弘剛、大谷能生)、
14.New Morning(西川弘剛)、15.続・無修正ロマンティック 〜泥仕合〜
16.REAL MAN、17.Paradise Express、18.ロックソンビ、19.メテオ定食。
(アンコール)
20.もうあきてしまった、21.Edo River(ゲスト:大谷能生)
(アンコール2)
22.夜の煙突(カネ+西川弘剛、大谷能生)

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りんりんふぇす2016

2016年10月03日 | 寺尾紗穂
日曜日は南青山「梅窓院」に「りんりんふぇす2016」を観に行く。
シンガ―寺尾紗穂と雑誌ビッグイシュ―が路上生活者支援のために行なっている音楽フェス。
昨年初参加。でも夜に某ロケンローラー(笑)のライブがあったため途中ヌケ。
今年は全部、見たかった。
例年人気のこのイベント。今年はなんと売り切れ。多くの人が並び食事コーナーも盛況。
 

演奏は仏壇を背(!)に行われる。司会進行は同じ浄土真宗のお坊さん。

ライブ前、配られたプログラムの寺尾さんのエッセイを読む。表現することへの想い、
昨今の風潮への危機感、フツーに生きられないヒトへの温かい視点が綴られている。
これを読んだだけで、此処に来た甲斐があった、そう思えた。

○前半。寺尾紗穂、マヒトゥ・ザ・ピーポー、ソケリッサ
①寺尾紗穂
 最近出した民謡の子守唄のカバーアルバムから2曲。その後は新曲2曲。
 新曲も矢張り生きることへの優しい視点が込められている。音源化希望。
 最後は「楕円の夢」をソケリッサと。あ、もうやるんだ。オ―ラスにやると思ってた。
 この日、ソケリッサダンサーは5人来るはずが1人欠席だそう。その理由は○××(笑)
 それを笑い飛ばす寺尾さんも客席もサイコーにステキだと思った。
 寺尾さんの歌とピアノに乗ってソケリッサは踊る。決して美しくも無く上手くも無い。
 でも、その踊りが「青い空の下、曖昧な道をあえて進んで行く」この歌にピッタリだった。
 途中、何度もソケリッサの上に青い空が見えた。確かに見えた。

②マヒトゥ・ザ・ピーポー
 長髪のシンガ―。アコギを鳴らしながらフォークタッチの歌を歌う。
 柔らかい声とギターのオトが心地いい。あまりにキモチ良くて少しウトウト。
 最後は寺尾さんとのセッション。声の混じり具合が実にキモチいい。また眠くなった。
 (゚゜)\バキ☆(゚゜)\バキ☆

③ソケリッサ
 眠気覚ましに外で顔を洗っている間にソケリッサのパフォーマンスがスタート。
 そういえばソケリッサを単体で見るのは初めて。いつも寺尾さんとセットで見てたし。
 アンビエントな音楽をバックに3人のダンサーが創作ダンスを踊る。
 途中で寺尾さんがピアノとスキャットを付ける。
 深い海の底に閉じ込められていたが、1人1人羽ばたいていく感じ。
 シリアスなようでユーモラス。美しくないけど・・見惚れてしまう。
 バレエやヒップホップダンス、ジャズダンスとも違うオリジナルの踊り。
 ある意味、人間の根源的な体の動きを表現してるような気がした。
  
○中盤:座談会 テーマ:生きること、表現すること
 「生きることと表現」をテーマにトーク。寺尾さん、貧困問題に取組んでいる稲葉剛さん、
 作家の星野智幸さん、ソケリッサメンバー、そして司会は僧侶の吉永岳彦さん。
 色んな立場の色んな人の視点で多様な意見が出る。
  ・表現は自分を救け、癒す。全ての人に表現の楽しさを知って貰いたい。
  ・路上生活者に小説を書いて貰ったらトンでもなく自由でオモシロかった。
   ホームレスを止めて社会に戻り会社勤めをすることだけが良い事じゃない。
  ・人の目を気にすると表現が出来なくなる。その恐怖を乗り越えてこそ楽しめる。
  ・ホームレスに踊って貰いたかった。道でお尻を出して寝ている人を見て、こういう
   人に踊って貰ったらオモシロいモノが出来ると思った。
  ・ソケリッサのダンスは高度な技は使っていない。日常生活の延長にある動き。
   そのデフォルメした動きはやっていて楽しい。
  ・踊っていて反応があるのが嬉しい。路上でビッグイシュ―を販売していて
   人の目に曝されるのには慣れている。他人の目は怖くない。
   むしろ喜んでもらえると、こういう人たちを裏切れないな、と思う。
  ・理想の踊りなんか追求しない。これをやって先がどうなるとか考えない。
   現在(いま)を楽しむ、それだけ。
  ・表現は全ての人の物。上手いとか技術はどうでもイイ。でも他の人と同じでなければ
   ならないという風潮がある。フツーの人こそ「表現する怖さ」を乗り越えられていない。
   今日のライブの最後、皆で歌って踊るのでお客さんも是非参加してください!

 非常に有意義な時間だった。例えばホームレスの人がダンスする、その事に眉を顰めて
 非難する人が居るかも知れない。でもソケリッサのダンスにオレは感銘を受けた。
 お金を稼ぐとか製品を売るとかしてなくても、それって誰かの役に立ってる事じゃん。
 それって凄いことじゃないか? そして、若し「役に立たない」としてもそれが何だ?
 ニンゲンとかイキモノを「役に立つ・立たない」で判断するなよ。
 この座談会は今回このふぇすに参加して得た最大の収穫だった。
  

○後半。原田郁子、知久寿焼、二階堂和美、全員セッション
 ①原田郁子
  後半は郁子嬢からスタート。ピアノ弾き語り。フィッシュマンズや大友さんイベントで
  何度か見たけどソロを見るのは初めて。満面の笑顔。この場に居るのが凄く嬉しそう。
  「ピアノ」「青い闇をまっさかさまにおちてゆく流れ星を知っている」を弾き語る。
  素晴らしく美しいピアノと声。最後は中島みゆき「時代」のカバー!意外、でも良かった。
 ②知久寿焼
  元たまのシンガ―。飄々とした立ち姿は数十年前TVで見た時と変わっていない。
  アコギやマンドリンを弾きながらサイケなフォークを繰り出す。
  「らんちぅ」が聴けたのが良かった。
 ③二階堂和美
  ラスト。この日一番注目してたシンガ―。大友良英さん周辺で名前はよく聴く人。
  歌はソウルフラワーのトリビュートアルバムで聴いたきり。
  郁子嬢同様、しっとりピアノ弾き語りするかな?と思ったらトンデも無かった。
  風船で創った飾り帽子を被って歌い踊る。歌うのは昭和歌謡曲の様なジャズの様な
  ブルースの様な・・なんかワケがワカラン世界だ。
  歌声はサッチモから美空ひばり、アイドル風と七色変化。喋ると瀬戸内寂聴(笑)
  そして珍妙な踊りをする。此処は昭和の歌謡酒場か?六本木の倶楽部か?
  自由すぎる。お客さんを巻き込んでカオス状態。その混沌が愉快痛快。
  途中から郁子嬢とのセッション。郁子嬢、楽しいのか、弾きながら爆笑してる(T▽T)
  二階堂さん、客席を煽りコ―ル&レスポンス。郁子嬢「楽しい~!」と絶叫。
  いや、ホント楽しいわ。凄いヒトがいるもんだ。また見たいぞ。
 ④ラストセッション
  ラストは全員でムッシューかまやつ「なんとかなるさ」のcover。
  このフェスのラストを締めくくるに相応しい歌。シンガ―、ソケリッサ全員登場。
  稲葉さんも星野さんも吉永さんもステージに上がってる。
  寺尾さんの呼びかけに答えてかなりの数のお客さんが登壇する。女性、親子連れが多い。
  歌開始、でも寺尾さん以外は・・・全員踊って、誰も歌ってない(T▽T)
  お客さんも恥かしがることなく笑顔で踊ってる。自由でカオスな空間。
  オレは・・あそこに立つことは出来ないな。そんな度胸は無い。
  でも、この場に居るだけで充分楽しい。このカオスに身を浸していれば自由になれる。
 


素晴らしい瞬間(とき)を過ごせた。翌日見たカネと同じ位、自由でカオスだった。
カネが地下室でのカオスなら、こっちは陽だまりのカオス。でもどっちもサイコーに愉しい。

オレ自身は好き勝手、自由に生きている。生きていて抑圧とか縛りはそんなに感じない。
ただ、社会全体を覆う不自由な空気を感じる。
例えばデモをする若者にイイ歳をした大人たちが罵詈雑言を浴びせる。
貧困者をバカにしたり、抵抗できない相手を追い詰めたり病人に酷い言葉を投げつけたり。
なんで、みんな優しくなれないんだろう?こんなにお互い責めあってばかりなんだろう?

この日「りんりんふぇす」で見た物、感じたこと。
それはお金を優先したり弱者を叩いたり、ニンゲンを役に立つ・立たないで簡単にぶった切る。
そんな世界とは、別(オルタナティブ)の道を指し示してくれたような気がする。
いや、このふぇす自体がヘイト的な社会への「アンチテーゼ、問題提起」と感じた。

一般の人ももっと表現するとイイか。オレが此処でやってるのも一種の表現かも。
いや、そんな大層なモンじゃないな。日常感じたことを唯吐き出してるだけ。それだけ。
でも、日々見たもの、感じたものを綴っていれば確実に自分の中に何かが残る。
その「何か」があれば暴走したり狂ったりしないような「歯止め」が出来る気がする。

ヨモちゃんは自由でイイね。でも、自由ってなんだ?
ワカンナイね。でも無くさないように・・しようね☆

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